添乗員の仕事

添乗員の仕事 ハワイ団体旅行 出発前のご案内 ガイド教本風 シリーズ第3弾

添乗員の仕事

ハワイ 出発前 ご案内 読めばいいシリーズ 添乗員の仕事

ハワイは楽しい天国のようなところですが、
入国税関だけはとても厳しいです

ハワイへ団体旅行で行く場合でも、中日はほぼフリータイム。なので事前のご案内がとても重要です。

ハワイのご案内シリーズも増えてきました。

  1. 到着日のご案内 (ホノルル空港からワイキキホテルまでの車中で話すこと)
  2. 帰国日のご案内 (ワイキキホテルからホノルル空港での車中で話すこと)
  3. ハワイの夜のご注意 (慰安旅行で男性が多い場合にご案内しておいた方が良い事)
  4. 子連れのハワイ (旅行前に団体に子供いると分かったら知っておきたいこと)
  5. ハワイの物価

順番が逆になりますが、今回は出発前のご案内をまとめたいと思います。

なぜ出発前のご案内が重要か?

なぜ出発前のご案内が重要かと言うと、ホノルル空港での入国手続き等は添乗員が一切手伝えない集合することも許されないからです。

しかも!冒頭で書いたようにアメリカの入国審査はとても厳しい。

だからお客さんは自力で集合場所(バス乗り場)まで来てもらわなくてはいけないのです。

ハワイなんて日本の48番目の県でしょ、なんて思っていると大変な目に会います。

事前案内の場所を設けることができる場合は、そこで説明をすればいいし、できない場合は書面にして『必ず読んでおいてね』と集合時にお渡しするしかありません。

添乗員
添乗員

事前案内の場所と言うのは

1.空港の特別待合室

2.空港へ向かうバスの中

以下は事前案内を空港に向かうバスの中と想定していきます。

(社長さん、幹事さんのあいさつ)

  1. 自己紹介
  2. お渡し物の説明
  3. 今日の予定(ホテルにチェックインできる時間)
  4. 現地情報(簡単に治安、貴重品の管理等)
  5. 両替の案内(日本の空港で済ます)
  6. ホノルル到着後の動き、再集合場所
  7. 荷札について
  8. 日本出発時のチェックインと乗継の案内(あれば)
  9. フライト情報(所要時間、機内食が出るタイミング、座席配列)
  10. 忘れ物確認(歯ブラシ、スリッパなどはホテルにはありません)
  11. バス到着後の動き
添乗員
添乗員

せっかく話すなら聞いてほしい。

聞いて理解してもらえるよう楽しく記憶に残るような説明をしましょう。

(バス集合場所で、受付、パスポートの確認、荷札の取付、セットアップお渡し)


まずはあいさつから

それではみなさん、こんにちは!(ハワイ便は夜発が多いの集合は昼過ぎ)

私は添乗員の●●と申します。今日から●日間どうぞよろしくお願いします。

今日これからですが、●●空港までの所要時間は約●時間を予定しています。

このお時間をお借りしまして、皆さまにハワイに向かうために必要な事をを簡単にご案内してまいります。

途中質問があれば、どんどん聞いてください。

セットアップの説明

まずは、バス乗車前にお渡ししたセットアップを説明いたします。お手元にご用意くださいませ。

この袋に入っているものは、渡航に必要なもの、現地滞在中のご案内等大切な物ばかりです。

この袋は『大切な物入れ』としてしっかりとお持ちください。

添乗員
添乗員

セットアップはツアーによって入っているものが違うので、

その時に応じて入ってるものを全て確認してもらいます。

今回は基本入っているだろう物でご案内。

まずは、Eチケットの控。今回皆さまが搭乗される飛行機のチケットの控えです。特にこの紙を使用する場面はありませんが、何か起こった時、例えば飛行機が飛ばなかった、荷物が届かなかった等トラブルが発生した時に使います。また、たまにハワイでの入国審査で提出を求められることもあります。旅行が終了するまで大切にお持ちください。

次に薄紫の短冊形の紙。これが米国の税関申告書となります。今はもう提出することはありませんが、まだ切替となって間もないため念のためお渡ししています。必要ないかもしれませんが質問に回答して署名を済ましてお持ちください。

そしてA4の紙に印刷さてた日本の税関申告書。もうすでに税関アプリなどで登録をお済ませの方もいらっしゃると思いますが、まだアプリ登録がお済みでない方は、この紙を提出することで通関できます。帰国時に必要な紙なので、スーツケースに入れちゃったり、どっかにやっちゃたりする人が多いですが最後に必要となりますのでこちらの質問に答え署名をしてお持ちください。

なお、どちらも皆さまの基本個人情報はすでに印字されていますのでレ点と署名をいただくだけで大丈夫です。

そして荷札。ハワイは滞在ホテルによって荷札の色が決められていますので先ほど皆様の大きな荷物にはこの荷札を取り付けました。もう1枚荷札があると思いますが、現地で荷物が増えた時用です。増えた荷物には必ず荷札をお付けください。それまでは手荷物につけていただいてもいいです。

添乗員
添乗員

その他に入っているもの

・オプションの申込確認書

・現地のホテル案内

・ハワイ入国に関してのご案内などなど

ハイ、ではこの袋は一旦しまっておいていただいて大丈夫です。


今日の予定

では、今日これからの予定について説明します。

飛行機は今日の夜出発いたしますが、現地に着くと今日の朝です。ハワイの日本の間には19時間の時差があり、ハワイの方が遅れているので一日分若返ることができます。

なお、飛行機は日付変更線を越えていきますので、窓側の人は運が良ければ見えるかもしれません。(嘘)

ホノルル到着後、バスにてホテルまでお送りします。その際ですが、バス号車は今お乗りいただいている●号車にご乗車となりますのでお間違いないようにお願いします。今日は全部で●台口となっています。

ホテルにて簡単な滞在中のご説明をしたあと、早速フリータイムとなります。ホテルへのチェックインは●時ごろとなりますので予めご了承ください。

添乗員
添乗員

ホテルのチェックイン時間と言うのはたいてい15時だけど

団体の場合、15時には鍵は揃わないと思っていた方がいい。

16時とか16時半とか人数によって時間に余裕を持たせましょう

簡単な現地情報

現地に到着をして早速フリータイムとなるわけですが、貴重品には十分にお気を付けください。

写真を撮るのにカバンをどっかに置き去りにする、朝食会場で座席にスマホや財布を置き去りにするのはご法度です。ハワイの治安は悪くはありませんが泥棒はどの国にもいます。日本とは環境が違いますし、置き引きなどはしょっちゅう起こっています。

また現在ハワイの法律では歩きスマホは罰金刑となりますのでこちらもお気を付けくださいね。

あと大切な事として『忘れ物は戻ってきません!』 これはよくよく肝に銘じておいてください。

現地情報ついでに両替についてご案内いたしますが、もうアメリカドルを準備していらっちゃいますか?まだの方は日本の空港の両替所で両替することをお勧めします。理由としては、日本の方がレートがいい、またハワイに到着してすぐにはレートのいい両替所をご案内することができません。

ところで最新情報としまして、長らく3年以上閉まっていた免税店『DFSギャラリア』が皆様のご旅行行にあわせて7月15日再オープンいたしました!!いや~本当に良かったです。まだソフトオープンという事ですが、ランドマーク的なお店がオープンしいよいよホノルルも完全復活と言ってもいいのかもしれません。


アメリカ入国について

さて、だんだんハワイに向かっていくんだという気分になってきましたか?

ここで一つ皆様に覚悟しておいていただきたいことを説明いたします。

それは、アメリカの入国審査についてです。ハワイはとってもいい所で楽しみ死していらっしゃる方々も多いと思いますが、入国審査だけはとても厳しいです。添乗員は一切お助けすることはできませんし、また空港内で集合することも禁止されています。ですので再集合の場所までは自力で来てください。

まず、飛行機が到着した後は、流れに従って入国審査へとお進みください。ウィキウィキバス(空港内移動のバス)に乗って移動する場合もあります、歩いていく場合もありますが全員が同じ方向進みませので心配いりません。

入国審査の場所に到着したら私たちは日本人ですので『Visitor』と書かれた列に並びます。到着する飛行機が重なると軽く1時間ぐらい並ぶ可能性がありますので速やかに列に並んでくださいね。

入国審査の順番が来たらマスク、サングラスは外してパスポートを係員に渡してください。できればこの時に『Aloha!』と声をかけるといいでしょう。

ご家族は一緒に進んでください。

この入国審査ではけっこうな確率で質問をされます。頑張って答えてください。

よくされる質問

  • どこに泊るか → ホテル名
  • 何日間滞在するか → ●days
  • 今回の訪問の目的は何か? Sightseeing (斎藤寝具と覚える)
  • 食べ物を持っているか? → 正直に答える
  • 所持金はいくらか? → 正直に答える

この質問の答えを準備しておけば、まず大丈夫でしょう。あとは指紋採取(親指と残りの4本)と顔写真を撮って終わりです。

で、先ほどの税関申告書。もう提出することはないんだけど入国審査で提出してもいいです。一応見てくれます。食べ物の質問とかはなくなるかもしれません。

添乗員
添乗員

アメリカのCIQで大切な事はウソをつかない事

食べ物の説明は難しいけどね…

添乗員はルールにのっとった説明が必要です。

でも、係員が何言ってるのか分からないじゃん!とおっしゃる方に秘策を教えておきましょう。

係員が何か質問したらとにかく『ホテル名』『4Days』『Sightseeing』のどれかを言います。なんか違ってるな、と思ったらまたどれかを言います。聞きたいことは決まってるのでどれかを答えておけば大丈夫です。そして審査が終わったら『サンキュ』と言っておきましょう。

その後階段を下りてターンテーブルで荷物を引き取ります。ここで自分の荷物を引き取らずに出てくる人がけっこういます。必ず引き取ってください。そして税関を通過。この時にももう一関門。

もし税関員に呼び止められて『スーツケースを開けて見せろ』と言われたときは、絶対に嫌がらずに『Yes, please』と言ってスーツケースを開けて中身を見せましょう。税関員は怖いです。黙って従いましょう。

税関を抜ければようやく到着です。ここで最後の分かれ道。皆さんは税関のブースを抜けた後左の出口に進んで来てください。壁にも『団体出口』と日本語で書いてあります。

この団体出口を出ると旅行会社の看板を持った人がたくさん待ってます。●●旅行社の看板を持っている係員の所へ行き会社名を伝えてください。次に行くところを教えてくれます。

そしてトラックの前に大きな荷物(スーツケース)を置きます。この荷物はホテルのお部屋まで別送されますので荷札がきちんとついているかもう一度ご確認ください。

ホテルにチェックインするまでこの荷物とは会えません。なので必要のないものはスーツケースにしまい、逆に必要な物は取り出しておいてください。パスポートなど貴重品は必ず手荷物です。

これでホノルルでの手続きが終わります。階段をあがり2階の待合所で全員の方が揃うまでお待ちください。(喫煙所は1階の奥の方にあります)

大事なことは、アメリカの入国審査は厳しいという事です。万が一別室に連れていかれたときはすぐに誰かに連絡を取って添乗員までお知らせください。

ちょっとドキッとさせてしまいましたが、ここさえ通過さえすればあとは楽しいハワイが待っていますので頑張ってください。


日本出国の手続き

では、これからは日本での手続きについて説明いたします。

ところで皆さま、スーツケースの中に秘密のお金とかを忍ばせてませんか?預け荷物の中に貴重品を入れてはいけません。またアメリカ航路なので鍵もかけない方がいいです。TSAロックがついている方も念のため鍵は外しておいてください。

また刃物類、液体類はスーツケースに入れてありますか?

モバイルバッテリーなどは手荷物に準備していますか?入れちゃった、と言う方は航空会社のカウンターに向かう前に取り出しておいてください。

バスを降りたら一緒に●階●カウンターまで向かいます。ここで必要なのはパスポート。現在手続きは、チェックインキオスクと呼ばれる自動チェックイン機で手続きしますので空いているキオスクにを見つけてパスポートを読み込みして搭乗券と荷物につけるタグ(細長いバーコードの付いたやつ)を出します。(セントレアは有人カウンターで手続きします。時間がかかる…)

搭乗券と荷物預け札(クレームタグ)を受け取れば手続き完了です。早めに出国審査を済まして搭乗開始時刻まで免税店などを見ながらお過ごしください。歯ブラシやスリッパを購入できるのもここが最後のチャンスです。

両替もお済ませくださいね。

出国審査に向かう前にWifiルーターレンタルのしている方は、必ずお引き取りをお願いします。出国後は戻れません。

また国際線は液体物の持ち込みに制限がありますのでご注意ください。現在ハワイでは水一本買うのにも5ドルくらいしますから、制限エリアに入った後お水を買っておくのもいい手ですね。

フライトインフォメーション

今日のフライトは、●●航空000便●●時発です。所要時間は●時間。座席は『AB/DEFG/HK』(例)となっています。AとKが窓側BDとGHが通路側となっています。

機内食が出るタイミングは、飛行機が飛んだあと1時間半後くらいとそのあと軽食が配られます。機内ではアルコールも出ますが、飛行中は酔いやすいので少し控えめにされた方がいいかもしれません。

時差を早く克服するために早めに寝てください。

以上、長くなりましたが何かご質問ございますでしょうか?よろしければ、一旦ご案内を終了いたします。


よくある質問

・お金はいくらぐらい買えたらいいですか?

 → クレジットカードがどこでも使えますし、レートもいいです。お買い物はカードを利用する方がいいと思います。枕銭などのTIPには現金が必要となります。またお知り合い同志でお食事を割り勘にする場合は現金が必要になるかと思いますが、円で払うのかドルで払うのかはご相談ください。1万円も替えておけば十分かなとは思いますが、ご本人の予定によって額は決めてください。

・ヘアアイロンは持って行けますか?

 → 充電式のバッテリー内臓のものは、持ち込みも預け入れもできません。係員に本体を見せて確認してください。

・携帯電話はハワイでも使えますか?

 →ご自身の契約によります。添乗員では分かりかねます。

・ハワイの水は飲めますか?

 →飲めます。心配な方はミネラルウォーターを買ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました