MPC アメリカ入国 3回使ってみた感想と入国にかかる時間 去年から始まったGlobal EntryはESTA所持者でも申請することができる
MAPC アメリカ全土への入国手続きが簡略化されるMPC (モバイルパスポートコントロール)のアプリを入れて3回ほどアメリカ入国で利用してみました。
利用した感想は、「早い!」 添乗員さんぜひ利用してください。
MPC 利用条件
MPCを利用できる人の条件は以下の通りです。(CBP.gov)
Eligible Travelers
Currently, the list of eligible travelers is below. This list will be updated as we expand MPC eligibility.
ESTA認証で初めて渡航する人は、MPC使えません。

ESTAの有効期限は2年だから、2年の間に何回もアメリカ渡航する人にお勧めです。
MPCを利用する利点(同じくCBPのWebSiteから)
とっても簡単なこのアプリはJALやANAのサイトでも利用の案内が出ています。
MPCの人とそうじゃない人の混在グループ
ところが先日お客様より質問をいただきました。

私はMPCを持っているのですが、家族はESTAでの初渡航です。
MPCレーンに並ぶことができますか?

知らない… 聞いてみます!
ということで先日の入国の際に、係員に聞いてみました。

もし家族でMPC持ってる人と持ってない人がいたら、どっちに並ぶの?

MPCレーンに並べばいいよ!
たしかに!ホノルルの入国審査のMPCレーンは5番ですが(2025年現在)、MPCの人がいないと一般の人を見ています。なので別にどっちでもいいという感じでした。
MPC 利用方法



これが本当に簡単。事前登録を済ませておけば、現地到着した時に3STEPで完了します。
ただし!今の航空機は機内では通信制限してるんじゃないかな?電波が取れない‥‥
なので飛行機着いたし、さぁアプリ開いて申請してってしても、最後のところで進まない。失敗してしまいます。
ま、でもとっても簡単なので飛行機降りてから歩いて入国審査に向かう間にできてしまうので安心してください。

変な顔の写真が撮れちゃっても、誰に見られるわけでもないから(入国係員以外)問題なしです。
MPC 初めて使った時 ホノルル
ホノルルの空港で初めて利用。
その日は入国審査場かなり空いていたので、どの列もガラガラ。正直MPCの優位性は感じなかったけど、こんな時の方がMPC初心者にとって安心です。
パスポート持って、スマホもって、E-TKT持って、準備万端整えてブース人向かう。
カメラを見て写真。筆問は一つだけ

何しに来たの?

添乗員です。

OK!
以上!
パスポートも渡したけど、ペラペラっと見ただけ。ハンコも押されません!(←これ日本人のとっては重要)
ハンコが欲しい人は、「ハンコください!」と言いましょう。
3秒! 早い! もうこれに限る!と思った瞬間でした。

MPC 利用2回目 ダラス
ダラスに到着した時は、もう2回目だから余裕しゃくしゃくです!
「MPCレーンはどこ?」と聞き、案内されたレーンに並ぶ。
ところが、前の人たちがアメリカ人だろうが何だろうがどんどん別レーンに行くように促されている。
あれ?と思いながら待っていると自分の番になり、わたくしも「ここじゃない!」と言われる。

隣のレーンに並びなおし、今度こそと審査へ進む。
すると係員は、私のアプリをみて「なんと書いてるのか読め」と指示。(日本語表記だからね)
「この画面を係員に見せなさい」と書いてある、というと「OK」と言って通してくれました。
あとから知りましたが、最初に並んだレーンは「Global Entry」というまた別のシステム(有料)レーンのようでした。
並びなおしなどあったものの、一般の審査から比べると40分以上も早く手続きできたのでMPCの威力爆発でした。
MPC 3回目利用 ホノルル
そして今月のハワイ渡航で3回目のMPCを試してみました。
今回は、入国に向かうときにすでに大量の人が階段を下りて行ったので「やばい、混むな」と思ったのでした。

お客さんには、降機した後一目散に入国へ向かってくださいと言いましょう。トイレ行って~友達待って~とかしてる場合じゃない。
5番のMPCレーンも長蛇の列。
MPCももはや大人気なんだな、でもすぐに進むからそんなに待たなくて済むかな、と思ったら全然進まない。
前方を確認するとみんな指紋とったり質問されたりしてるではないか!

空いてるときは、一般の人を通すのね~、そりゃそうか…
さらに家族連れとかの優先レーンも兼ねてると知りました。
ということで入国審査終えるまでたっぷり時間がかかりました。
ただ私自身の審査時間は3秒くらい。早いです。
私がご案内するはずの社長さん達の方が一般レーン通って早かった…
ま、そんな時もある。
入国審査レーンは5番と猛進せず、すいてる所を見極めて進むのが正解ですね。
Global Entry(GE)も始まっています
先ほど少し触れたGlobal Entryについても説明しておきます。
簡単に言うと、MPCよりさらに早い。なぜならKIOSKを利用して通れてしまうから。
そのかわり事前の面接も必要だし有料だし、よっぽど頻繁にアメリカ渡航する人には好いと思います。
ESTA利用者でも申請できます。
ESTAとGEの比較表(CPB.GOVより引用)
Mobile Passport Control (MPC) | Global Entry (GE) |
Free | $120 for 5-year membership |
No enrollment application | Enrollment application required |
No background check | Background check |
なんでもお金ですわ
TSA Pre✓
アメリカの空港の保安検査場のところにある TSA Pre✓のマーク。どうやら優先レーンであることは見て取れます。
これ、どうやって取得するの?と聞かれたら

アメリカ人かアメリカに住んでる人しか使えません。
が、簡単な答えです。詳細は↓↓
TSA PreCheck®有資格者(米国市民、米国永住権保持者のみ申請可能)
米国税関・国境取締局(CBP)が運営するトラステッドトラベラープログラム *1 参加者のうち以下に該当するお客様
–Global Entry *2 有資格者
-NEXUS *3 の資格を有するカナダ国民、米国市民、米国永住権保持者
-SENTRI *4 の資格を有する米国市民、米国永住権保有者
-米国国防総省関係者
- *1
トラステッドトラベラープログラム
CBPから事前に承認を受けたお客様に対して、出入国などの手続きの迅速化、簡略化を行う事前審査プログラム
*2
Global Entry
米国入国時に加盟空港における入国審査の迅速化を目的としたトラステッドトラベラープログラム
詳細は、CBPウェブサイト(英語のみ)もしくは、「Global Entryについて」をご参照ください。
*3
NEXUS
米国・カナダ間の国境における出入国審査の迅速化を目的としたトラステッドトラベラープログラム
(米国市民、カナダ市民、米永住権保持者のみ申請可能)
*4
SENTRI
メキシコから米国へ入国する際の入国審査の迅速化を目的としたトラステッドトラベラープログラムANAより引用
でも、上述のGEを取得すればこのTSA Pre✓もついてきます。
アメリカも入国に時間がかかることは問題だと思ってるんだね~、一応。早くなる方法を試しているんですね。
でもまた10年もすればまた新しいシステムになっていくんだとは思いますが…(過去の入国審査)
今回紹介したMPCは、添乗員が持っていないなくてもお客さんは持っている可能性もあります。(もうかなり認知度が高い)
とりあえず、MPCという言葉だけでも覚えてお客さんと普通に会話できるよう備えておきましょう。
反面、添乗員のなかには「キオスクって何?」というレベルの人もたくさんいます。
キオスク(ペルシア語: کوشک / kušk; トルコ語: köşk; 英語: kiosk)は、中東や地中海沿岸などで発達した、庭園の簡易建造物。東屋やガゼボなどと同じく小さな建物を指す言葉(WIKIより引用)
(トルコ語が語源とされていますが、ギリシャに行くとギリシャ語だと言われます。)
日本では、駅にある「KIOSK」が有名すぎていまいち本来の使い方がピンとこないみたいです。
海外では売店、小売店みたいな意味でよく使わています。
チェックインキオスクとかで使われてるキオスクの語源は、The first interactive kiosk was developed in 1977 by Murray Lappe.
デジタル コンテンツや情報を提供するセルフサービス ソリューションの名称として使われたのが始まりらしいです。(結構古くから使われてるのね)
ホテルでも空港でもよく使われているので覚えておきましょう。日本語にしたら「端末」かな?
こんなことを言いながら、いまだにキオスクというと私も駅の売店が最初に頭に浮かびます。
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