海外添乗員の仕事 都市間移動 空港 列車 show up
なんでそんなに早く行かなきゃならんのだ⁉
海外の添乗員であれば一度は言われたことがあろうこの言葉。お客さんには理解しにくい部分かもしれません。
日本国内の空港集合であれば、だいたい以下のように設定しています。
- 国内線 1時間前~50分前
- 国際線 2時間半~2時間前
ちなみにJALのホームページでは、こう書かれています。
出発時刻の30分前までに、お手荷物をお預けください。(国内線)
ご搭乗手続きは60分前までにお済ませください。(国際線)
JALのホームページ
では、海外の場合はどうでしょうか?
外国の航空会社の場合
海外の空港だって同じでしょ!
俺はいつもギリギリにいくよ!
とおっしゃる方もよくいますが、旅行会社としてはそうもいきません。
第一、こちらは団体ですしね。個人客と一緒にしてもらっては困ります。
では、デルタ航空を見てみましょう
国際線に乗る場合は、少なくとも3時間前までに空港にきなさい、と書いてあります。
そして搭乗口には45分前に準備しておくことが推奨されていますね。
同じくデルタ航空国内線はと言うと
2時間前と書かれています。
Air Franceでも
こちらは、もう少し今時で、ウェブチェックインをすると搭乗券に空港到着推奨時間がかかれているという事です。
それでもやはり国際線は3時間前、国内線は2時間前と書いてありますね。
ロンドンヒースローでも同じ案内です。
ではアジアの航空会社の場合はどうでしょうか?
(スカイチームが好きなわけでありませんが、なぜかスカイチームで揃ってしまいました)
各国の混雑状況によって変わるけど、国際線なら2時間前に空港着が推奨です、でもアメリカなら3時間前ね、と書いてあります。
国際線利用時は、やはり3時間前には到着しておいた方が何かと安心です。
以前、アメリカの空港での話
当日は大混雑。3時間前には到着していたのに行列が進まずTime up
昨今はKioskだから、ぷつんとチェックインできなくなってしまうんですね
係員を呼んだところこう質問されました。
「何時間前に到着したんだ?」
3時間前にはいた!と言ったところ有人カウンターで荷物を預けることができました。
保安検査場の案内もチェック!
つい最近、目にしたコレ。空港の保安検査、実施主体を国に 安全対策を強化
このニュースを読んで、日本は航空会社が警備会社に委託していたことを知りました。
外国は、国主体が多いんですよね。アメリカで言えばスーツケースのロックでおなじみのTSA
いろいろと悪評もありますが、きちんとこんな情報も出してくれています。(TSAのWEBPAGEと言うわけではないですが)
全米のどこの空港でも、平均待ち時間と時間帯による混雑状況、現在の様子など見ることができます。
ちなみにTSAでは少しでも簡単にセキュリティ検査を行うためのTSA PreCheckというプログラムをやっているそうです。
どこまで合っているかは別として
でも参考になります。
こうなってくると情報機器が発達してるのに何の情報も出さずに混雑しすぎてるニュースだけが聞こえてくる日本の空港って素晴らしく遅れているんだという事が分かってきますね。
ハイシーズンはもっと早く!
とりあえず空港に行かなくてはいけない時間の基本は分かりました。
でも、もう一つ気を付けなければならないことがあります。それはハイシーズン!
ヨーロッパで言えば、夏休みとクリスマス休暇ですね。
この時は、もうできるだけ早く行く。
例えばヘルシンキ空港。小さい空港だしそんなに混まないからここなら2時間前でいいでしょう、と思いがちですが、小さい空港が大混雑した時、逃げ道はありません。
実際、今年や来年はアフターパンデミックという事で信じられない数の旅行者が空港を利用しています。
In June, the number of passengers is the highest during the morning hours between 5:00 and 8:00 and in the afternoons between 14:00 and 18:00. Weekends are particularly busy throughout June.
https://www.finavia.fi/en/newsroom/2022/arrive-early-helsinki-airport-juneより引用
夏至を迎えるフィンランドでは6月が一番旅行者が多い。
実際に経験したことがありますが、どこに何の航空会社の列が並んでるかなんか全然分からない。空港の建物の外にまで列が伸びそうな勢いでした。
こんなのも見つけました。
for example, passengers at Amsterdam’s beleaguered Schiphol airport were advised to arrive five hours before take-off in summer. (euronews.travel)
クリスマス休暇の時なんて言わずもがな。日本の帰省ラッシュを想像すればよいです。
『How early to get to the airport?』とかで調べればクリスマスシーズンの旅行がいかにカオスかうかがい知れます。
とにかく時間が許す限り早く行ってもいいかも、です。
さて、こんなことを書いたのには訳があります。
はい、お察しの通り先日空港へ向かう際に冒頭の言葉を言われたからです。
日本の空港も人がいなくて回ってないんだから、もう少し早く空港に来るように言えばいいのにね。
ちなみに日本でもフィリピン航空やベトナム航空、エミレーツ航空などのカウンターは3時間前からびっちり行列しています。
いつどこに向かっているのかをしっかり把握して乗り遅れることの無いようにしましょう。
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