添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け 入国審査 基本編

添乗員の仕事

パスポートの話とともに

どんどん機械化が進む入国審査。

係員の質問に答えられなくてドキドキすることが少なくなり、はしません。

まだ完全機械化ではないからね。

なので、今回は『入国審査』


出入国審査、ではないの?と思うかもしれません。はい、その通りです。でも、どの国も入ってくる人には厳しい対応をしますが、帰っていく人には、そんなに関心がありません。

アメリカに至っては、出国審査がない。アメリカと言えば、ESTA入国ですが、2008年に始まってもう12年。さらに新しい方法が、導入されています。(っていうかいっつも変わる)思い返すと、デトロイトっていろいろ早く導入されますよね。そしてうまくいかないとなくなっている。(名古屋からはいま本土はデトロイト便しかないからかな、よその都市の事はあまり分からない)

I-94Wの紙を使ってた頃、半券を道端においてある機械に読み取らせて出国記録の代わり、みたいなのもありました。あっという間になくなったけど。

そして今年は、APC『自動パスポートコントロール』(キオスク)が、またなくなっていて係員の前に並ぶスタイルに変わっていました。(係員のところにカメラと指紋の機械が置いてある。)何度も入国している人と初めてに人は指紋をとる指の本数が違うと思う。

ま、このやり方もまた変わるかもしれないのであまり参考になりませんが、添乗員にとって重要なことは、入国・税関などのエリアで

添乗員は手伝えない

ということです。集合もしたらダメ。集合してると係員が来て、早く行きなさいと言われます。なので、学生団体とかでいつも一緒に行動したいと願う先生方にもよく説明をしておくことが大切です。

特に、学生たちは一人がひっかかったりすれば、大騒ぎ。別室に連れていかれたとか税関抜けれなかったとか問題が起こります。あらかじめ、添乗員は助けに行けないとこを言っておくのはとても大切です。

とはいえ、ほっとくわけにはいきませんから、係員を通して状況を把握します。(空港によって対応は違うので、なんとも言えませんが…学生団体だと比較的話を聞いてくれます)できるだけこんな状況にならないように案内をしておきましょう。

学生団体での注意

通常、就学旅行は、『観光ビザ』で行きます。

つまり、3か月以内ビザ免除の制度を利用していますね。

だけど、まじめな子がたまに入国目的を聞かれて、

 「Study!」 と言ってしまいます。

学校プログラムが入っていたり、先生から「この旅行は、遊びでなく勉強です!」と言われてるからだと思うんだけど。

問題になります。勉強しに行くのであれば、学生ビザが必要です。(3か月以内でもフルタイムで通うなら)

とにかく勉強って言うことによって係員からの質問が難しくなっていしますので、「観光」と言って答えるのが無難でしょう。

*ビザとは?記事の参照


お客さんが入国できなったら・・

あるね。何度かある。心が痛い。

  1. インドネシア到着時、残存期間が足りないことに気づいた
  2. 台湾到着時、外国籍の方、名前の間のスペースが申請書類になくて入国拒否
  3. 日本出る時、アメリカのビザとってないことに気づいた。
  4. お腹の大きいお客さんがきた。現地で医者の診断書をとりに行くこと条件に入国

① の時は、頼みまくった。詳しくは言えないが、入国してもらった。

➁ の時も、添乗員逆走して、お客さんのもとへ。かなり交渉したし、いろいろ電話もした。申請のやり直しもチャレンジしたし、航空会社の人にも手伝いに来てもらった。でも当たり前だけど、航空会社より入国係官の方が強い。航空会社の人も搭乗させてきたことについてついでに怒られていた。

③ このパターンは、パスポート忘れのお客さんも一緒だよね。出国できない。なので行けません。

④ 妊娠については、各航空会社のルールがあります。必ず申告してもらいましょう。規定の周を超えていると、医者の診断書が必要だったり、同伴が必要だったり。

*こんなニュースもあります。「出産ツアー防止策」

帰らなくてはいけないお客さんを、見送ることしかできません。

もちろん、一人で帰ってもらう。➁の時は、帰国便は航空会社が持ってくれました。エンドース対応。でも飛行機が来るまでも一人で待たなきゃいけないし。言葉がない。

渡航書類の確認はくれぐれも怠らないように気を付けましょう。


パスポートが狙われるわけ

最近は、どこの国も機械化が進んできているので、他人のパスポートで入国することが難しくなってきて、パスポート自体を狙われるということは少なくなってきたかもしれません。(財布と一緒にパスポートとられて、パスポートだけごみ箱で見つかることはある。)

なんで、狙われてたか。私たちが、ヨーロッパのどの国の人の顔か見分けがつかないように、彼らもアジア人の顔の見分けがつかない。だからどこの国に行くにもビザがいらない日本人のパスポートは非常に価値が高かったんだよね。だからたくさんパスポート盗んで、顔立ちの似た人に売ってたんだろうね。

今でも、もちろん使い道はある。パスポートは、公的なID(身分証)だから銀行口座とか作るのに利用できたりします。だから知らぬ間に、自分の名前の口座ができていて、マネーロンダリングの一端になっている場合が・・。渡航以外にも使い道がある。

パスポートは持ち歩かなくてはいけないか

基本は、YES。パスポートは海外で身分を証明してくれる唯一の物。日本では、滞在する外国人に対しては、パスポート携帯義務を求めています。入管法第23条

海外でも同様の法律を設けている国はたくさんあります。持って歩きましょう。

とはいえ… じゃ、ビーチやプールに行くときは? 盗難が被害がすご過ぎるから、コピーだけ携帯するように大使館から通達が出たら? という場合があります。セーフティーボックスは信用できないという話もありますが(私の同僚もセーフティボックスにいれてて盗難にあったことがある)、これに入れてて盗られるなら何に入れてても盗られることでしょう。

パスポートで気を付けたいこと

外務省のホームページ

パスポートは、国からの借りものです。(使い終わったら返納にいくでしょ?)名前を書くところも”所有者”ではなく”所持者”という表記になっています。

落書きや破損は、パスポートの効力を失くします。

取り扱いには十分気を付けましょう。

入国審査での質疑

アメリカだと、いまだに入国係官の質問がけっこうありますよね。

英語の質問に緊張している人に切り抜ける秘策。

  • 滞在目的
  • ホテルの名前
  • 滞在期間

    なので、係官が何か言ったら『5 days』次何か言ったら『Hilton Hotel』さらに何か言ったら『Sightseeing』といえば大丈夫。係員の言葉を聞き取る必要なんてないです。とにかく言葉を発することの方が大事。最後は、笑顔でサンキューといったら無事終了です。

    でも最近は、『いくら持ってるか?』『食べ物を持ってるか?』の質問も多いみたい。また対策を考えねば・・

    初めてのハワイ

    初めてハワイへ添乗する子がいると、必ずと言っていいほどこれを言います。

    『入国審査では、『アローハ!』と大きな声であいさつをしなくてはいけないんだよ、添乗員だけね。でないと入国できないよ』

    アメリカで(だけじゃないけど)添乗員は、入国目的を『添乗業務』と答えなくてはいけません!

    就労ビザを取る必要はないけど(その国でお給料もらわないから)、観光できているわけではないのできちんと言っておく必要があります。観光の欄に✔してあると、直しが入りますよ。

    入国審査の列

    フォークスタイルの列ならまだいいんだけど、カウンター毎に並ぶのは賭けだよね。

    添乗員それぞれに信念はあるだろうけど

     ● 端の列に並ぶ

    橋の列に並ぶといいのは、私たちはだいたい外国人lineに並んでる、当然自国民の列の方が早く進むので、係員が空くと外国人列のからこっち来てもいいよ、と声がかかるので。

     ● 家族が少ない列、ビザがいりそうにない人が並んでる列に並ぶ

    家族、特に子供が小さい場合って結構時間がかかるんだよね、審査に。だからここも避けるべき。そしてビザがいりそうかどうかは見極めるしかない。書類たくさん持ってそうとか、海外に慣れてなさそうとかね。

    この2つ王道ではないかしら?

    以上

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