イタリア国別情報

海外事情 イタリア編 イタリアって怖い? 怖くはないけど注意は必要

イタリア

添乗員によく来る質問です。

みんな、イタリアに行きたいんだよね。

でも泥棒には会いたくない。

怖い思いもしたくない。

それは添乗員も一緒です。

でも… あちらの泥棒はプロですから、狙われたら最後。

泥棒天国のイメージは世界共通

イタリアは泥棒天国のイメージがありますよね。

これは、なにも日本人だけが抱いているイメージではありません。

ちょっと前に、イタリアで最も泥棒の被害にあっているのはアメリカ人だと聞いたことがあります。

イタリアで泥棒にあった話は、いろいろな本にも書かれていますし、(例えば井上やすしや村上春樹)芸能人でもこの手の話はよく聞かれます。

でもここまでイタリアの泥棒が有名なのにはもう一つの側面があります。それは

華麗な手口

なかには泥棒にあったことに気づかない、だまされたことに気づかない場合もあるくらい。

そして、ジプシーももちろん多いけど、きちんとした身なりの紳士淑女の泥棒もいること。

だからかな? とあるアメリカ人はナポリで泥棒被害にあったときこう叫んだとそうです。

『俺はようやくイタリアにやってきた!』

当のイタリア人だって泥棒に会います。路駐してる車にはがっちりハンドルロックがかけてるのをツアー中にも見ることができます。

ま、昔『自転車泥棒』という映画がヒットしたらしいからそれもイメージを固定させてるのかもしれません。

世界から見てみると

イタリアって怖いんでしょ?という質問の答えは、

怖くはない。けど泥棒は多い。

怖いっていうのは、命が狙われるようなことですよね。

イタリアでは、道歩いてるだけで突然ナイフで刺されるようなことはありません。

それならイタリアより怖い国はいっぱいあります。

例えば怖い国と言って連想される南アフリカとかだと

  • 道をまず歩けない。
  • 人殺しの相場が300ドルぐらいと聞いたことがある。
  • 車を運転してる時、赤信号はゆっくりススメの意味。
  • 扉を頑丈に囲って置いたら空からヘリで泥棒が来た。
  • 泥棒にあったので警察に行ったらそこでもPCを盗まれた。

というような感じです。怖いですよね。

違う意味で怖い国、例えばCIS(旧独立国家共同体)の某国

  • 警察が一番タチが悪い
  • 医療・教育など賄賂がすべてを決める
  • 道を歩いてるだけで、200ドルくらい盗られる。(警官に)
  • 交通違反すると罰金は現地人の10倍
  • 理由は分からないが内務省に連行される

というような国は、まだまだある。そうすると”怖い国”の定義がはっきりしません。

では日本と比べて? 国連の2019平和な国ランキングでは、

  1. Iceland 1.072
  2. New Zealand 1.221
  3. Portugal 1.274
  4. Austria 1.291
  5. Denmark 1.316
  6. Canada 1.327
  7. Singapore 1.347
  8. Slovenia 1.355
  9. Japan 1.369
  10. Czech Republic 1.375

右側の数字は指数です。ちなみにワースト3は、南スーダン→シリア→アフガンの順でした。

平和度は日本は9位ですが、イタリアは39位です。なので日本よりは平和でないと言えます。

でも、全世界の上位25%には入っているわけですから、そこまで危険な国でもありません。

泥棒にあわないために

『気を付けていたのに…』と悔しがる人はたくさんいます。

添乗員
添乗員

ツアーで入った昼食のレストランで鞄を盗られたご主人。

なんとイタリアに以前仕事で住んでいた方。

同伴の家族に「気をつけろよ」と言っていたのに自分が盗られてしまった。

とってもバツが悪そうでした。

現地のガイドさんでも泥棒にあってるし、ツアーバス(大型バス)が丸ごと盗まれたこともある。

お客さんがみんな乗ってるバスに堂々と乗り込んできて鞄を盗んでいく人もいる。

列車の旅では途中駅に停車するたびに添乗員は荷物のとこに行って見張っている。

目の間で、ジブシーに囲まれて、大声出して追いやったので良かったと安心したら実は盗られていた。

例をあげたらきりがない。

なので、これはもう気を付けるしかない。

私がいつもお客さんに言うのは、

「気を付けていますよ、とアピールすること」

気を付けているだけでは足りません。観光客だと思われたくないと言って鞄にちょっと手を添えてるだけとかでは、全然足りません。

電車やバスに乗ったら、鞄は胸の前にして抱きしめて私はすごく警戒してますよ、と泥棒にアピールをしましょう。

もちろんブランド店の袋を持っているときに公共の乗り物に乗らないのは当たり前。(あちらの国では、ブランド品を買うようなお家柄の人は公共の乗り物に乗りません)

もちろん、準備も大切です。

  • パスポートは腹巻や首から下げて
  • 財布は旅行用のものを持つ
  • カードの緊急連絡先を確認
  • 小銭入れなどを分散して持つ
  • バックパックに貴重品を入れない
  • ズボンの後ろポケットに財布なんてもってのほか
  • 定期的に貴重品を確認する
  • 一人で人通りのない道を歩かない

ちょっとの注意を長ーく続けましょう!


最後に一つ。泥棒にあったら警察に行きますが、それはレポートをもらいに行くためであって泥棒を捕まえてください、と頼みに行くわけではありません。あしからず~。

それでは今日の歌は大橋純子「シルエット・ロマンス」

♪あぁ~あなたに恋心盗まれて~♪

以上。

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