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よもやま話

海外添乗員の基礎知識 ボランティア volunteer /ˌvɒlənˈtɪə/ 有償 無償

よもやま話

オリンピック関連のニュースで黙ってることのできないものがありました。

廃棄するなら僕らにくれ

仕事するうえで最も大事な食事。

ボランティアの皆さんにその食事さえ満足に与えてなかったなんて、恥ずかしいもいいとこです。

(でも弁当に文句言ってた私)

関連するニュースも見ましたが、たぶん私の考える問題の一因は、

ボランティア=無償

この考え方だと思います。

(義勇兵の意)志願者。奉仕者。自ら進んで社会事業などに無償で参加する人。「―活動」

広辞苑

これがいかん。

本来の意味は、

a person who does something, especially helping other people,
willingly and without being forced or paid to do it

Cambridge Dictionary

自発的に、人々の助けを買って出ること。となっています。

(たしかに報酬を目的とせずに、みたいなことは書いてあるけどね)

私はオリンピックのボランティアには応募しませんでしたが、冒頭のニュースを見て改めて応募条件を見てみました。

地方在住者が東京での活動となった場合、交通費や宿泊費は支給されますか。

活動期間中における滞在先までの交通費や宿泊は、 自己負担・自己手配となります。居住地を問わず全員一律に、滞在先から会場までの交通費相当として1,000円/日をお渡しします。

オリンピックボランティアFAQ

交通費、宿泊費自己負担!

そしてこのFAQには食事の事が一切触れられていない。2度びっくり。

前置きが長くなりましたが、添乗中にもよく遭遇する”volunteer”についてお話ししてみましょう。

外国では有償が当たり前

有償という言葉が語弊を生むかもしれませんが、必要経費は出ます。

ボランティアというと真っ先に思い浮かぶ青年海外協力隊も有償ボランティアです。

そうでなければ、貧乏人はボランティアする機会すら与えられない事になってしまいます。

添乗員
添乗員

よく飛行機がオーバーブッキングになってしまって、

降りてくれる人を探すときも

In the event overbooking occurs, we will enlist some passengers as volunteers who are willing to switch to the next available flight or cancel their travel.

もちろん有償です。

添乗中じゃなかったら間違いなく手を挙げてるな。

海外では、ボランティア活動のために外国という事もよくあります。

有償でなければ、人を集めることさえできません。

この有償というのは、儲けるためでなくその活動を維持していくために必要な経費をみるお金です。

宗教観も関わってくるかもしれません。

キリスト教でもイスラム教でも奉仕は大切です。

身近なボランティア

日本では、外来語をある特定の意味だけ抜き出して使用することが多いですよね。

ボランティアという言葉もそうだと思います。

でも、志願兵という意味からちょっとお手伝いしてくれる人という意味まで幅広い意味を持っています。

添乗員
添乗員

ホームステイの添乗に行くとよく聞きます。

Any volunteers?

さっと手を挙げられると格好いいね。

外国での実習を伴う研修の時に、現地クラスの生徒さん達にボランティアを募って補佐役をしてもらうことがありますよね。

この時もお小遣い程度のお金を出してます。

生徒だから無料という考えもありません。


またボランティアとは「できること」をする。

例えば、ある職場の一人がどっかへボランティアに行く。

それはとても素晴らしいことだけど彼が帰ってこれる場所を守る、というのもボランティアの一環です。

偉いさんも同僚も部下も協力した人はみんなボランティア活動をした人々となります。

ボランティア・ガイド

最近、日本でも有名な観光地には必ずいますよね、ボランティア・ガイド。

その言葉を鵜呑みにして、見積もりに経費見てないなんてことはないですよね?

最低でも交通費見合い、他には人数によって金額が変わる場合もあるけどね。2~3000円はお支払いします。

もちろん完全無料というところもあるけれど、ガイドはタダだと思われてはかなわないからしっかりお金をいただいてほしいです。

ちなみにこんな記事がありました。→観光ボランティアガイドの実態

無料というところにだって、いくばくかのお金が自治体から出ていると信じたい。

弁当ぐらいは支給されてると信じたい。

私がお会いしたことのある観光ボランティアガイドさんは、どなたもプロフェッショナルで親切でした。

一つだけ添乗員が注意しなくてはならないことがあるとすれば、ガイドの皆さんとても熱心なので時間を忘れて話し続けることがあるという事。

所要時間とお客さんの興味度合いは必ず初めに打合せしておきましょう。


という事で、今日の歌はテレサテン「愛人」

愛してるの言葉に騙されて、♪尽くして~泣きぬれて~♪では悲しすぎる。

以上。

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