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添乗員の仕事

海外旅行での忘れ物トラブル:パスポートを機内に忘れた時の恐怖 座席の前ポケットは危険

添乗員の仕事

海外旅行中、最も恐ろしいトラブルの一つが「機内への忘れ物」です。特にパスポートを忘れてしまった時の絶望感は、経験した人にしか分からないでしょう。

このブログでも忘れ物について何度も言及していますが、昨年末から自分のツアーや同僚のツアーで立て続けにパスポート機内忘れが出ています。

しかもみんな、機内の座席の前ポケットに忘れたというのです。

今回は特に「座席の前ポケット」の忘れ物についてのお話です。

なぜ飛行機は一度降りたら戻れないのか

飛行機を降りた後、「忘れ物をした!」と気づいても、残念ながら機内に戻ることはほぼ不可能です。その理由は以下の通りです。

  • セキュリティ上の制約
    • 降機後は、搭乗ゲートと機内の間にセキュリティラインが再び立ちはだかります。一度降りた乗客を再び機内に入れることは、セキュリティ管理上、極めて困難です。
  • 運航スケジュールの厳格さ
    • 航空会社は分刻みのタイトなスケジュールで運航しています。特に短距離フライトや経由便の場合、到着後すぐに清掃、給油、次の乗客の搭乗準備が始まります。一人の忘れ物のために運航を遅らせることはできないのです。
  • 機体の迅速な移動
    • 経由地では、あなたが降りた飛行機はわずか30分〜1時間後には次の目的地へ飛び立ってしまいます。気づいた時にはすでに空の上、ということも珍しくありません。

座席前ポケット:最も危険な場所

機内で最も忘れ物が発生しやすい場所、それが座席前のポケットです。この記事にも書いてあります。
座席のポケットに物を入れるのはNG? CAが教える、飛行機に搭乗する際に”するべき/避けるべき”こと5選 

「降りるときにすぐ取れるから便利」と思って、パスポートや搭乗券、貴重品を入れてしまう人が本当に多いのですが、これは非常に危険な行為です。

私自身も、文庫本やタブレットを座席前ポケットに入れて、そのまま忘れてしまった経験があります。到着後の慌ただしさの中で、「後で取ろう」と思ったものは、そのまま記憶から消えてしまうのです。

降機時は、荷物を取る、通路に出る、人の流れに乗るなど、やることが一気に重なります。その瞬間、座席前ポケットに入れたものの存在は頭から抜け落ちてしまいます。

座席前ポケットは、決して「便利な一時置き場」ではありません。むしろ「忘れ物製造装置」だと思ってください。

実際に起きた体験談

【奇跡的に取り戻せたケース①】アジアの国内線→国際線

とある国の国内線→国際線という移動の日、座席前のポケットにパスポートと搭乗券を忘れてしまいました。
この空港は国際線と国際線のターミナル離れていて徒歩では行き来できません。

国内線から国際線へ向かう道中にパスポート忘れが発覚、真っ青に。

しかし、航空会社のスタッフが親身に対応してくれて、機内を探してくれました。そして奇跡的に発見し、国際線のチェックインカウンターまで持ってきてくれたのです。本当に感謝しかありません。

【奇跡的に取り戻せたケース②】名古屋→経由地→目的地

とあるアジア経由目的地という便で、経由地で降機した際にパスポートを忘れたことに気づきました。幸いにも、降りてからまだ数分しか経っておらず、清掃前だったため、係員に事情を説明したところ快く探してくれました。

タイミングが良かったとしか言えません。あと10分遅ければ、清掃が始まって見つからなかったか、あるいは次の目的地へ飛んでいったでしょう。

【取り戻せなかったケース】映画のような悪夢

しかし、運が良いケースばかりではありません。ある時、経由地で降機後にパスポートを忘れたことに気づきました。すぐに航空会社のカウンターに駆け込みましたが、飛行機はすでに次の目的地へ向けて離陸準備中。捜索を依頼しましたが、結局見つかりませんでした。

その飛行機が次の目的地に到着するまで待ち、捜索を続けてもらいましたが結局見つからず…

パスポートなしでは目的地に入国できません。結果、その国に入ることすら許されず、日本への送還が決定。

映画「ターミナル」をご存知でしょうか。トム・ハンクス演じる主人公が、入国も帰国もできずに空港で暮らすという物語です。まさにあの状況に近い体験をすることになります。

ただし、映画の舞台はアメリカの大きな空港で、売店や飲食店が充実していました。しかし現実はもっと過酷です。日本の空港のように、入国審査を通過する前のエリアには何もない空港も世界中に数多く存在します。

そんな場所でパスポートが見つかるのを待つということは、ただ座って、ただひたすら待ち続けるということです。時には数時間、場合によっては丸一日以上。食事もトイレも限られた場所で、ただ時間が過ぎるのを待つしかないのです。

そして最悪の場合、送還時の航空券代を請求される可能性もあります。自己責任とはいえ、精神的にも金銭的にも、そして時間的にも大きなダメージでした。

パスポートの絶対的重要性

旅行中、お金がなくなっても何とかなります。クレジットカードを使えばいいし、最悪、日本大使館に助けを求めることもできます。

スマートフォンを忘れても、不便ではありますが旅行自体は続けられます。紙の地図を使ったり、人に道を尋ねたりすればいいのです。

しかし、パスポートだけは違います。

パスポートがなければ、どこにも行けません。入国もできません。ホテルにチェックインすることもできません。飛行機に乗ることもできません。文字通り、何もできないのです。

パスポートは、海外において「あなたが誰であるか」を証明する唯一の公式書類です。これを失うことは、海外で自分の存在を証明する手段を失うことに等しいのです。

日本人が陥りがちな誤解

日本人旅行者によくある反応が「あそこに忘れたんだから、絶対にあるはずだ!」という強い主張です。日本国内では、忘れ物が高確率で戻ってくるため、この感覚が染み付いているのでしょう。

しかし、海外では事情が異なります。見つからないことの方が圧倒的に多いのです。理由は様々です。

  • 他の乗客が誤って持って行ってしまう
  • 清掃スタッフが見落とす、または別の場所に移動させる
  • 航空会社の遺失物管理システムが不完全
  • そもそも盗難に遭う可能性も

絶対に守るべきマナー

忘れ物をしてしまった時、一生懸命探してくれたスタッフに対して「見つからなかった」と怒ってはいけません。忘れたのは自分の責任です。

親切に捜索を手伝ってくれた人々には、結果がどうあれ感謝の気持ちを伝えましょう。彼らは本来の業務を中断して、あなたのために時間を割いてくれたのですから。

忘れ物を防ぐために

最後に、機内での忘れ物を防ぐための重要なアドバイスです。

  • 座席前ポケットは絶対に使わない:これが最重要ルールです。「降りるときに便利」という考えは捨ててください
  • 降機前に必ず座席周りを確認する習慣をつける
  • 貴重品は常に身につけておく
  • パスポートは首から下げるケースに入れるか、ボディバッグなど体に密着したバッグに入れる
  • スマホのリマインダーを活用する
  • 機内では、パスポートを一度も出さないくらいの意識で

特に、座席前ポケットの危険性は何度強調しても足りません。便利そうに見えるその空間は、あなたの旅行を破壊する「罠」だと思ってください。

海外旅行は楽しいものですが、一瞬の油断が旅全体を台無しにしかねません。特にパスポートの管理には、最大限の注意を払いましょう。

忘れ物をしない!なんてことはできません。(現に私も良く忘れてるし落としてる)

だから早く気付くことが大切です。指さし確認を励行しましょう。

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