添乗員さん!と呼ばれるならありがたいですが、
ガイドさ~ん!と呼ばれることもよくあります。
たまに、キャディさん!とも呼ばれます。
修学旅行に行けば、先生!と呼ばれたり、お母さん!と呼ばれたり・・・
まぁ、自分の事なんだろうなぁと思って返事はしますが。
でもガイドの仕事と添乗員の仕事は違います。
きちんと区別をしておきましょう。
添乗員とは?
旅程の管理をする人です。
添乗員の仕事は、旅行会社が企画し販売するパッケージツアーまたは団体旅行に同行し、旅行計画に従ってツアーが安全かつ円滑に運行されるように交通機関や各種施設との調整や対応を行い、旅程を管理することです。
また、お客様に旅行を楽しんでいただくための工夫をこらしてゆく旅の演出家としての一面もあります。
http://www.tcsa.or.jp/ 日本添乗サービス協会
そうなのです。その他、
安全かつ円滑に運行されるために、
- 忘れ物も探すし、
- 病院にもお連れするし、
- 警察にもお世話になりに行きますし、
- 泥棒に会わないように注意もしますし、
- おいしいレストランを教えるし、
- お土産の買い物の手伝いもするし、
- ドライバーからのナンパも上手くかわします。(最近ないなぁ)
でも、ガイドします、とは書いてないです。
ココ重要
ガイドとは?
案内人です。
現地の地理・歴史・文化・習慣・政治・経済などに精通し、国や地域によっては資格の取得が必要。
ヨーロッパの国々では無資格でガイドを行った際の罰則が定められていることもある。
ヨーロッパのガイドさんは、ライセンスドガイドと言って国の定める資格を持っています。
資格を取得するのに国籍要件がある国(昔のイタリアみたいな)では、現地ガイド(ライセンスドガイド)と日本人ガイド(通訳)が二人体制できてくれたりします。
日本の通訳案内士の試験もすごく難しいと聞きますが、海外のそれもものすごく難しいそうです。
イタリアでは最近、違法ガイディングの取り締まりがすごく厳しいです。
簡単に言うと、ガイドを付けずに添乗員が団体をひっぱってしゃべってると捕まるよ、ということです。
添乗員はガイドできません。
何故これを声高に言うかというと、経費を削減するために
- ① ガイドを付けずに添乗員にガイドしろ
- ② イングリッシュガイドを手配して添乗員に通訳しろ
という会社が、多いからです。
①は、上に書いた理由でできません。違法です。
実際罰金1500€とかを払っている添乗員がいます。(自腹なのかな…)
②は、やれ!とは言われていないのかもしれない。でも実際はやってますね。
でも本来なら英語のガイドをそのまま聞いてもらえばいい話です。
だって、その分しか旅行代金には入っていないんだからね。
でもさ、添乗員やってる人はさ、基本サービス精神が旺盛だからさ、やっちゃうんだよね。外国語が分からないからツアーに参加してるってお客さんだっているしね。
通訳もできません!
「このスポットだけ通訳がいるんだけど、通訳さん高いから代わりにやって」と簡単に頼んでくる人がいます。
できません。やるなら通訳代をいただきます。
通訳ができるぐらいの語学力があれば、通訳になってますしね。高いお給料がもらえるから。
そんな語学力がないから、添乗員やってます。
酌んでください。
「添乗員さんっていいお給料もらってるんでしょ?」と言われることがけっこうあります。そんな風に見えるのかな?
声を大にして言います。
「添乗員の給料はとっても安いです!」
恥ずかしいくらいです…
ということで、今日の歌は、
山口百恵「夢前案内人」
以上。
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