添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け 忘れ物は戻らない 心得編

添乗員の仕事

忘れ物は戻りません!

添乗員が口を酸っぱくして注意しても忘れ物はでます。

正直いえば、添乗員も忘れ物してるから、忘れ物をするな!というのは無理な話。

問題は、そのあと。

お客さんは添乗員が忘れ物を探してくれると思っている。

添乗員もどれだけ大切なものかに関わらず、とにかくできるだけ探す。

忘れ物は戻らない、と言っててもお客さんに言われれば何もしないわけにいかないから。

でも出てこない。残念ですが…

忘れ物

警察は忘れ物では動かない

外国では、忘れ物・落とし物に対する考え方が違います。

落とし物を警察に届ける習慣はないし、警察も落とし物に対応なんてしません。

日本の添乗員が、忘れ物を必死で探してる姿を外国人は不思議な目で見ています。

実際に、その姿を見た現地の人が私に言った言葉

  • 中国人『落とし物したなんて恥ずかしくて人に言いません』
  • シンガポール人『なんで添乗員が探して取りに行ってあげるの?』
  • イタリア人の警察『それで僕に何をしてほしいの?』

外国人が日本に来て、忘れ物が戻ったとびっくりする話があるけど、やっぱり多くに国で忘れ物は戻らないと思っていた方がよいでしょう。

携帯電話がないと困るんです

予防策もお教えしてますよ。

  • 飲みに行くと分かってるんなら、ホテルに置いていきましょう
  • 泳ぎに行くなら部屋に置いていきましょう
  • 乗り物から降りる時はもう一度確認しましょう

当たり前の事ばかりですが、私たちもしつこいほど言います。

特に学生や若人たちにとって携帯電話がパスポートより大事なものだと私は知っています。

でも、ほんのちょっとどこかに忘れてきただけで戻ってこないことも知っています。

お客さんは言います。

  • 『携帯がないと困るんです。』
  • 『あそこに置いたのに間違いないんですけど!』
  • 『そんなはずはない』
  • 『誰かが盗ったんじゃないか?』

残念。あなたが忘れただけなんです。

そうです。今忘れ物ランキングを取れば携帯電話が間違いなく一位。

なぜなら、充電器とかシャツとか諦めれる忘れものを添乗員にわざわざ言いに来ない。

いや、たまに言いに来るか。でも持ってきてもらうのにお金かかるというと諦める。

本当にね、私も不思議です。さっきそこに置いただけなのに、なくなるなんて。

でも、携帯失くすと写真も動画も連絡先も何もかも無くなってしまうからね。

喪失感は半端ない。

どうか気を付けてください。

落とし物は恥ずかしい?

中国のとある夕食会場で、お客さんがパスポートを落とした。

気付いたのは、翌朝。連絡が入って一緒にお部屋の隅々まで探したけれどない。

すぐにガイドに連絡したところ『慌てないで』との一言。

そのガイドがパスポートを持って悠々と現れた。昨晩のレストランに落ちていて店員さんが拾ってくれたのを預かっていたよと言う。

『だったら昨日のうちに教えてよ!』と言ったら『つながらなかった』と言い、続けて

『本人が気づくまで、黙っていようと思った、これは教育です。第一、中国人だったら、パスポート失くしたなんて恥ずかしくて誰にも言えない。』

ぐうの音も出ません。すみませんでした。

戻ることもある

もちろん、戻ることもある。

台湾なんかは、タクシーの運転手さんに伝わるラジオ局を警察が持っていて、いよいよないな、ってなるとこのラジオで”落とし物を探しています”と放送してくれます。(もちろん貴重品に限って)

シンガポールもタクシー会社によってだけど、戻ってくる確率高かったし、ハワイでもホテルに置いてきたものタクシーを使って届けてくれることもあります。

パリのタクシー運転手がわざわざ戻ってきて、鞄を届けてくれたこともあるし、オーストラリアでも戻ってきたことあります。

ただしいずれも場合にも、お金がかかります。

時には高額になることだってあります。

オランダで高速道路まで追いかけて捕まえたときには結構な額になりました。

募集のツアーでは、忘れ物捜索に関して、見つかっても見つからなくても捜索費用をいただいています。(送料は別)

忘れ物を探す、取り戻すということは費用が発生することもお伝えしましょうね。


という事で、今日の歌は

以上。

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