海外旅行のお土産に、歯磨き粉 が人気です。
お土産情報はいつもお客さんから聞いている添乗員です。

「この歯磨き粉が買いたいんだけど…」
(スマホ画面を見せながら)

○○の歯磨き粉買いたいんだけど、どこに行けば買える?
最近ツアーの現場で、こんな声をよく聞くようになりました。
そう、海外ツアー中に歯磨き粉を買い求めるお客さんが急増中なんです。
お菓子でも雑貨でもなく、歯磨き粉。
不思議に思う方もいるかもしれませんが、(不思議に思っているのは、私です)トレンドっぽいんです。
今回は、ツアー中によく買われる歯磨き粉5選と、その背景にある理由を解説します。
そもそも、なぜ歯磨き粉がお土産に?
まずは「なぜ今、歯磨き粉なのか」という背景から。
実は近年、日本のオーラルケア市場は毎年3〜4%のペースで成長しており、2024年には前年比4.9%増という堅調な伸びを記録しています。
コロナ禍が明けて「脱マスク」が進んだことで、口元や歯の白さへの意識が急上昇したのが大きな要因のひとつ。
「マスクを外す生活になってから、歯の黄ばみが気になるようになった」という方が増えているんですね。
そこで注目が集まっているのが海外の歯磨き粉です。理由はざっくり3つ。
- 日本に未上陸、または流通が少ない商品がある——珍しさが購買意欲を刺激します
- 現地価格が圧倒的に安い——同じ商品でも日本で買うと数倍になることも
- ホワイトニング成分が日本の規制より強め——日本では使えない成分が入った商品を求める層が一定数いる
さらに歯磨き粉はお土産として相手を選ばない。(みんな使う、老若男女にあげることができる)
お土産対象が女性のコスメ類と比べて、職場のおじさんのお土産にもちょうどいい。
お土産にも自分へのご褒美にも、まとめ買いしやすいというのが「旅のついで買い」に向いているポイントです。

実際、よく海外の歯磨き粉を買って使っていますが「あ、あの時買ったやつ」と思い出がよみがえってきて良いです。
ツアー中によく買われる歯磨き粉5選
タイ DENTISTE’(デンティス)
タイのドラッグストアに行けば、まず目に飛び込んでくるのがこのチューブ。DENTISTE
タイ発祥でありながら世界22カ国で販売されているグローバルブランドで、日本では「恋するハミガキ」というキャッチコピーで知られています。
BLACKPINKのLISAがタイのアンバサダーを務めていることもあり、K-POPファンからの認知度も高め。
14種の天然ハーブ成分とマイクロシリカを配合しており、翌朝まで口臭を抑えるという機能が最大のウリ。
磨いた後のすっきり感は、一度使うと癖になるという声が多く、リピーターが続出しています。
タイ国内ならコンビニ・スーパー・薬局どこでも買えるので、ゲストに伝えやすいのも◎。
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実際、私もなんども買ってますし、お客さんに紹介もしています。

最近は、お土産用サイズもたくさんあって◎
💴 日本での価格(100g):約1,100〜1,300円
🇹🇭 タイでの価格:約400〜800円(100〜200バーツ)
👉 現地ではセットまとめ売りでさらにお得。まとめ買いすると日本の半額以下になることも。
どこのドラッグストアにもあり、空港内のお店でも購入可能。
添乗員としてはお客さんに「バンコクのスーパーか薬局に立ち寄ったときに探してみてください」と一言添えておくと喜ばれます。
ニュージーランド プロポリス入り歯磨き粉(レッドシール・マヌカヘルスなど)
お土産歯磨き粉と言えば、ニュージーランドのプロポリス入り歯磨き粉。
これは昨今の流行りではなく、何十年も前からのド定番!
マヌカハニーやプロポリスなどの天然成分が有名ですが、歯磨き粉にもその恩恵が。
現地のスーパーやドラッグストアで手に入るプロポリス入り歯磨き粉は、発泡剤・防腐剤・フッ素不使用のナチュラル処方が多く、健康意識の高い方に絶大な支持を得ています。
ミツバチが作り出すプロポリスは天然の抗菌・抗炎症成分として知られており、「歯周病予防に気を使いたい」「オーガニックな製品を選びたい」という層にぴったり。
マヌカハニーとのW配合タイプも人気です。
💴 日本での価格(75〜100g):約1,500〜2,500円
🇳🇿 ニュージーランドでの価格:現地スーパーで3〜13NZドル程度(約270〜1,200円)
👉 日本への輸入品は割高になるため、現地で買えると断然お得。
「男性へのお土産にどうすれば…」という悩みへの答えにもなります。
見た目が地味でも「天然成分・歯周ケア」というキーワードで紹介すると興味を持ってもらいやすいですよ。
イタリア フィレンツェ MARVIS(マービス)
1958年にイタリア・フィレンツェで誕生した高級デンタルブランド。
カラフルでレトロなアルミチューブのパッケージが特徴的で、「お口の香水」とも呼ばれています。
ジャスミン・ミント、ジンジャー・ミント、シナモン・ミントなど7種類のフレーバーが揃っており、歯磨き粉をファッション小物のように楽しめるのがコンセプト。
SNS映えもするため、美容・ライフスタイル系に敏感な層に根強い人気があります。
2016年に日本に正規上陸(2026年に日本上陸10周年を迎えたばかり!)。
ロフトや伊勢丹でも取り扱いがあります。
ただし日本での流通量はまだ限られており、欲しいフレーバーが店頭にないことも。
そのため「イタリアに行ったら現地で買ってきて」という要望が一定数あります。
💴 日本での価格(75ml):約1,800〜2,480円
🇮🇹 イタリアでの価格:85mlで約12ユーロ前後(約1,950円)
👉 価格差はそれほど大きくないですが、現地では日本未発売フレーバーや限定品も入手できるのが最大の魅力。まとめ買い歓迎!
ミラノやローマのドラッグストア(ファルマチア)で購入可能ですが、時期によっては品薄のことも。
イタリアツアーの際はお客さんへの事前情報として「見つけたら即買い!」と伝えておくと喜ばれます。
アメリカやアジアどこでも買える‥ Colgate Optic White(コルゲート オプティックホワイト)
台湾やタイでもお土産に買えます。
アメリカの大手デンタルケアブランド・コルゲートのホワイトニングラインがここ数年で日本人の間に急速に広がりました。
SNSやYouTubeで「使ったら本当に白くなった!」という体験談が拡散され、海外に行く人が現地で買ってくる定番に。タイでも豊富に販売されており、タイツアーの際にも多く購入されています。
最大の特徴は過酸化水素(ハイドロジェンパーオキサイド)配合。
これは歯を内側から漂白する効果があり、日本の歯磨き粉では配合が認められていない成分です。
そのため日本では買えない=海外でしか手に入らない希少性が購買意欲を高めています。
💴 日本での価格(楽天・Amazon並行輸入):約1,500〜3,000円
🌏 現地(タイ・アジア各国)での価格:日本の1/2〜1/3程度が目安
👉 現地で買うのが圧倒的にお得。まとめ買い需要が高いです。
添乗員さんへのひとこと:
過酸化水素配合のホワイトニング歯磨き粉は効果が高い反面、知覚過敏になる可能性もあります。歯が弱めの方や頻繁な使用は注意が必要な旨、聞かれたらそんな注意も添えておくといいでしょう。
台湾 DARLIE(黒人歯磨き粉)
パッケージに「黒人」と書かれていてドキッとするこちら。
英語表記は「DARLIE」に変更されましたが、台湾では今も昔の名前で親しまれています。
台湾出身の芸能人が「子どもの頃からずっとこれ!」と語るほど、台湾のスタンダード歯磨き粉として長く愛用されてきた製品です。
台湾のコンビニ、スーパー、ドラッグストア(康是美/COSMEDなど)でほぼ必ず目にします。
ミント系のスッキリ感が強く、磨いた後の歯がツルツルになると評判。
ホワイトニング特化タイプ(14日間ホワイトニングをうたうもの)や竹炭配合、重曹配合など種類が豊富。
バリエーションを揃えて配り土産にするのも人気の使い方です。
💴 日本での価格(Amazon並行輸入品):50gで数百円〜、150g以上で500〜1,000円程度
🇹🇼 台湾での価格:現地では150〜250gでも数十〜数百台湾ドル(約180〜800円)とリーズナブル
👉 現地で買うのが圧倒的に安い。「台湾のコスモスで大量買い」というお客さんもいるほど。
インパクトのあるパッケージは話題のきっかけにもなりやすく、バラマキ土産として打ってつけ。
「帰ったら職場で受けそう!」という理由で選ぶ方も多いですよ。
一覧で比較!現地価格と日本価格の違い
📊 一覧で比較!現地価格と日本価格の違い
| 商品 | 国 | 現地価格の目安 | 日本での購入価格の目安 | お得度 |
|---|---|---|---|---|
| DENTISTE’ | タイ | 400〜800円(100〜200THB) | 1,100〜1,500円 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| プロポリス歯磨き | NZ | 270〜1,200円(3〜13NZD) | 1,500〜2,500円 | ⭐⭐⭐⭐ |
| MARVIS | イタリア | 約1,950円(12ユーロ前後) | 1,800〜2,480円 | ⭐⭐(希少性◎) |
| Colgate Optic White | 各国 | 日本の1/2〜1/3程度 | 1,500〜3,000円(並行輸入) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| DARLIE(黒人) | 台湾 | 180〜800円 | 500〜1,000円(Amazon等) | ⭐⭐⭐(話題性◎) |
※価格は為替レートや購入場所・内容量によって変動します。あくまでも目安としてご参照ください。
番外編:最近ちょっと気になってる韓国の歯磨き粉
韓国 EUTHYMOL(ユーシモール)
もともとはイギリス発祥のブランドなんですが、韓国のコスメ・健康系ショップ「オリーブヤング」での売れ行きがすさまじいらしく、韓国お土産の新定番として急浮上しているようです。
ピンクや紫のキュートなパッケージが特徴的で、マイメロとのコラボ商品なんかも出ているとか。
見た目のかわいさでSNSに投稿したくなるタイプの歯磨き粉ですね。
韓国コスメに詳しい方いわく「磨き心地がかなりパンチが効いてる」らしく、サムギョプサルやキムチなど匂いの強い韓国料理を食べた後の歯磨きにもぴったりだとか。
ホワイトニング効果を謳う成分も配合されているようです。
実際に使ったことがないのでどこまで効果があるかはわかりませんが、オリーブヤングの売上ランキング上位の常連ということで、それだけ多くの人に選ばれているのは確かなんでしょうね。
VUSSEN(ビューセン)
こちらも同様に、私はまだ手に取ったことはないのですが、調べていくほどに「なかなか本格的なブランドだな」と興味を持った一品。
韓国の歯科インプラント・口腔ケアの専門メーカー「Osstem(オステム)」が開発した歯磨き粉で、歯科の専門家が作っているという点が信頼感につながっているようです。
面白いのがラインナップの仕組みで、商品名の数字(15・28・30など)が大きいほどホワイトニング力が強いという設計になっています。
「自分の歯の状態に合わせて選べる」という点がオーラルケア意識の高い層にウケているみたい。こちらもオリーブヤングで手軽に買えるようです。
添乗員へのひとこと:
これら2商品はいずれも、韓国のオリーブヤングという大型ドラッグストアチェーンで購入できます。明洞や弘大など主要エリアに店舗があり、観光のついでに立ち寄りやすい場所にあります。韓国ツアーの際にゲストから「おすすめの歯磨き粉は?」と聞かれたら、選択肢として伝えておけるといいですね。ただし私自身はまだ未体験なので、実際に買って試してみた方がいたらぜひ教えてほしいところです(笑)
日本への持ち込みは大丈夫?
お客さんからよく聞かれるのが「持ち込んで問題ないの?」という点。
結論から言うと、個人使用を目的とした歯磨き粉の持ち込みは基本的に問題ありません。以下に注意点をまとめます。
【重要】歯磨き粉は「液体物」扱いです
JAL公式サイトや国土交通省のガイドラインによると、歯磨き粉はペースト・ジェル状のものも含め、航空機では液体物として扱われます。そのため国際線では機内持ち込みに制限があります。
◆ 国際線の場合(JAL公式・成田空港公式より)
- 機内持ち込みは100ml(100g)以下の容器に入ったものに限られます
- すべての液体物は1リットル以下の透明ジッパー付き袋にまとめて入れる必要があります(1人につき1袋)
- 100mlを超えるサイズの歯磨き粉はスーツケース(預け荷物)に入れるのが正解です
→ まとめ買いした歯磨き粉はスーツケースに入れて帰国するのが基本です!
参考:JAL公式「航空機内への液体物持ち込み制限について」 / 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」
日本への持ち込み自体は問題なし
個人使用を目的とした適量の持ち込みはOK(数本〜数十本程度)
家族・友人へのお土産用も「個人的なお土産」の範囲ならば基本的に問題ありません
商業目的の大量持ち込みはNG——転売・販売目的の場合は薬機法等の規制対象になる場合があります
過酸化水素配合の歯磨き粉——個人使用目的の持ち込みは問題ないとされています(2026年4月現在)
添乗員としてお客さんから聞かれた際は、「スーツケースに入れて帰るのがルールです。機内持ち込みは100ml以下の小さいサイズに限られますよ」と伝えておくと親切です。
オーラルケアの最新動向——なぜ今これほど注目される?
世界のホワイトニング市場は右肩上がり
世界の歯のホワイトニング市場は2024年に約1.1兆円規模と推定されており、2030年には約1.4兆円に達すると見込まれています。年率5〜6%成長という安定した伸びが続いており、日本も例外ではありません。
出典:ホワイトニング総研「日本のセルフホワイトニング市場2025年最新レポート」
国内のオーラルケア市場も2024年は前年比4.9%増の3,596億円と堅調に推移しています。
出典:週刊粧業「オーラルケア(日本)市場規模・動向」/インテージSRI+調査
日本でこのトレンドを後押ししている要因は大きく3つ。
まず脱マスクの流れ。コロナ禍で口元を隠す生活が続いたあと、マスクを外す機会が増えたことで「歯の黄ばみが気になる!」という声が急増。
ホワイトニングサロンの新規客が例年の2倍近くに増えた事例も報告されています。(出典:ホワイトニング総研、前掲)
次にSNSでの情報拡散。
TikTokやInstagramで「使ったら本当に白くなった!」という体験動画・投稿が爆発的に広まり、普段オーラルケアをそこまで意識していなかった層にまでリーチしています。
特にコルゲートやマービスは芸能人・インフルエンサーの使用報告が多く、そのまま旅行者の「買い物リスト」に入ることも。
そして日本規制との差。
日本の歯磨き粉には、海外では一般的に使われている過酸化水素(漂白剤)の配合が認められていません。
そのため「本当に白くなる歯磨き粉は海外に行かないと買えない」という認識が広がり、旅行中に現地で買う動機が生まれています。
また全体的にプレミアムオーラルケアへのシフトも進んでいます。
「歯周病ケア」「天然成分」「高機能ホワイトニング」など、ただ磨くだけでなく、健康・美容効果を求めた高付加価値商品への需要が着実に高まっています。(出典:Hoitto!「2030年オーラルケア関連市場予測」)
なぜ歯磨き粉はお土産として優秀なのか
- 軽くてかさばらない——スーツケースに余裕があれば何本でも入れられる
- 実用的で誰にでも喜ばれる——好みを選ばないから、配る相手を選ばない万能土産
- 値段が手頃——一本数百円〜千円前後で買えるものが多く、まとめ買いしやすい
- 日本でなかなか買えない——希少性があるから「わざわざ買ってきてくれた感」が出る
- 話題になる——「黒人歯磨き?!」「ジャスミン味の歯磨き粉!?」と話のネタになりやすい
- 腐らない・割れない——デリケートな扱いが不要で、旅中の管理も楽
- リピーターが生まれやすい——一度使って気に入ると「また旅行に行ったら買ってきて」が生まれる
要するに、お土産の3拍子「実用的・お手頃・話題性あり」を全部満たしているのが歯磨き粉というわけです。
「歯磨き粉ください」というお客さんの声、これはちゃんとした理由があるトレンドです。
ホワイトニング意識の高まり、SNS効果、日本では買えない成分へのニーズ——これらが重なって、今やツアー中の定番ショッピングアイテムになりつつあります。
最後に、お客さんからは絶対こう聞かれます。

この中ではどれがいいの?
(売り場にて)
これが上手に答えれたら、言うことなし!
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