この記事は添乗員さん向けに書いています。お客様への説明トークのベースとしてもそのまま使えるようにしてありますので、ぜひ活用してください。
トレビの泉、有料化! まず最初に確認! 有料化のおさらい
2026年2月2日から、トレビの泉の噴水に近いエリア(水盤まわり)への入場が有料になりました。
料金は 2ユーロ(約370円)。
名目上はオーバーツーリズム対策として導入されたものですが、入場規制をしているわけではないので、現地の混雑ぶりは以前とまったく変わりません。
「有料になったから空いてる」と期待して行くと拍子抜けしますのでご注意を。
「広場も有料なの?」とお客様から必ず聞かれます。
答えは 「広場は無料、泉の周りエリアだけが有料」 です。
でもコインを投げたい場合は有料エリアに入る必要があるので、実質ほぼ全員がチケットを買うことになります。
1.チケット購入方法
ツアーで事前購入している場合(グループ入場)
ツアーとして事前にまとめて購入している場合は、バーコード付きの紙チケットが1人1枚用意されています。(名前の記載はありません)
入口でスタッフにバーコードをスキャンしてもらえばOKです。
チケットの払い戻しについて (手配担当者に教えてもらいました)
チケットの払い戻しは一切ありません。
清掃や工事で入場できなかった日も、何らかのトラブルで見学できなかった日も同様です。
理由は「チケットに有効期限がないから」。
つまり、「今日使えなかったなら、また別の日に来てね」という扱いです。
お客様から「返金してもらえないの?」と言われたとき、「チケットに有効期限がないためポリシー上、払い戻しがない仕組みになっています」と説明しましょう。
事前にひと言「万が一入れない日があっても払い戻しはありませんが、次回使えます」と伝えておくと、トラブルになりにくいです。
一般のお客様が個人で買う場合
- オンライン購入
- 公式サイト fontanaditrevi.vivaticket.it/en から購入できます。アカウント登録が必要ですが、当日の列に並ばなくて済むのが最大のメリット。チケットは日付・時間指定なしのオープンチケットなので、買ったそのまま使えます。
- 現地チケット売り場(Via della Stamperia 沿い)
- 入口のすぐ近く、Via della Stamperia 沿いにチケット売り場があります。カード払いのみなのでご注意を。現金しか持っていないお客様はここでは買えません。
- 入口でスタッフから直接購入
- 入口のゲートに3〜4人のスタッフが立っていて、クレジットカード決済の端末を持っています。その場でも買えますが、混む時間帯(特に午後)は列が10〜15分待ちになることも。
2. 観光中の注意点
入口と出口が別方向です!
これが一番トラブルになりやすいポイントです。地図のイラストをよく確認してください。

入口:Via della Stamperia 側(北東)
出口:広場の西側(北西方向)
チケットの買い方とかちゃんとした地図とかはアーモイタリアのサイトでご確認ください。
完全な一方通行なので、出口から「やっぱりもう一回入りたい」は基本できません。
事前に「出口は入ってきた方向とは別なので、集合場所で合流します」と説明しておきましょう。
スリに要注意 + コインは事前に準備を
トレビの泉はローマ随一の混雑スポット。
バスから降りる前に
「コインを取り出してポケットに入れておきましょう。トレビの泉のところでお財布は出さないように気を付けて」
と声をかけておきましょう。
人混みの中でバッグやポケットを探るのがスリに狙われる一番の隙です。
コインを手に持った状態で入場できれば、現地でバッグを開ける必要がなくなります。
泉のへりに腰かけるのはNG
水盤のへりや階段に座ろうとすると、スタッフに笛を吹かれて注意されます。
なんとなく座って写真が撮りたいと思うのですが、ダメです。
入場前に「座るところはありません。立って鑑賞・コイン投げをしたらそのまま動線に沿って出口へ向かいます」と伝えておくと、お客様も慌てずに済みます。
月・金の午前中は入れない時間がある
月曜と金曜はコインの回収作業があるため、午前中(〜11:30頃)は水盤エリアへの入場が制限されます。
隔週月曜日はコイン回収+清掃で 14:00まで入場不可になることも。スケジュールを組む際は要注意です。
ジェラートはここで食べよう!
スペイン広場ではジェラートを食べながら歩いたり、階段に座って飲食することが禁止されています(違反すると罰金対象になる場合も)。
そのため、「ジェラートはトレビの泉エリアで食べる」という観光客が増えています。
広場の周辺にはジェラート屋さんが何軒かあるので、見学後に「ここで食べてOKですよ」と一声かけてあげると喜ばれますよ。
3. 集合場所と迷いやすいポイント
よく使う集合場所:SS.ヴィンチェンツォ・エ・アナスタジオ教会前
SS. Vincenzo e Anastasio(サンティッシミ・ヴィンチェンツォ・エ・アナスタジオ)教会の前 が集合場所としてよくつかわれるんじゃないかな?(ガイドさんによって違うと思うけど)
泉をぐるっとコイン投げたり写真撮ったりしてると方向感覚をなくします。

写真とるのも一苦労。大混雑です。
スリに気を付けて!(2€だからね、スリも入場してきますよ)
ジェラートやさんは何軒もあるので、待ち合わせに良くないかも。
教会は一つしかないので泉を中心にぐるっと見れば、分かる、はず。
なので早めに集合場所をご案内しておきましょう!
4. トレビの泉 念のため基本情報
概要
正式名称は フォンタナ・ディ・トレヴィ(Fontana di Trevi)。
1762年に完成した、高さ約26メートル・幅約49メートルの巨大バロック様式の噴水です。
背後のポーリ宮殿の壁面と一体化した設計になっています。
中央に立つのは海神ネプチューン(ポセイドン)、左に豊穣の女神ケレス、右に健康の女神サルースが配されています。
映画「ローマの休日」とのかかわり
1953年公開のこの映画、トレビの泉が登場するのは有名ですが、どんなシーンかを知っておくとお客様への説明がぐっと豊かになります。
ヘプバーンカット誕生のシーン
アン王女(オードリー・ヘプバーン)が自由を満喫するなか、トレビの泉のすぐ近くにあった理髪店でロングヘアをばっさりとショートカットにするシーンが登場します。
鏡の前で新しい自分の姿に驚きながらも嬉しそうに眺めるシーンで、このカットは世界中で「ヘプバーンカット」として一世を風靡しました。
ちなみにその理髪店があった場所は現在、革製品を売るショップになっています。
その後アン王女はコンドッティ通りのショーウィンドウに自分のショートカット姿を楽しそうに映しながら歩き、スペイン広場へと向かっていきます。
なお映画ではほかにも、スペイン広場、真実の口、サンタンジェロ城、ヴェネツィア広場周辺などがロケ地として登場します。ローマ観光の各スポットでひと言添えると、お客様の感動が倍増します。
コインの投げ方
- 噴水に背中を向けて立つ
- 右手でコインを持ち、左肩越しに投げる
- 願いを込めながら投げる
コインは何の硬貨でも、いくらでも構いません。
投げたコインは定期的にスタッフが回収し、ローマ市内の慈善事業に使われています。
コインの枚数に込められた意味
3枚目の意味はちょっと物騒ですが(笑)、キリスト教が離婚を禁じていた時代に「神様に頼むしかない」という文化的背景から来ているそうです。
新婚旅行のお客様には1枚か2枚を強くおすすめしましょう。
イタリアの資料(すごく前に作った)
その1 事前準備
その2 本と映画と音楽の紹介(リンク切れちゃってるね)
その3 イタリアの到着した日に案内しておいた方がいい事
その4 ミラノからベネチア
その5 ベネチアからフェイレンチェ
気を付けて行ってらっしゃいませ~!

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