君の瞳に乾杯
「Here’s looking at you, kid.」と言われたことはまだないけども、添乗員のお仕事にお酒はつきものです。
(もちろん飲めない添乗員もたくさんいますが)
添乗員たるもの、その国や場所で有名なカクテルの一つや二つ知っておかなければなりません。
うんちく広げてドヤる顔は、見たくないですが簡単に紹介できるぐらいにはしておきましょう。
今回は「カクテル」
有名なカクテル
シンガポール・スリング
シンガポールへ行けば、まず間違いなく注文を受けることでしょう。または、ラッフルズホテルのロングバーで飲みたいというリクエストを受けることでしょう。
(このカクテルの由来などはいろんなのHPに載っているので自分で確認しましょう)
問題は、すごく人気があっていつも混んでるバーだという事。大人数では予約が取れません。(10人ぐらいがMAXだと思う)
そして、ホテル内が迷路のようになっているので、初めて行く時になかなか迷ってたどり着けないかもしれません。(でも表示は出ている)
もう一つ大事なことは、ホテル自体にドレスコードがあります。だからあまりにひどい格好やビーチサンダル姿だとホテルへ入るのを断られるかもしれません。
まだ若かりし頃、アフタヌーンティーの予約をしてラッフルズに行ったら、有名なタミール人の門番に「その格好で入っちゃダメ」と言われたのは、私です。
あと、シンガポールスリングって一杯3000円ぐらいするからね、覚悟していってください。ビールは1200円ぐらいだったかな…
シンガポールは、イスラムの法律を使っているのでアルコールに対して厳しいです。そしてとても値段が高いです。(店でビールが1000円を下回ることはあまりない)
そんな人気の場所だから、入れなかったときの事を考えて次のオプションを考えておいた方がいいね。
ラッフルズの隣のスイスホテルの上とか。あ、MBSのプールサイドのバーも行きたいってよく言われるかも。エレベーターの乗換とかあるからホテルの中のBARは行き方もよく聞いておくほうが良いでしょう。
ブルーハワイ
ブルーハワイ、チチとマイタイの3つがトロピカルドリンクの代表格。
ブルーハワイは、ヒルトンハワイアンビレッジが発祥だからすぐ飲むことができるし(オリジナルのバーはもうない)、いかにもハワイ~って感じのカクテルだから、フォトジェニックが流行ってるからなおいいかもね。
で、問題は「何が入ってるの?」っていうお客さんからの質問。メニューに材料が書いてあるやつなら問題ないけど、そうじゃなかった場合。
もう、ベースはラムってだけ答えておけばいいです。
あとアルコールどれくらい?とかね。そんなのつくり手によって変わるから「普通くらい」としか言えないよね。ただし、「アルコール弱め」とか「アルコールなし」(Virgin cocktail)も注文できるのでそうやって調節するのもいいかも。
お酒飲めないけどカクテル飲みたい人は意外と多いからね。
チチも絶対聞かれる「チチって何?」ウォッカ・パイナップルジュース・ココナッツミルクです。このウォッカがラムに代わると「ピニャコラーダ」と言う名前に代わります。
飲みやすいので、女性にも人気。
そしてマイタイ。これはサンフランシスコのバーのマスターが作ったらしいのですが、夕日にのように見えるからかな、トロピカルドリンクの有名どころです。ラムにオレンジ・パイナップル。マイ・タイって名前だからかタイでもよく注文される…
ハワイの海がそうさせるのか、普段は飲まないカクテルをここぞとばかりに飲みたがるお客さんが多いです。
で、普段飲んでないから「何が入ってるの?」「どんな味なの?」「甘い?」「あの人が飲んでるの何?」など質問攻めにあいます。
慰安旅行のパーティーの時は、バーカウンターに1人添乗員が張り付くと思いますが、カクテルの種類とだいたいの味、原料は何かをおさえておいた方がいいでしょう。あれば紙に書いて貼っておく。ついでにビールの種類もね。
でも、私がハワイに行ってのむカクテルはカイピリーニャが多いです。
マルガリータ
前に記事でも書いたけど、メキシコに行くとカクテルのすべてがマルガリータ。マルガリータにフレーバーを変えただけのものが何種類もあります。もっと他の!っていてもたぶん全部テキーラベース。またはテキーラ。
テキーラ飲むときはもう覚悟してべろんべろんになった方が楽しいね。
ミモザ
女性の日に送られる方のミモザではなく、お酒の方のミモザです。シャンパンにオレンジジュース。
パリのホテルリッツだから行こうと思えば行ける。(いつになるか分からないけど)
でも飛行機の中でもなんちゃってミモザは楽しめます。スパークリングワインとオレンジジュースを頼んで自分で好きな配合にするか、CAに作ってもらうか。
フランスで言えば、キールロワイヤルも有名だけどこれもシャンパンを使ったカクテルだね。これ、カシスにシャンパン。
カシスって英語で言うとblack currantなんだよね。これ辞書で調べると「くろすぐり」。スグリなんて食べたことないから余計混乱する。
で、ある時カナダのケベックだったかな、(カナダにはけっこうblackcurrantジュースがある)カシスだよって教えてくれました。
目からうろこでした。
そしてフランス産でもう一つ。ブラッディ・メアリー。ウォッカ+トマトジュースですね。トマトジュースがダメな人はこれ飲めないね。
で、またカナダの話に戻りますが、カナダにはトマトジュースならぬ「クラマトジュース」と言うものがあります。クラムとトマトを合わせてクラマトなんですが、これを使ってカクテルを作るとアサリエキスのおかげで二日酔いにならないらしい。そうまでして飲みたいか?っていう感じなんですが、機内にも置いてあるとってもポピュラーな飲み物なので、機会があればぜひ飲んでみてください。
ジントニック
このWEBサイトによく登場するMりん先輩がこよなく愛したカクテルです。とあるイギリス人が東インド会社のあるインドへ行った時に作られたそうな。
ちなみに、英語ではジン&トニックで「アンド」がいります。
Mりん先輩は、ジンが好きすぎて原料に書いてるものすべてを調べあげて、しかもその調べた知識を飛行機の中で眠そうなお客さんに説明し続けたという逸話を持っています。
そんなジンの歴史はこのページから「ジンとはどんなお酒か」
どこの国のBARにも置いてあるから一番頼みやすいかもしれない。(発音が悪くて聞き取ってもらえない問題が発生しない)ただし、ジンアンドトニック!と安全パイを狙って注文したら「ジンは何がいいですか?」と聞かれることがあるので注意。
ボンベイサファイアとタンカレー(どちらもドライジン)を覚えておけば切り抜けられるでしょう。
ちなみに、映画カサブランカの中で乾杯されていた飲み物もシャンパンカクテルです。
と言うことで、カクテルのの名前の付いた歌は多いですが、ここは王道で「テキーラ」
以上。
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