添乗員は恥をかいて成長する。
さすがに出発日に遅刻したことはないけども、ツアー中ならある。
(ウチの会社は出発日の遅刻はクビになります。)
言い訳はたくさんあるけども、遅れたことは消せません。
自戒を込めて今回は、『恥ずかしい話』
冒頭の話にあるように、遅刻厳禁の職業です。
社会人なら当たりまえではありますが、とにかく厳禁です。
遅刻
- 始発でで向かったが、お客さんはもっと早く揃ってしまい出発してしまった。
- オプションツアーのお見送りに行くはずが、寝過ごしてしまった。
- 荷物回収に来たポーターのノックで目が覚めた。
- 出発時間に目が覚めた。
- 夕食の集合時間にお客さんからの電話で目が覚めた。
- 集合時間を間違えて、遅刻。
私がこうして今でも添乗員を続けてこれているのは、ひとえにお客様の寛容があっての事と改めて思います。
もちろん言い訳はたくさんあります。しかし、言いますまい。
ツアー中に挽回するしか方法はない。
忘れ物
- 搭乗口で、『パスポートと搭乗券がない』って騒いだ。かばんに入っていた。
- サブバックを(何回も)置いてきてしまった。お客さんが気づいた。
- ホテルの部屋にスーツ忘れた。諦めた。
- レンタル携帯電話(または付属品)どっかにやってしまった。弁償
- イヤホンガイド丸々機内に忘れた。航空会社に頼んで持ってきてもらった。
私がこうして今でも添乗員を続けてこれているのは、人様の優しさがあふれている世界だからこそと痛感しております。
時には、痛い損失になりますが、ツアーの安全遂行には代えられないです。
盗難
- 市場で財布すられた
- ホテルのロビーでパスポートと携行金盗まれた。
いまでも、悔しくてたまらない。そしてあの時のお金があればなぁ、と悔やんでも悔やみきれない。
でも、だから盗難にあった時のお客さんの気持ちは、痛いほどわかる。
泥棒にあってしまって、すごく落ち込むお客さんも中にはいます。
「あんなに注意するように言われていたのに・・」って。
相手はプロですからね、狙われたら仕方がない。命があれば大丈夫。
『泥棒にあった人が悪いんじゃなくて、泥棒が悪い!』
トイレ
- トイレは当分ありませんといったあと、自分が緊急トイレで緊急下車。
- バスのトイレは緊急時以外使わないで、とお客さんに頼んだのに自分が使う。
- 飛行機の中で列してるトイレに『緊急です』と言って割り込んだ。
- トイレ休憩までに我慢しすぎて、案内もそこそこにバスから降りてトイレへ駆け込んだ。集合時間の案内もすべて間違っていたそうだが、お客さんが想像して戻ってきてくれた。
- 駆け込んだトイレでチップを忘れて、もう駄目だ、と思った時にお客さんがチップをもって追いかけてきてくれた。そのお客さんの背中に翼が見えた。
私がこうして、一度も漏らすことなくツアーを続けてこられたのは、本当にお客さんのおかげです。この場を借りてお礼を言います。ありがとうございました。
自然現象ですからね。私は、とにかくお腹が緩いのでいつもトイレ探しています。
英語
- 入国審査で『英語が分からんのに添乗員ができるのか?』と怒られた。
- 一生懸命状況を説明した挙句、『I don’t understand you.』で片づけられた。
- 『そんな英語でいいですね』とお客さんに言われる。
- 誤訳。
英語の細かい話をし出したら、きりがない。
恥をかき続けていく事で、だれにも負けない厚顔を手に入れることができました。
今では、「I don’t understand you.」って言われたら、少なくとも「しょうがないわね、もう一度言ってあげる」と返せるぐらいにはなりました。(語学力の進歩はないです。)
迷子
- ユダヤ人街で『こっちに行った方が早いよ』とお客さんに指摘される。
- 慣れない地図アプリを見て行ったら、よけい迷った。
- 道行く人に聞いたら連れってってくれるというので、ついていったら違う場所だった。
- 中央駅にお客さんを迎えに行ったら東駅に着いていた。
私は、方向音痴ではありませんが、ふとした時に間違えてしまうんですよね。
思い込みが激しいのかな。
今でも初めての街に行ったときは、早起きして下見に行きます。
自分の目で確認しておくのが、一番良い方法です。
失敗したら、潔く謝る。
何年たってもこれが一番いい方法です。
それから挽回する方法を考えます。
頑張ってしっかり挽回すれば、笑い話になる。思い出になる。
旅の恥はかき捨て
以上。
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