閑話

閑話 ”冷たい”にかける想い。Beer 温度 冷たいものが好きな日本人 

閑話

「ビールはキンキンに冷えてません」

ドイツに行く時に添乗員が必ずお客さんに言う言葉。

暑くなってきました。

来週には30度になると、天気予報が伝えています。

ま、私は暑い方が好きなので、それはそれでいいのですが‥ 緊急事態宣言発令中の愛知では、外でビールを飲むことさえままなりません。

ところで日本人は世界から見て、冷たいものが好きな民族だ、と言います。

  • アイスコーヒー
  • 冷やし中華
  • 寿司

数えればキリがありませんが、アイスコーヒーはだんだんヨーロッパでも見ることができるようになりました。

ただし、クリームやシロップが大量に入ったものです。

中国圏で売られている冷たいお茶に砂糖が入っているのと同じ感覚だと私は思います。

寿司だってつい最近までは中国では「冷たい米なんて食えるか!」と言われていましたが、今ではすっかり定着し魚の買い占めまでニュースになるほどです。

暑くなってきたので「冷たい話」が今回のテーマです。

熱いものは熱く

冷たいもの好きを語る前に、まず熱いものへのこだわりも考えてみましょう。

以前「欧米人には猫舌が多い」と紹介しましたが、参考記事:味覚日本人は熱いものが熱い状態で出てこないと文句を言います。(代表例:私です。「これぬるい」とお皿を返したこと数知れず)

弁当を食べる時だって、(添乗員なので弁当を食べる機会が多い)弁当が冷たいのはしょうがない。でもみそ汁の一つも付けられんのかなぁ?といつも思ってしまいます。

お茶なり汁物なり温かいものが欲しいと切に願ってしまいます。

添乗員
添乗員

以前、私のMりん先輩がカンボジアに行った時の話

ボランティア活動に行く行程だったので、ホテルから弁当を準備していったところ、ガイドさんは温かい車内に弁当を保管した。

Mりん先輩は、「そんなところにおいてたら早く腐っちゃうじゃん!大丈夫?」と言った。

でもガイドさんは「弁当は温かいから暖かい場所に保管した方がいい」と答えた。

私は、保温弁当の考え方だからそれでいいんじゃない?とMりん先輩に言ったが、先輩は解せぬ、という感じでした。

冷たくなくて怒られた

これは昔から中国添乗に行っている添乗員さん達にすごく賛同されると思います。

ぬるいビールの話です。

中国では冷たいものは体を冷やすとしてあまり食する習慣がないので、ビールも常温です。

だから観光客が来るようなレストランでは冷えたビールを準備してもらってるんですが、そもそも店員さんは心の底から「冷たいものは体に良くない」と思ってるので、隙あらばぬるいビールを持ってきます。

だから私たちは注文時に「冷たいビール」といい、持ってきてくれたビール瓶の温度を触感で確かめてからお客さんに差し出す。

微妙な温度の時は、お客さんに触ってみてもらって同意を得てから提供する。

なかなか「うん」と言ってくれない限り、自分で冷蔵庫まで行って奥の方にある少しでも冷たいのを探してきて「これでいいですか?」と聞いたこと数知れず。

実は、中国だけでなくトルコでも冷たくないビールにあたることがありました。

そして、冒頭のドイツの話。ビール大国ドイツでのビールを楽しみにしているお客さんには必ず案内します。

でも、不思議なことにドイツではキンキンでないビールに対しての文句は少ない。

なぜだろう。

添乗員
添乗員

昔、ドイツのツアー中にお客さんが黒ビール7.5€とピルスナー7€をハーフハーフでくれ、と注文しました。

もちろん作ってくれましたが、値段が7.5€だったことに大激怒。

彼曰く7.25€になるのが妥当だろう、という事でした。

彼の頭の中には手間賃とという考え方は存在しないらしい。

でも払ってもらいましたけどね、7.5€。店側が正しいでしょ。

冷たいもの好き

ところで、飲食店に入るとお水が出てきますが日本の場合はけっこう冷えてますよね。

または氷が入っている。

これ、アジアの人やアラブ圏の人に好まれません。けっこうな確率で「氷抜きで」と注文します。

また私の体験談ですが、アメリカの語学学校行ってた時の自国の料理持ち寄りパーティで。

私は張り切って卵焼きとソーメンを持っていきました。

ここぞとばかりに日本から持ってきた素麺をゆで、氷水まで準備してパーティーに臨んだ挙句、撃沈。

冷たいヌードルは南米人にも全く受けませんでした。

冷やし中華も中国にはない食べ物ですよね。

添乗員
添乗員

昔、ハワイからのJAL帰国便の機内食は冷やし中華でした。

私はパッと見て「アレ?」と思いCAさんに声を掛けました。

「マヨネーズがついてません」

するとCAさん「マヨネーズはありませんよ」と優しく答えたのでした。

名古屋の地域性だという事を知らなかった若かりし頃の思い出です。

でも、ヨーロッパに行けばフランスのラタトゥイユやスペインのガスパチョなど夏の定番料理など冷たい料理もありますね。ただ冷たーい!と言うほどの冷たさではありません。

最近の日本はさらに冷たい食べ物が進化していますが、日本人の舌はどんな味でも許容するだけでなくどんな温度も受け入れられるようになっているのですね。

冷たいものに熱いもの

話はそれますが、イギリスでの永遠のトークテーマ「ミルクティー 紅茶が先かミルクが先か。」

普段からそんなに紅茶を飲まず、牛乳が好きでない私にしたらどっちでもいい話ですが、昔からイギリス人はこの話が好きなようです。

2003年、一世を風靡したこの記事「英国王立化学協会が、『How to make a Perfect Cup of Tea.』

ここでは、冷たい牛乳を先にカップに入れてから熱い紅茶に注げ、と書いてあるわけなんですが

結論は出ないね、というこの記事が2018年。

イギリスに行く時の小ネタにはなると思うので紹介しておきます。

参考記事:コーヒーの国紅茶の国


80歳になろうかという年齢の私の母は、冷蔵庫にさえ入れておけば賞味期限が半永久的に伸びると信じているのかと疑うくらい、何でもかんでも冷蔵庫に入れておきます。

かたや私は果物でも飲み物でも常温でいいでしょ、と思っています。

食パンを冷蔵庫には入れてほしくない!

我が家の冷蔵庫論争も永遠に続くと思われます。

ということで今日は「気分爽快」

以上。

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