添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け Meal Control 事前準備編

添乗員の仕事

飯の恨みは怖い!と昔から言われていますが、

旅行においても同じことが言えるでしょう。

そして添乗員においては、食べ物の恨みだけで生きていると言っても過言ではありません。

ツアー中は、一度の食事を世話すれば終わりでなく、

1週間のメニューを上手に組み立てなくてはいけません。

これ、すごく重要です。

失敗談

イギリスのデザートでチョコレート三昧

アイテナリーで確認すると、メインはちゃんと書いてあってもデザートは、『本日のデザート』と書いてあって事前に確認ができないことが良くあります。

で、現地に行ったらある日の夜はチョコケーキ、次の日がフォンダンショコラ、そしてやばいと思って確認したその翌日のデザートがアプリコットケーキのチョコソース掛けだと思うとの回答が入りました。

ランドさんに、それはいくら何でもありえないとチェンジしてくれるようにお願いしましたが、『種類が違うでしょ?』と言い返されました。

何でもかんでもプディングって言うくせにそれはないんじゃない?と思い、『アイスクリームでいいから変えてください』と言いました。

前菜にサーモンとマスばかり

メニューコントロールちゃんとしてたつもりなのに、見逃してた。

レインボートラウトのなんちゃらとか、スモークサーモンのなんちゃら、ワイルドトラウトのなんちゃらみたいな前菜が昼・夜・昼と続いてしまった。

翌日のレストランで現場でチェンジしてもらえるように頼むしかないってことになって向かいましたが、その食事箇所は有名ワイナリー。

『ワインとのマリアージュで食事内容を決めているので、チェンジは無理、絶対美味しいから大丈夫』と言われて、チェンジ不可。

お客さんには正直にお話しして、3連続のマスを食べてもらいました。

4コースが続いて食べられない

食事内容だけでなく、食事の量もコントロールせねばなりません。

グルメツアーだからと言って、全部の食事4コースなんかにしたら、せっかくのおいしい食事も楽しめず苦行になってしまいます。(日本人は残すことにものすごく抵抗があるからね)

運動もせずに食べてばっかりになるときには、量を減らすところも作っておかなければなりません。

2日連続ターフェルシュピッツ

ツアー最後の夜を肉料理にしたい!と出発間際にチェンジをお願いし、現地で確認となりました。

その前夜はターフェルシュピッツと決まっていたのだけど、まぁお肉の入ったスープという感じだから、やはり最終日の夜はガツンと魚より牛だろうってことでチェンジをしました。

現地でファイナルを確認したら、前夜は”ターフェルシュピッツ”で最後の夜は英語で”Beef wz Soup”と書いてあった… 見逃さないよ。

ランドももう変えられないと言うので、レストランで直交渉。なんとかステーキで落ち着きました。危ない、危ない。

こういった失敗談以外にも、

  • イタリアに行ったのにスパゲティを食べられなかった
    • スパゲティはすぐのびるから団体メニューでは嫌われます。気を付けないとあんまり伸びないショートパスタばかりになってしまいます。
  • アメリカに行ったのにステーキを一度も食べられなかった
    • その逆でステーキ三昧ってこともあるけど、食べられないよりいいよね。アメリカに行ったのなら一度はでっかいステーキ食べたい。
  • 2泊3日の台湾旅行で飲茶が2回
    • 無難に行きたかったのは分かるけどね、でも自由食でも飲茶は行きたいじゃん、自分お好きなところにね。

メインばかりに気を取られていると、前菜サラダばっかりてことにもなりかねないからね。

細心の注意が必要です。

組み立て方

メインの種類は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚、甲殻類って感じになると思うけど、一つ忘れてならないのが、

おじさんはチキンが嫌い。

おじさんと焼き鳥はセットみたいなものですが、意外と鶏肉嫌いのおじさまは多いです。

(小さい頃に家にいた鶏を絞めるのをみて食べれなくなったという人が多い)

ランドさんへのRQ時の注意。

「チキン以外のもの」と言うとウズラや鴨などが代替えメニューで提案されてくることがあります。

鳥類以外と言いましょう。

ここにその土地の名物料理を組み合わせて、(名物料理はメインとは限らない)8日間のツアーとして昼夜あわせて10~14回のメニューを作成しなくてはいけません。

  • かぶらないように
  • 似通ったものにならないように
  • 好き嫌いも聞いてあげたい
  • 量も調整しながら
  • 前菜、デザートにも注意を払い

この国の食事は良かった!という感想をもらうために、考えなければいけません。

企画に関わらないのであれば、アイテナリーに書かれているメニューをなめるように見てチェンジできるところは変更依頼をかけましょう。

ブッフェスタイルの食事という選択肢もあるけど、おじさんは総じてビュッフェも好きではありません。(席を立って取りに行くのがめんどくさいから)

名物のビュッフェとかなにかストーリーや箔付けがあった方がいいかもしれません。

前回イギリスの食事は、不味いとお話ししましたが、美食の国フランスのツアーで行く食事箇所がおいしいとも思いません。

イタリアやスペインの方が断然おいしいと思う。

オランダや北欧やドイツみたいな北の方にある国も、おいしくないかも。

スイスのように山に囲まれた場所ではチーズとハムとパンだけがおいしいかも。

ミールコントロールは、難しい。


ということで今日の歌は、TMネットワーク『Self Control』

以上。

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