機内での過ごし方 長時間フライトの時に、少しでも快適に過ごすために実践している方法を紹介したいと思います。
ウクライナとロシアの戦争によって今ロシアの領空が飛べないから北回り、南回りとなりヨーロッパへのフライト時間が伸びています。
日本~ヨーロッパの直行便で大体14時間くらい。JALが今利用している航路はコチラ→テレ朝NEWS
名古屋の添乗員なので直行便なんて乗れません。現在セントレアから長距離便は出ていませんので必ず東京か大阪にまずは行かなくてはなりません。さらに移動時間がかかります。
少しでもお得に行きたい場合は、EK・CX・TRなどを使いますから17~18時間乗らなくてはいけません。(しかも到着後そのまま観光、ノーガイドで)
とにかく長時間乗ります。添乗員は自分で航空会社なんて選べませんので指定された飛行機になります。
しかし長時間フライトは添乗員の身体にも大きな負担となっています。
ちなみに…
派遣添乗員の機内での時間は、時給の対象外。できるだけリラックスして過ごしたいものですが添乗員だというだけで何かと制限があります。例えば、
- リクライニングを倒したら『添乗員のくせに』と怒られる
- 自分だけ条件のいい席を選んで座るわけにもいかない
- お酒を飲めば告げ口される
- 勉強しようと灯りをつければ『眩しい』と苦情が出る
- お化粧すれば『座席でフルメイクなんて』と叱られる
- 個人情報を機内で広げるな、でも客の顔と名前は一致させておけ、と指令がある
もう!どうしたらいいんですかぁ!
すぐ愚痴になる。すみません。
さて、本題です。
何かと制限のある長時間フライトを少しでも快適にしようと添乗員達は自分なりの方法を考えて実践しています。
今回は、私が実践している方法を紹介します。
機内での過ごし方 1 服装
スーツ
初日は、それなりにキチンとした服装をしなくてはなりませんからジャケットを着ていることが多いです。でもジャケットってモノによってはなかなかしんどい服です。
そんななか、私的に今年の最大のヒットはなんと言ってもアオキのパジャマスーツ!
XLサイズまであるし、ストレッチだし、洗濯できるし、お値打ちだし・・言うことなし!
という事で最近初日には必ずと言っていいほどパジャマスーツを着ています。
靴
そして足元は緩めのローファー。
スリッパに履き替えてもいいんだけど、スリッパを機内持ち込みにして一つ荷物が増えるのがネック。
しかも外国の航空会社は、トイレがけっこうな確率で汚いので一回使ったものは棄てていきたい。
ペラペラの使い捨てのスリッパが、ある時はそれを持っていくのですがそんなにいつも常備していない。
となると緩めの靴を履いていくのでがスリッパがない時は最善策となります。
5本足ソックス
そこで登場するのが5本足ソックスです。
飛行機の中ではこの5本足ソックスが大活躍します。(私個人の意見)
(国内添乗ではあまりはかない。畳の上で5本足ソックスがちょっと恥ずかしいから…)
往路復路と2足分は必ず持っていってます。
着圧ソックスも確かにいいとは思いますが、5本指も負けてはいません。おすすめです。
機内での過ごし方 2 スキンケア
歯磨き粉付きの歯ブラシ(100均で買える)
とにかく私は荷物をたくさん持ちたくないのです。
よく添乗員さんから「荷物が届かない事がよくありますから、1泊分の荷物は手荷物に!」なんてご案内があると思いますが(私も言う)、私は1泊分を手荷物にしていない。
だって届かないときは届かない。2、3日同じ服でも構いませんというタイプですから、ワタクシ。
歯磨きはしたい。でも荷物は減らしたい。
ということでSDGsに反していますが、使い捨ての歯磨き粉付き歯ブラシを愛用しています。
7本で100円。買いでしょう。
クレンジング BIODERMA
これが最強。
使用方法は、コットンでふき取るだけ。1本でメイク落とし+洗顔+うるおいケア。
フランス行った時に、だいたいセールとか売っているので大きなボトルで買ってきます。それを機内持ち込みできる小さなボトルに詰め替えて使用しています。
聞くところによると、ヨーロッパの水は硬水なのでお肌に良くないらしい。なので水を使わなくてもよいスキンケア製品がたくさんあるとか…
普段はお化粧しないからね、私。お仕事の時は仕方なくお化粧しますができるだけ早く解放されたい。下手すると飛行機飛び立つ前にはこれでメイクオフしております。
ま、とにかく大変重宝しております。
機内での過ごし方 3 座席
座席はエコノミーですのでもうどうすることもできません。
ネックピローも荷物になるのであまり持っていきたくありません。機内の枕を折ったりお尻の下に敷いたりしながら使用しています。
外資系の飛行機は、機内の温度が低いことが多いのでフリースのパーカーやウルトラライトダウンのベストを機内持ち込みにしています。
ユニクロ最高!
座席は基本通路側をとりますが、お隣がトイレに立つときは席を立たねばなりません。
そんな時に知っておきたいのが、「アームレストの上げ方」
この上げ方を知っていると知らないとでは大きな違いがあります。
機内食がまだテーブルに載っているときでも、スムーズに席を立つことができます。
さらに言えば、私はもうけっこうなおばさんなので、座席の上で胡坐をかいたり正座をしたり、とにかく足をあげたいのです。
そんな時アームレストを上にあげるだけでずいぶんと可動域が違ってきます。
(足が細ければそんなに必要のない情報かもしれません)
機内を快適に、なんて飛行機が安全に無事に飛んでくれているからこそ考えられること。
フライトキャンセルになんてなったらそんなことは言ってられません。→フラキャンになったら
長時間だろうと何だろうと飛んでくることに感謝しなくてはいけませんね。
ようやく海外添乗に行けるようになったのですから。
長時間フライトの快適な過ごし方と言いながら、結局疲れを取ってくれるのは帰国した日または翌日のマッサージです。
何と言ってもマッサージが一番効果的です。
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