添乗員の仕事

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添乗員の仕事

 スーツケース選び

 いつからこんなにスーツケースがハードケース一辺倒になったのか。ソフトケース派の私は、選択肢が狭まっている感じがしています。添乗員だと機内持ち込み用の小さいキャリーケースを持っている人も多いですね。私は荷物が少ない方がいい派なので、これも添乗員御用達といっても過言ではないロンシャンのカバンを持って機内へ行きます。

スーツケースは、商売道具なのでみな自分なりのこだわりを持っていると思います。
私のこだわりを紹介します。大きいサイズの場合です。(8日間以上用)

  1. ソフトケース
  2. 片面だけ開く
  3. 軽い
  4. ファスナーの滑らかさ
  5. できれば2輪。でも見つからない。
  6. タイヤの滑りの良さ
  7. 大きくできる。(エキスパンダブル)

ソフトケースの方がいい理由の一つに布だからあんまり汚れない、というのがありますね。最近のお客さんはスーツケースが汚れたとかひっかき傷ができたとかで航空会社にクレームしようとするからね。

 スーツケースは、中身を守るためのカバンです。外観(ひっかき傷や汚れ)や外についているもの(スーツケースベルトや目印のハンカチ)への補償はありません。

免責事項

  • 手荷物の取り扱いには十分注意いたしておりますが、楽器・スポーツ用品(サーフボード、ウィンドサーフィン用具、スキューバギア、自転車など)・陶磁器・ガラス製品・酒類などの壊れ易いものは、手荷物の固有の欠陥、または性質から生じたものである場合には、万一損害が生じてもその責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
  • 通常の取り扱いにより生じた、過重量・過容量による破損、 老朽化など手荷物の固有の不具合に起因した破損、タイヤの摩耗、軽微な破損(すり傷・切り傷・ へこみ・汚れ)、突起した付属品(着脱式キャスター・ストラップ・フック・名札・ベルトなど)の欠損についても、責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
  • 米国TSA(Transportation Security Administration)など各国の実施する保安検査等に起因した破損についても免責とさせていただきますのであらかじめご了承ください。

引用元:ANA国際線ホームページ

上記にもあるように、航空会社にも免責はあるので、汚されたくない、ひっかき傷とかつけられたくない!という人はソフトケースの方がいいんじゃないかな?と個人的に思います。

いま、スーツケースカバーを付けてくる人もいますが、上記の合うように付属品も対象外です。

片面開きがいいのはスーツケースにけっこう背の高いものが入れられること。両面だと半分の高さのものしか入れられない。それに職業柄、荷物の出し入れがけっこうあるのでそんなときも重宝しますよね。上のファスナーちょっとかけるだけ、または前面の大きなポケットにすぐ入れられる。いいね。

軽さは重要。なんせほとんどの航空会社のMAX重量は20Kg~23Kg。なのにスーツケースで5Kgもあったら、中身全然入らないことになってしまいます。

できれば2輪と書いたのは、4厘でどんな方向にも滑りがいいものだと止まっててほしい時に止まっててくれない。スーツケース持ってお客さんと一緒に行動してる途中になんか案内したい、またはなんかしてあげたいって時よくある。でもね、大きいサイズで2輪はまずない。(もちろんほかの条件も満たしたうえでの)

理想のスーツケースにはなかなか出会えない。

ダメージ・ロスト

 上にも書きましたが、最近のお客さんには本当に細かい人がいる。繰り返し言いますが、スーツケースは中身を守るもの。乱雑な扱いを受けたからと言って文句は言えません。機械化が進んでいるといってもまだまだ人の手がかかります。

機械化と言いましたが、2017年の調査によると預け荷物に何か問題が出る確率は、1000人中5.57人と出ています。
(参照URL: SITA ) この数字が多いか少ないか人によって感じ方が違うと思ういますが、10年前より70%もダウンしてると書いてあります。 しかもダメージについてはさらにこの中の17%。 ほんとかな?もっとダメージ率高いと思うけどね。完全なる私の肌感覚。

 じゃ、保証してくれる破損ってどのくらいの破損?となるかもしれません。先日某航空会社に聞いたときは、ヒビなら中身が見えてる状態の場合保証します。とのことでした。この辺は添乗員ならわかると思いますが、係員によって言うことは違います。あしからず。

今までの経験から

  • ベルト失くしたって言ったら忘れ物のベルトがいっぱい出てきて好きなのもってっていいよ、と言われた。
  • ちょっとヒビが入ってるといったら200元あげるからもうなかったことにして、と言われた。
  • 中身が見えるヒビ2か所あるって言ったら新品がもらえた。

いろんなケースが考えられるけど、上の3つはラッキー事案だね。

おなじSITAの調査でロストしてしまう理由は

  1. 乗継のミスハンドリング 47%
  2. 荷積みの失敗 16%
  3. チケッティングエラー・セキュリティー上の問題等 15%
  4. 税関の問題・天候・荷物スペース等 10%
  5. タグのつけ間違いなど

となっています。やっぱり乗継があると鬼門だね。なので、預け荷物のタグはしっかり確認しましょう!

旅行の始まりでお客さんにロストが発生すると、添乗員はどういう気持ちになるか?

添乗員のもロストしてほしかった、と思います。 

こないだカナダで自分の荷物だけロストだった時、「よかった!自分だけで」って心底思いました。次の日大氷原行く日だったし、上着なしなんて考えられないもんね。

荷物が届かないのは、添乗員のせいではありません!が、全力で探します。なぜなら航空会社の荷物見つけ出すシステムをあまり信用していないからです。

でも、最近は航空運賃低価格化の影響でしょうか、Lost & Found のカウンターに人がいない。トラッキング情報をWEBサイトで見てね、とリファレンスをくれるだけということも多くなってきました。これがまた全然…。

いまもう荷物が空港に到着してる!とわかったら、または次の便で来るよと分かっていたら時間が許す限り自分で空港に取りに行くことをお勧めします。デリバリーサービスに乗ってからがまた時間がかかるから。

泥棒に合わないために

『スーツケースに貴重品を入れないように!』と口を酸っぱくしてお願いしても、それでも入れる人はいますよね。でそんな人狙いで空港には泥棒がいます。言いたくないけど、何回も空港内の荷物関係の職員が逮捕されています。過去に。

絶対に貴重品・大事なものを入れない事。

荷物を探られるのも嫌な人は、ラッピングサービスの活用。(少なくとも開けられたかどうかは分かる)

鍵をしっかりかけてあるのに、という人もいますが、スーツケースの鍵は泥棒なら簡単に開けてしまいます。信用しないでください。

アメリカなんかだと鍵をかけちゃダメっていうからね。(TSAでも鍵しないように言います、私。だってあそこの職員すぐに鍵壊すから)

ポーターサービス

 アジアなんかでは、非正規の人とかが、ちゃっかり空港の中で働いていたりしますから、お金払いたくないなら自分の荷物は自分で持ちましょう。

正規の職員がいるヨーロッパの空港では、有名ブランドのスーツケースを持ってたりしたら当然『運びましょうか?』と声がかかることでしょう。だってお金持ちの象徴だから。そしてあちらのお金持ちは荷物多いのでポーターを使います。

ホテルのポーターも然り。

そこで問題になるのがTIPの相場。観光ガイドなんかには荷物一個1$~(1€~)と書いてあります。この“~”が重要です! ブランドの袋いっぱい下げてたりとてもいいスーツケース持ってたりする人は、もっとちゃんとした金額をポーターにあげてください。最低10ドルくらいはあげてほしい。

ブランドものいっぱい持っててケチっていうのはカッコよくありません。

例えばハワイで添乗員がお客さんの部屋に何か置いてほしくてポーターにお願いする場合は5ドルぐらいは渡しています。

ヨーロッパのホテルでポーターサービスがついているときIN/OUTで6€~ぐらいが相場かな。ホテルの格によって違うけど。たぶん日本のお客さんが思っているよりチップは高いです。国によっても事情は違うでしょうから一概には言えないけど、海外旅行はハレの行事だからね。チップははずんでおきましょう!

Have a nice trip!

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