ヨーロッパのとある街を歩いていた時に聞こえてきた、道行く人の会話。
Q: 「日本人ってどんな人」
A: 「パーフェクトが好きな人たちだよ」
納得。確かに良くも悪くも完璧が好きかも。
ということで今回が、「完璧」にまつわるお話
ホテルにチェックインをすると、お客さんからのSOSコールがすぐに来ます。
「●●が壊れてる、●●がない」
もちろんすぐに対応しますが、事前にこのようにも伝えています。
チェックイン後お部屋に入ったら必ず確認してください。
・電気がつくか
・お湯が出るか
・安全金庫が使えるか
・トイレが流れるか
・備品の数がそろってるか
時間が遅くなるとメンテナンス係が帰ってしまうのですぐに確認してもらいましょう!
でも、お客さんの中には、ホテルに不備があると「サービスが悪い!」「ここは良くないホテルだ!」と短絡的に捉えてしまう人もいるので、事前に必ず説明をしておきましょう。
(ヨーロッパの国々は、一神教が多いから)
完璧なのは神様だけ。
人間のすることには過ちがあるので、ホテルに不備があったら(怒らずに)教えてください。直します!
実際、添乗員が不備を報告してもホテルマンはあんまり謝らないです。「OK、すぐ行くよ!」とかいうだけです。
すぐという言葉は信じない。
何分かかりますか?と聞く事。
5分って言われたら15分とお客さんに伝えます。
どんなレベルのホテルでも、どんな辺鄙な場所にあるホテルでもお客さんは完璧を求めます。しかし、そこで働く人が完璧を目指して働いているかと言えば、どうでしょう。
ある国では、とても有名な建物だって、完璧をあえて崩して建立するぐらいですからね。もしかしたら、ホテルの不備もあえて、完璧を外しているのかもしれません。
「日本では英語の教育していないの?」
インバウンドが増えてきて、頻繁に聞くようになりました。こういう声。
してます。今では小学生から英語の授業が入っています。でも!日本人は話したくないんです。完璧じゃないから。
日本人の思う完璧な英語=ネイティブ並
あちらはそれを求めてないと思うんだけどなぁ。だいたい宣伝とかでも「ネイティブのような発音になれる。」と書いてあったりするけど、どこの地域のどんな人がしゃべってる言葉をもってネイティブって定義付けてるんだろう。
アメリカにも訛りがある。シカゴがアメリカ英語の標準語だと聞いたことがある。
でも、カナダに行ったらアメリカのTV局はカナダ英語を模範にしてると言っていた。
ドイツの標準語は、ハノーバーらしい。
言語でも日本人の完璧好きが如実に表れているような気がする。
機械化
中国へ行っても、北欧の空港でも、アメリカの大都市の空港でもどんどん進む機械化。
ココにも、日本人の完璧信仰が、垣間見れる。「機械は絶対正しい!」と思ってる。
でも実際何回も出入国の機械を通ってる身からすれば、絶対完成度70%でGOしてるね。
でなきゃあんなに反応悪いわけない。でもたぶん彼の国の人たちはそれでいいんだと思う。
精度がそこまで高くなくてもどんどん試してしまいましょう精神なんです。きっと。
先日物流視察ツアーに行った時日本での機械化が進まない理由は「心の壁」だと言われました。思い当たる節がある。
完璧好きを否定しているわけでは、ありません。このおかげで日本は発展してきたと思うし。ここで言いたいのは、日本人は、よその国の人よりもちょっと完璧が好きみたいだよ。ということを知ってほしいだけです。
いま議論されてる給付金の話だって、なんでこんなに時間がかかるかって制度を完璧にしたいと思ってるんじゃないかな、と疑ってしまう。
こんな状況化だから、『とりあえず』『完璧じゃないけど』どんどん始めればいいと思う。
で、足りないところは順を追って補っていけばいいんじゃなかな、なんて。
柄にもなく思ってしまいました。
以上。
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