添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け TIPの知らない世界 どんな時にあげるのが効果的か

添乗員の仕事

各国へ行くときに準備するものの一つとして「Tip基準表」がありますね。

このドライバーやガイドに渡すTIP。訪れる国によってはかなり高額になります。

見積もりにすっかりTIPを入れ忘れてた!なんて事態もあったりしますが、

現地ガイドやドライバーにはTIPをもらう権利があるんですよね。

渡し忘れのないようにしっかり準備しましょう。

今回のテーマは『TIP』です。

*TIPについての由来、意味、歴史などは、このページから

*これは添乗員が支払うTIPについてに記事であり、一般論とは少し違います。


ガイドさん・ドライバーさんに

添乗員は、『TIP基準表』みて金額を確認して、TIPを渡します。

最近は、携行金の管理がとっても厳しいので、基準以上の金額を払うのはご法度のような雰囲気さえあります。しかし!以下のような場面では通常よりたくさん払わなくてはいけません。

  • クリスマスなどの大きな休暇
  • バス1台に対して40人以上乗ってるとき
  • 深夜早朝のサービス

もちろん国によって、事情は変わりますのでしっかり確認をしておくことが大事です。

アメリカのようなTIP社会の基準表には上記のような場合は、40人以上の場合は倍。とちゃんと書いてありますが、アジアの国ではその表記がなかったりします。

中国のように、基準表には『不要』と書いてあっても、欄外に慣習として1日それぞれ100元以上渡します。という注意書きがある場合もあります。

難しいのは、サービスが悪かった時に「あげない」という選択肢があるのか?ということです。基本的にはその選択肢は「ない」です。どうしても我慢できなくて絶対にあげたくないというのであれば、本人にきちんと「あなたの提供したサービスに大変憤慨しているため、本日あなたへのチップは払いません!」と説明し、その人が納得したなら払わなくてもいいと思います。

渡し忘れた分に対して彼らは請求する権利があると書きました。忘れてしまったのだからもう会えないのですが、彼らは会社に請求します。そうすると、銀行のやりとり、人手がかかり、税金の対象になるので、本来の金額より2倍ぐらいのお金を払わなくてはいけなくなります。くれぐれも渡し忘れのないようにしましょう!

ちょうどよく金額がない時。ここは、同業者ですから、早めに相談。「いま細かいのないからおつりある?」とか聞いておきましょう。サービス終了後はとっとと帰ってしまうことが多いので(次の仕事がある)、早めに相談です。ユーロを利用していない国の人にも、「ユーロでもいい?」と聞くとけっこうOKしてくれます。

スルーと書いてあって、本人の同意があれば最後にまとめてあげてもいいでしょう。そうでなければ基本は1日分ずつちゃんと渡しましょう。明日は、何が起こるか分かりません!

いくら?

バンドマン レストランや2次会のバーのライブパフォーマンス。テーブルの近くまで来て演奏してくれる時は、やっぱり少しTIPをあげたい。ここは、お客さんに「お気持ちがあれば…」とお話ししてもいいでしょう。御一行さんであれば、幹事さんにお話しする。海外に慣れている方なら自分で渡しに行くでしょう。

いくらぐらい渡せばいいか?と相談があるかもしれません。

TIPは基本は、紙幣で渡します。1ユーロとか2ユーロではだめですね。最低でも5ユーロになりますね。あとは、何曲歌ってくれたのかとか、こちらが何人グループなのかで、金額が変わってきます。

もちろん、むちゃくちゃ感動したならたくさんあげましょう。

曲をリクエストするときも、1曲1ドル札一枚ではちょっと寂しいですね、アメリカやアジアの国でも。最低でも2~3枚で渡しましょう。

女性添乗員に聞くか?

でも聞く人が、他にいないんだから聞くよね?ストリップショーの踊り子さんへのTIP。

ステージで踊っている子に渡すなら、1ドルでいいじゃないかな?1ドル札をいっぱい準備してどんどんパンティとかに挟んであげるでいいと思う。

何回も言いますが、あげたければいくらでもいい。

で、自分一人のために踊ってくれたら10ドルとか20ドル。

そのあと部屋を移って、となれば、あとは好きにしてください!


こんな場面でもTIP渡しますよ。(ホテル関連じゃない物)

  • カジノで買った時のディーラーへ
  • カジノで多額のお金を両替した時の係へ
  • 美容師さん
  • ピザのデリバリーのお兄ちゃん
  • ビュッフェ終わりのお皿の片付け係へ
  • ゴルフのキャディへ
  • SPAとかマッサージの担当

こんな時は渡さない!

  • 道を聞いたら親切に教えてくれた。
  • ドアマンがドアを開けてくれた。(タクシーを呼んでくれたなら渡す)
  • ファストフード屋さん

日本でもけっこう渡す場面はありますよね。(最近私が渡したとき)

  • 引越しのお兄ちゃんたち
  • 冷蔵庫を運んできてくれた人(←はお金じゃなくて飲み物か…)
  • JAF呼んで来てくれた人(←飲み物買いに行けなかったから)

バスの運転手さんとかガイドさんとかへの心づけも最近はめっきり少なくなりましたが、あるにはある。

実話

オプションでよくある4輪バギーツアーのとき、先頭を現地人ガイド、最後尾を日本人ガイドでお客さんを挟んでツアーに出掛けます。

後ろを守る日本人ガイドは、転倒した人を助け、質問に答え、通訳をこなし、忙しく立ち回っていたのに、ツアー終了後日本人のお客さんは、

「とっても楽しかった!ありがとう!」

と満面の笑みを浮かべて嬉しそうに現地人ガイドにだけTIPを渡す。

どうやら日本人にTIPを渡すのは、失礼だと感じている模様。

そんなことはありませんよ~!

サービスに応じてチップはちゃんと渡してくださいね。


お客さんが、渡すべき時に渡してなければ、ちゃんと知らせてあげましょう。

難しいけどね。恥をかかせず、上から目線にならず・・・

幹事さんとかなら、添乗員がお金を準備して渡してもらうのが一番簡単だけどね。

渡し忘れたら・・ 渡し過ぎたら・・

間に合うなら追いかける。

私も何度か忘れたことあります。ヨーロッパだと今なら携帯でお金送金できるシステムとかがあるから、現地の人にお金渡して、この電話番号の人に送金して!と頼んだこともあります。

サービス終了で、ガイドさんに渡し忘れたときは、電話したらまだ市内にいたので、むちゃくちゃ走って私に行ったこともあります。

現地通貨がなくなって、日本円やドルでもいいか?とお願いしたりもしました。

あと、その後に会ったガイドさんやドライバーさんに頼もうかと思ったこともありましたが、彼らもそうそう会うわけでもなし、仲がいいとも限らないしおすすめではありません。

心のなかで、ごめん、ありがとう!と言って終わりかな。

渡し過ぎるなんて、と思うかもしませんが、よくある。

空港や駅なんかでバス降りることきバタバタするのが分かってるから、予めポケットにガイド分・運転手分と準備しておくんですね。

で、二人分とも運転手さんに渡してしまう・・とか金額が違うのにあべこべに渡してしまうとか。

痛いけど、自分負担でしょう・・

以上

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