写真を上手にとるコツではありません。
でも添乗員やってると、写真を撮るのには慣れてくるんね。
デジカメでも、スマホでも。
今回のテーマは、「写真」
大人数のツアーだと・・
40人ぐらいのツアー参加者がいれば、どんなに頑張っても添乗員一人では、写真を撮りましょうか?と声がけするにも限度があります。ツアーの始まりの時に、
『添乗員一人では撮り切れないので、参加者同士で撮りあってくださいね』
とお願いしておくのも一つの手ですね。
これ言っておくと、参加者同士仲良くもなるし、そうなってくれればツアーも円滑に回るし言うことなし!
そして、もう一つ注意しなくてはならないのが、写真に重きをおいて参加してくるお客さん。
そうでなくても、最近はイヤホン付けて歩くツアーも多いので、写真撮ってたらみんないなくなっちゃってた!といってはぐれてしまう人もいますので、予めイヤホンガイドの注意もしておきましょう。
- イヤホンガイドは意外と遠くまで聞こえる。声だけをあてにしないで。
- 写真に夢中になってると、はぐれる。
- イヤホンガイドを聞きながら話すと大声になってしまう。
- 鉄道や電信柱などで干渉する場合があります。
- 道の真ん中で立ち止まらないで。(なぜか、こうなる)
ピースをしない
教会やモスクなどを見学するときは、自分を入れてピースをしたり、ふざけたポーズをとらないように気を付けてください。
教会には、撮影禁止となっている場所もありますので、必ず確認をします。
お祈りをする神聖な場所です。
フランシスコ法王も言ってます。『ミサは写真を撮るときでない』
あと、服装も気を付けましょう。
露出度が高い服装だと、教会に入れません。冬の観光の時は、大丈夫だと思うけど夏の装いには注意が必要です。
フラッシュはNG
これはよく美術館・博物館などで言われます。
フラッシュが美術品を痛めちゃう、見学者に迷惑になるなど様々な理由があると思いますが、私たち添乗員はお客さんにこのような趣旨の事を言います。
『フラッシュの入/切が分からない人は、撮影しないでください。』
世界のルーブル美術館でも、フラッシュなしのルールさえ守れば取り放題。(昔は裸で飾ってあったモナリザも今ではガラスのカバーの中に入っています。)
ただし、撮った写真の使用目的は、個人使用に限られていますのであしからず。
でも、写真でいいなら現地までくる必要ないのでは・・
現物をしっかり目に焼き付けて写真では分からない迫力をぜひ楽しんでほしいです。
(審美眼のない添乗員より)
撮影してはいけない場所
- 出入国エリア・税関エリア(万国共通)
- 駅・空港(国によって)
- 軍事施設(外観でもダメな場合あり)
- 子供
- イスラムの女性
- 撮影禁止と書いてある場所
- 勤務中のお巡りさん・軍人さん
外国に着いたらまず1枚、写真を撮りたいと願うのは分かりますが、CIQエリアでの撮影はどこの国でも禁止です。
飛行機に乗るとき、バス移動や徒歩移動だと絶好のシャッターチャンスがやってきますよね。これ、厳密にいうと禁止です!でも、旅行者の気持ちが分かるのか、けっこうさっと撮るだけなら許してくれる人も多いですよね。
帰国時、ターンテーブルから荷物を待っている間などに、『添乗員さん一緒に写真を撮ってください!』なんて、うれしいことを言ってくれる人もいますが、禁止です。
話はそれますが、通関前で、スーツケースを開けるもの禁止事項です。
駅・空港の撮影を禁止している国は、けっこうあります。
韓国・中国・ロシアが主だった国かな?
でも、イタリアでも鉄道駅の撮影はNGとどっかに書いてあったのを読んだことあるし、そういう公共の建物は撮影を嫌うんだと思います。撮っていいかどうかの確認を。
意外と興味あるのが、軍事施設。
そしてそんなつもりじゃなかったのに、写りこんでしまったというだけでもトラブルになります。外務省の海外安全ページ
アメリカの高速道路は基本、軍施設と軍施設をつないでるって知ってました? 私は、グアムでもハワイでもレンタカーを気ままに走らせて、軍基地に着いちゃって謝ってUターンして帰りました。気を付けて!
外国の格好いい制服姿の人たちと撮りたいと思うのも人の常。でも彼らは勤務中。節度を持って接しましょう。
子供を撮る
子供って、どの国のどんな子でも可愛い。理由なく可愛い。だから当然写真に収めたいと、願ってしまう気持ちはよく分かります。でも
- 子供にだって肖像権がある。
- 何らかの事情で、ここにいることを知られたくない家庭もある
- 突然、写真を撮られたら気分が悪い
- お菓子をあげれば済む問題ではない
いまの時代、SNSが発達してますから危険です。資料として必要なら、顔が映らないようにする、加工するなどの配慮が必要です。
とはいえ、写真をたくさん撮りたくて、旅行に来るためにわざわざスマホデビューをしてくるお客さんもいます。そんな方に、あれも撮っちゃダメ、これも撮っちゃダメというのは酷ですよね。
やっぱりいつも必要なのは、コミュニケーション!
撮っていい場所なのか?とっていい人なのか?話しかけてちゃんと許可をもらえばOKになることも多いです。
楽しい思い出とともにたくさん写真を撮りましょう!
以上。
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