憧れの5つ星ホテル。
仕事とはいえ、高級ホテルに泊まるツアーはテンションが上がります。
さて、日本の5つ星ホテルと言えばどこのホテルか分かりますか?
今回のテーマは、『ホテルの星』です。
ホテルのランクを知りたいときはここからチェック
ホテルの「格付け」は、公的、民間に関わらず、実は世界的な統一基準は存在しません。
- アメリカ アメリカ自動車協会(AAA)によるダイヤモンドの数
- イギリス ロンドン観光庁によるクラウン数
- フランス フランス政府観光庁によるHマークに星の数
そして日本には、格付けする団体もない。(旅行社の独自基準とかWEBサイトのランキングとかありますが、外国から見たときに、基準にならない。)
そうすると、外国の格付けをお借りすることになります。ちなみに…
2020 STAR AWARDS (Forbes) の中で、日本のホテルで5つ星に輝いたのは、たったの6軒。
- Hotel New Otani Tokyo Executive House Zen
- Mandarin Oriental, Tokyo
- Palace Hotel Tokyo
- The Peninsula Tokyo
- The Ritz-Carlton, Kyoto
- Shangri-La Hotel, Tokyo
2020で日本系の2つのホテルが5つ星獲得となりました。2019年までは外資系のみ4軒でした。
ペニンシュラ・マンダリン・シャングリラは香港系、リッツはアメリカ系マリオットグループ。
テレビとかで高級ホテルが足りない、と言っているのはこういった現状があるからなんですね。
帝国ホテルもオークラホテルも入っていません。
立地で言えば、5軒は東京。京都のリッツが1軒だけ入りました。
名古屋で検索したら「Sorry, no results.」でした。残念。
フォーシーズンズに泊まる人の平均年収は5千万円!という記事を読んだことがあります。5つ星ホテルと言えば、1泊の宿泊料金最低10万円というイメージがあります。日系のホテルは、そこまで高くなくて宿泊できるのでお得感は十分ですね。
★にこだわりすぎるのも、あまりよくないですよね。だって5starとってなくても日本での帝国ホテルの地位は確固たるものだし、みんなが憧れるホテルなのは間違いないわけだから。
その土地その土地に、必ずランドマーク的なホテルはあります。タクシーに乗ってそのホテルの名前を言えば、絶対分かってくれるホテルです。こういうホテルの存在も無視できません。
いろいろな角度からホテルを知ることが重要です。
私たち添乗員の仕事のいいところの1つ。
自分では絶対に泊まることができない高級ホテルに泊まることができる!
そこで、(私のような)庶民派の添乗員が超高級ホテルに宿泊するときの注意点をまとめてみたいと思います。
- 服装
- 仕事中ならスーツ系になると思いますが、自分が持っている中で一番いい素材のものを着ていくのが安心でしょう。
- すごいお金持ち(にみえる人たち)は、ドレスコードなんか気にすることなく水着にふわっとした布をまとったぐらいでロビーを堂々と歩いていますが、素人が真似してはいけません。怪我の元。
- 足元も気を付けて。サンダルとかはNGです。
- 大きな声を出さない・走らない・そこら辺で写真を撮らない
- 超高級ホテルだからと言って、団体チェックインは団体チェックインです。(団体チェックインカウンターを別階に置いてあるホテルもあるけど)お客さんにご案内するときに声を張らないように気をつけましょう。
- そして、お待ちいただいてる間にほかの宿泊客が写りこんでしまうような写真を撮らないようにしてもらいましょう。
- お客さんを長く待たせられないからと言って走らないようにしましょう。
- ホテル内レストランを利用する時
- ドレスコード
- ジャケットを持っていない(タイを持っていない)お客さんがいれば貸してくれます。
- 事前に確認してお客さんに恥ずかしい思いをさせないようにしましょう。
- チェックイン時にフロントで聞いても教えてくれます。
- テーブルマナー
- 夕食の時とかは、かしこまるのであまり問題ないと思いますが、個々で利用する朝食ビュッフェは気が緩みがち。
- お皿に山盛りって持ってきたり、何皿も一緒にテーブルに置いたり、欲しいものが見つからなくて挙動不審に歩き回ったり‥
- 優雅に振舞いましょう。
- ドレスコード
- ホテルサービスをできるだけ利用する
- お客さんのお部屋に何か届けたければ、ポーターに頼む。(自分で行かない)
- 飲み物がほしければルームサービスを頼むかラウンジに出掛ける(飲み物を持ち込まない)
- フィットネスジム・プール・スパなどホテルの施設は率先して使う。(利用する時間がなければ見に行って利用法を確認するだけでもいい)
- 靴磨きや新聞などのサービスもどんどん利用する。
- 足りないもの、忘れたものがあればどんどんホテルに聞いてみる。(だいたいホテルにあるから)
- ブティックにも入店してみる。(ホテルとのコラボ商品が置いてあったりする)
- コンシェルジュとかにあいさつしておく。添乗員は自分だとアピールしておく。
ファッションセンスがない私は、おしゃれな感じを演出できないので、とりあえず高かった服で(ユニクロではないという意味)勝負します。ほんとならMax Maraの服に身を包んでいたいが、持っていないので。
そして、良いものを知らないと享受できないので、普段から良いもの普通のものそうでないものを理解したうえで生活しておくとよいかもしれません。
よく後輩に言うことは、『お金を使え』ということ。
お金を使わなくちゃ何も始まらない。ただこの職業は使えるお金があまりない。
難しい…
もし、自分の旅行に行くときに、以下の2つのホテルが同金額だった場合、どちらを選びますか?
- 5つ星ホテルのスタンドルーム
- 3つ星ホテルのスイートルーム
どっちが正解というものはありません。どちらもそこでなければ経験できないものだと思います。
ただ、添乗員としてなら5つ星ホテルの雰囲気を見るのは良い事かな、とは思います。
添乗に出掛けて自由時間がもらえたら、ぜひいろいろなホテルのインスペクションに行ってみてください!
以上。
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