海外旅行当日に発熱 楽しみにしていた旅行当日に熱を出したらキャンセルをしなくてはいけないのか?
先日のツアー前日、お客さんから電話がありました。
発熱してしまったんですが、明日の旅行には行けますか?
熱が下がって行きたいと思うなら来てください。
インフルやコロナでなくただの発熱(風邪)なら熱さえ下がれば問題ない。
でも添乗員は医者ではないので、乗る乗らないの判断はできません。
航空会社のガイドラインを見てみましょう。
新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ・風疹など学校保健安全法に定められた感染症の出席停止期間中に該当する方も同様に航空機への搭乗には適しておりません。
ただし、医師により感染の恐れがないと認められた場合にはこの限りではありませんので、主治医にご確認をお願いいたします。https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/flight_service_info/assist/medical-infectionより引用
発熱しているときの基準は37.5度です。それ以上の熱があると乗れない場合があります。
発熱や軽度であっても咳・咽頭痛などの症状がある方は、空港へのご来訪をお控え下さい。また、航空機への搭乗は厳に慎んでいただくようお願い致します。
航空ネットワークより引用
現在は、出発時にサーモグラフィーとかはないので、調子悪そうにしてると体温計渡されます。
そういえば、の思い出話
以前、ちょっと不思議なお客さんがいました。なんとその人は搭乗前に空港係員にこう言ったのです。
私はインフルエンザだから座席を離して隣に誰もいない席にしてほしい。
たぶんね、ただ隣に誰もいない席でゆっくり座りたかっただけだと思うんですよ・・
実際受付時には添乗員には何もお申し出がなかったし元気そうだった。
で、当然航空会社から
乗せられません。飛行機を降りてください。
ってなっちゃったわけ。
そこからそのお客さん事の事態が呑み込めたようで、
もう治ってるから大丈夫なんでけどね。
念のためにお願いしただけなのよ。
と言ったのだけど、時すでに遅し。
治っているなら医師の診断書が必要です。
飛行機搭乗に問題ないことを証明してください。
この時は添乗員からも事情説明し何とか飛行機に乗せてもらいましたが、ろくでもない方法を考えないほうがいいですよ。
結局、冒頭のお客さんは救急の病院へ行きインフル陰性、解熱剤やその他お薬をもらってツアーに参加しました。
ただ実際は、熱があるないにかかわらず体調が悪いなら飛行機に乗るのはあきらめてほしいと思います。
なぜなら元気な時には気にならない飛行機の気圧も体調不良の時は、すごく影響するからです。
(詳しい症状はこのページから→健康アドバイス)
そして自分の体のことなのでご自身で判断してください。添乗員には決められません。
気圧の影響を調べていたらこんなのを見つけました。
【6】知覚を失う
2010年の研究によると、高度では鼻の粘液の蒸発によって甘味と塩味を感じる能力が30%失われ、味覚と嗅覚の中枢も影響を受けることが明らかになりました。味蕾のおよそ3分の1は、機内食がミシュランの星からほど遠いことを考慮しても、フライト中に麻痺してしまいます。これが、機内でトマトジュースを飲みたくなる理由です。乾燥した空気のせいで、普段よりも塩味を感じにくくなっているのです。
ESQUIREより引用
私も普段は飲まないのに、飛行機に乗るとトマトジュース飲みたくなります。
こんな理由があったとは!驚きです。
ちなみにトマトジュースは北米路線かヨーロッパ系の航空会社がおすすめです。
ドロッとしてて塩味が強いものが多い。
日本のはさらっとしすぎ。アジア系だとなんか甘いやつに当たる確率が高い。(私見)
海外旅行当日に発熱 キャンセルしなくてはいけないのか?
熱があれば乗れません。
熱が下がって感染症でもなければ(航空会社判断になります)、OKでしょう。
最終的にはご自身の判断になりますが、添乗員から言えることは「飛行中けっこうしんどいよ」
以下のことは注意しましょう。
海外旅行をするときには、何かあっても大丈夫なように「キャンセル特約」を付けておくことをお勧めします。
一概には言えないけどたしか数千円だとおもう。
高い海外旅行費用を考えると、毎年風邪をひく人やインフルになりやすい人が家族にいる人は、この特約を付けておいたほうが安心でしょう。
旅先で具合が悪くなった時も保険に入っていれば安心です。
最近のお客さんは具合が悪くなっても病院に行きたがらないけど、
添乗員としたら行ってほしい。そして大丈夫と言ってきてもらいたい。
旅行中に添乗員がしてあげられること→ 民間療法
万全の準備をして旅行に出かけましょう!
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