添乗員という仕事は、基本一人で行いますからだれにも見られていない。
バスの中ではこれを読みましょう、という本があるわけでもないので自分でネタ帳を作ります。
1人で仕事をしている分、同僚に会ったときの話は尽きません。
なんなら初対面でも同じ添乗員なら意気投合、お茶に行きましょう!なんて日常茶飯事です。
だからこそ聞いてみたい、他人の仕事ぶり。
添乗員って何か国しゃべれるのが普通なの?
基本、英語ですね。でも通訳レベルに話せる添乗員はなかなかいません。(私が所属している会社にはそんなにいない)
複数言語を意のままに操る添乗員はもっといません。
でも、第2外国語が少し話せる、と言う添乗員さんはけっこういると思います。
私の周りでも、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、タイ語、韓国語、中国語…等がいます。
ここでいう少しとは、レストランで飲み物が注文できる、運転手と行程の打合せができる、ホテルのお部屋の困りごとを電話で伝えることができる程度だと思います。
つまり、語学留学を1年くらいしたレベルかな。
でも、過去ものすごい下品な英語をしゃべる添乗員もいたので、どのような勉強をしてきたのかは個人差があると思います。
コロナで仕事がなくなって気づいたことの一つ。
ちょっと話せる外国語が意外と重宝がられる。
添乗員社会では、外国語が話せることは何のアドバンテージにもなりません。みんな多かれ少なかれしゃべれるから。
だから役場とかのアルバイトで「外国語出来るの?」と喜んでもらってすごく嬉しかったです。
「何か国語しゃべれますか?」と聞かれれば「10ヵ国語ぐらい」と答えます。(ビールください、だけなら言える。)
仕事中に口説かれたことがあるか?
これは… ある。女性の添乗員ならほぼ100%あるのではないでしょうか?(男性もお誘いを受けると言っていた。)
バスの運転手、ガイド、レストランの店員、スーパーマーケットの店員、切符売り場のお兄ちゃん、道行く人、お客さん、飛行機で隣り合わせた人… 数え上げたらキリがありません。
お国によっては、女性を見たら口説くのが礼儀という国もありますからね。
だから、こちらも断るのが礼儀です。
ちなみに、だれでも口説くという有名な運転手とかに声をかけられなかった、という不名誉な事実もあります。
でも実際、このような方々を結婚して幸せになっている添乗員さんも一杯いますからどうなるかはご縁次第ですね。
学校の先生、団体の幹事さんとなんてご縁もありますよ。
そして!一番多いのは、営業マンとの結婚!(身内では”近海漁業”と呼んでいます)
やはり苦楽を共にするとなにか特別な縁を感じてしまうのかもしれません。(この場合、どちらから声をかけたのかは不明です。)
海外添乗中ならこんなおばちゃんになっても、「今夜、一緒にピザをベに行かない?」といまだに誘ってもらえます。(ありがたいことです。)
「ピッツアを食べに行かないか?」
イタリアでの初デートの決まり文句だそうです。リストランテでは食事時間が長すぎるし、初デートで相性を知るには、ピッツェリアがちょうどいいらしい。
ちなみに、イタリアでピッツアはナイフとフォークで食べます。頑張りましょう。
(参考: レストランの種類 ここには初デートはトラットリアと書いてありますね。)
遅刻したことはありますか?
これは… 恥ずかしながら… あります。出発日ではないです。辛うじて。
出発日に添乗員がshow-upしないと、ツアーキャンセルになりますからね、下手すると。
そして、クビになります、下手すると。
出発日ではないけれど、ツアー中なら遅刻してしまったことがあります。恥ずかしながら…
夕食前に部屋に入って寝てしまってお客さんに起こされる、とか早朝オプションを見送りに行かなくちゃいけなかったのに起きたら8時過ぎって茫然自失、とか前の晩に飲みすぎて(お客さんとです)ポーターのノックで起きる、とか昼にプールで遊んでて疲れて寝ちゃって夕食に遅刻する、とかトラブルで早朝から空港から向かわなくてはいけない緊張の場面で寝坊する、とか、あれ?けっこうある?
よく添乗員続けてこれたな。優しいお客さんや営業マンのおかげです。
こんな私が言うのもなんですが、遅刻はいけません。社会人として恥ずべき行いです。
私の同期に遅刻魔がいますが、彼女は遅刻しても慌てるそぶりを見せません。さも仕事でもしてたような体で堂々と最後にバスに乗り込んでいます。
見習いたくはありません。
ここによく登場するMりん先輩は、徹夜でカジノした翌日、フライトがキャンセルになりヘロヘロになりながら仕事したという事でした。(遅刻はしてない)
そういえば、帰国日のフライトで搭乗待合室で寝込んででしまい、最後の一人になってしまい係員に起こされるという失態をさらしてしまったこともありました。
こんな失敗を重ねた結果、今は目覚ましではなくタイマーをセットして寝るようになりました。
(目覚ましは時差で間違えることがあるので、あと何時間のタイマーの方が間違いない)
きっと、私だけでなくみんな遅刻をうまくごまかしている事でしょう。
私は、「寝坊して遅刻する夢」を見ると、ストレスや疲れを自覚します。
今日の歌は「雪が降る」 雪は降る~ あなたは来ない~
以上
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