伊勢志摩サミットが開催されたとき、当時の安倍総理は声高らかに「女性の活躍推進」を力強く発信しました。
そのプレス発表を見ていたカナダ人記者が私たちに言いました。
「これは何のジョークだい?」
安倍総理の周りはスーツ着たおっさんばかりだったんですね。
あれから5年。日本は変わったかな?
去年の話ですが、このようなレポートが発表されました。
びっくりすることは、日本は輝く121位!
2015年が101位、2016年が111位、2017年が114位と順位を落とし、2018年は110位に多少挽回、しかし今回121位に大きく転落した。
https://sustainablejapan.jp/2019/12/18/global-gender-gap-report-2020/44753
この5年で落ちとる。というかそもそも100番台。先進諸国の中で断トツにドベです。
これを知っておかないと、何が問題かというと視察団体とかで海外へ行くと聞かれます。
「なぜ女性がいないのですか?」
私がご一緒する団体でも100%男性またはほぼ男性という場合がほとんどです。
海外に赴任中の方が日本に帰ってきたなぁと実感するとき
1,居酒屋のタバコ
2,会社に帰ったときの男性営業マンの多さ
(私調べ)
もし、「でも最近は知事さんとかも女性が増えてきたじゃん!」と思ってる人~。それで121位だということを噛み締めてください。
女性元首
アメリカだって、ロシアだって、中国だって女性の元首になったことなんかないじゃん!という声が聞こえてきそうですが、私達が思ってる以上に女性元首は世界にいます。
イスラム圏やアジア圏だってまだまだ男尊女卑なんじゃないの?と思っているなら大間違い。
パキスタン、インド、スリランカ、隣の韓国、台湾、フィリピン、ミャンマー数え上げたらきりがありません。
(世界の首長) ←に今の若い首長をまとめています。
南米中米アフリカにだって誕生してるのだから、もうすぐ少数派になってしまいます。
視察先の担当者が女性であっても全く驚かない昨今。
どうして日本のお正月の経済界のご挨拶には男性社長ばかり並んでいるんでしょう。
なぜこんな話を突然し始めたかというと、新聞に載っていたこの投稿に深く共感したからです。
[女性の功績] 岐阜県高山市・主婦・65歳 田中まり子 (東京新聞のページより転載)
退職してからウオーキングを始めた。
「夫とは歩く距離も速さも違うから、一緒に歩かないのよ」
近所の女性たちと会った時に何げなく言った途端、「二人が一緒に歩くコース」について話し合いが始まった。
別に一緒に歩きたいわけじゃないのだけど…。
たちまちコースができた。
「ここまで一緒に歩いて、ここで二手に別れて、最後に、この地点で合流する。これで、一緒にウオーキングできるわ」と。
完璧だった。
思えば、ここにいる女性たちは、長年、それぞれの職場で課題に取り組み、解決してきた経験の持ち主。
日本の繁栄は、こういう名も無き女性たちの働きの上にあるのだ。
でも、夫とは一緒に歩かないけどね。
名もなき女性たちの働きの上にあるんだね…。納得。
何となくこんなお話をしてみたかっただけ。
ということで今日の曲は「男」九宝瑠璃子
以上。
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