身内にパキスタン人がおりまして…
やはり時間の感覚が違います。
昨日も、週末だからカラオケでも行こうかな、と考えていたところに
「ちょっと相談したいことがある。書類も取りに行かなくちゃ。何時に帰る？」
と突然メッセージが来たので、カラオケを諦めて
「7時過ぎ」と答えました。
当然ですが、家で待っていても音沙汰がない。
7時半になったので「何時に来るの？」と聞いたら8時ごろに「9時」と返信が来ました。
そうだったんだ～と待っていたところ彼らが来たのは9時45分でした。
そんなもんです。
という事で今日は「時間」の話。
各国事情
添乗員なら何度となくご案内したであろう、使い古された約束時間のエスニックジョーク。
10分前に日本人、5分前にドイツ人とスイス人、定刻にイギリス人。そこから5分遅れでフランス人、15分遅れでイタリア人、30分以上経ってかスペイン人。最後まで来ないのはポルトガル人
この話は、さらに各国バージョンがあって、スウェーデン人は15分前に下見にきて一旦去り、時間通りに何食わぬ顔してくるだとかね。
ちなみにスペインでは、闘牛とサッカーだけが時間通り始まると言われています。
昔、インドネシアや韓国でTV番組が時間通り始まらないと知ったときは、結構びっくりした。
この記事が面白い！→ Daily Mail 「How different nations across the globe value punctuality revealed」
日本人は、電車が一分遅れたらそれは遅延と考えられる。と書いてありますね。
添乗員の側からすると仕事中は、いろんな場所でいろんな何かが遅れていても大体こんな言い訳をします。
■ 中国で飛行機が1時間くらい遅れたら
中国4千年の歴史の中で、1時間と言う時間は針の孔よりも小さなことです。
■ インドネシアで１０分経っても飲み物が来なかったら
木になっているフルーツは、落ちてくるまで待ちます。
自分で採りに行ったりはしません。
■ エジプトでバスが来なかったら
アッラーの神様が決めたことだから
（ムスリムは、未来の事には必ず語尾にインシュアッラーと言います）
■ カナダでバスが全然進まない
カナダの道路には二つの状態しかありません。
雪 か 工事中
（運転手が言ってた）
■ ロシアで意味不明の閉館のため長時間並ぶ
ロシアの人はこれを長年我慢しています。
（ロシアに来た感が増します）
■ イタリアで飛行機が定刻で飛ぶ
逆に何かありそうで怖い
（遅れてくれた方が、通常なので安心する）
どれだけ待つの？
ホテルのお部屋に不具合があった場合、ホテル側の過失なんだから対応するスタッフはすぐ来てくれるはずだ、と思っています。
「すぐ」にきてくれない理由はいくつかあると思うのですが、今回は来てくれるまでの時間に焦点を当ててみましょう。
もし、スタッフが「In 5 minutes！」と言ったら
添乗員は間違いなく、「30分以内にスタッフが行きます」と伝えます。
また、急の場合は「Would you go there right now?」とか「Come with me!」と言ってスタッフを引っ張っていく。
エンジニアを呼ばなくてはいけない用事なら「正確にあと何分？」とかちょっと厳しめの聞き方をしますよね。
きちんと時間を聞く理由はもう一つ。
基本的に添乗員はその問題が解決されるまで待たなくてはいけない。
事の大きさにもよりますが、一緒に部屋で待ったり、終わったなかな、と言う時間を見計らって「解決しましたか？」と電話を入れたり。
添乗員だって早く寝たい。
だから時間はしっかり聞きましょう。
現在の旅行において
一概にとは言えないけど、観光業と言われる人達はいったん業界を離れている人達が多い。
だからコロナが収まっている２～３ヶ月が忙しいからと言ってすぐにスタッフを増やせません。
その結果、いろんなところで人の渋滞が起きる。
ホテルの朝食、空港のX線検査、売店のレジ、などなど
先日も、九州のとあるよいホテルでありました。
人が明らかに回っていない。
急きょであろうアルバイトの子たちはそれなりにはいました。
そのホテルは、選択制のセットメニューだったのでお席に案内されてから注文するスタイルだったのです。
結果、出発時間までに食べられないお客さん続出。
しかも出発は新幹線の時間に合わせていたから遅らせるわけにいかない。
こんなコロナ禍でなきゃね、「開店時間早めればよかったのに」とか「メニュー外に貼り出しときゃよかったのに」とか「パンとコーヒーだけのスタンドでも出しとけばよかったのに」とか「前日に朝食の予約とっとけばよかったのに」とか「2階のバンケットも使えばよかったのに」とか…思うんだけど。
いかんせん、今はコロナ禍。制約が多すぎます。
だからお客さんにお願いです。
多少の事は大目に見てあげてください。
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