添乗員の基本の仕事シリーズです。
やらねばならぬことがたくさんです。
これが意外とドキドキ。
何度も言っていますが、ご飯は重要だ。
まずは初動の確認から
● 到着したら
- 席数、レイアウト
- トイレの場所、数を確認
- 喫煙場所
- メニュー確認
- アレルギーや特別メニューの確認
- タイムスケジュール
- ドリンクの案内・注文
- 支払方の確認
最低限、このくらいはさっと確認してすぐに食事を始められる準備をしましょう。
でも、大型団体とかVIPツアーの時、到着してからこんな確認してられません。
そんな時、スムーズにお客さんをお迎えする準備をするために添乗員をレストランに先乗りさせることがあります。
先乗り
「先乗り?え?そんなの予め聞いとけばちゃんとなってるんじゃないの?」と思った人~?
まだまだ素人ですね。
頼んであってもできていない、事前の話と違ってるのが外国のレストランです。
特にレストラン側が良かれと思って変えておいてくれる時。
例えば…
中国で冷たいビールを出してくれるように下見の時から頼んでおいたのに、本番当日は冷たい雨が降っていました。
レストランに到着すると、「今日は寒いかったでしょ?だからビールは冷やさないで置いてあげたよ」と満面の笑みを浮かべてお迎えをしてくれた時
ワイナリーでの食事。素敵な内装を写真でしっかり確認してレイアウトをお客さんと決めてこれでお願いしますと事前に頼んでおきました。
当日、到着すると「今日は素晴らしい天気だからテラスに席を作ってあげたよ」と言われ(日本人には小寒い)外に案内されたとき
Buffetに白米が準備されていました。ところがお客さんから「このごはん、腐ってる」とクレームが… 食べてみると明らかに酸っぱい。
キッチンの人に「日本人は米に酢を入れて食べるんだろ?」と俺を褒めてくれと言わんばかりの顔で言われたとき。
さて、問題です。
このような状況になってしまった時、あなたならどうする?
当たり前ですが、怒ってはいけません。
相手に感謝しつつ、でもこちらの要望に快く答えてくれるようお願いする言葉を考えてみましょう。
ちなみに正解はありません。自分なりのBest Answerを見つけてください。
飲み物準備
何をやってもスピードが遅いのが外国ですが、何も言わなければ飲み物が出てくるのもとっても遅いです。だから先乗りの仕事は重要です。
● ビールの場合
基本生ビールは避けます。瓶ビールで準備します。
生だと一つ一つサーバーで継いでいかなくてはならないので、時間がかかりますよね。
でも、そのレストランがドイツのビールの有名店だったら?
白ビール、黒ビール、ピルスナーと種類がいくつもあったら?
お客さんをよく見て当たりを付けて頼んでおくしかないよね。
あとは、バスと連絡を取りながら注ぎ始めるタイミングを見計らってGO!するしかない。
1stドリンクはビールで!というお客さんは結構いますよ~
● ワインの場合
栓を開けるところからなので時間がかかります。
なので、先乗り班がワインも値段と味をスタッフに確認して赤と白を決めて準備しておく方がよいでしょう。
で、数本ずつテーブルの横に予備グラスとともにセッティングをしておいた方が良いね。
予備グラス、コレ大事。ワインに限らずね。
もちろん栓を抜かなかった分は返品できることを確認してからね。
● 水
炭酸の有無を確認して、これも事前に置いておいた方が無難。到着直前にお水だけ注いでおいてもらうのも一案。
お店とのコミュニケーション
あとは、お店の人とできるだけ仲良くなってうまく事が運ぶように一緒に頑張るしかない。
スタッフの邪魔をしないように、気を付けながら。
世間話って意外に大切ですよ!
準備が整ったら、お店の人とともに笑顔でお客さんを迎えましょう!
食べ物の話をしていると、お腹が空いてくるので今日の歌はこれにしました。
矢野顕子「ラーメン食べたい。」
以上。
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