先日、オーブンが見てみたいという知人を連れて家電量販店に行ってきました。
びっくりしたことは、こんなに横文字があふれよく分からない単語でさえ英語をそのまま利用したりしている昨今、家電製品(白物家電)は日本語オンリーの表示だという事。
パネルディスプレイ式の最新家電なら言語切り替えがついてるのかな?と思ったけど、これもなし。
英語の取説がWEB上で公開されているのみ、だと教えてもらました。
せっかくのもり沢山メニューボタンも外国人には意味が分かりません。
対策を練るべく、その日は何も買わずに帰ってきました。
(対策って言ってもテプラで英語テープ作って貼るだけだけどね)
知人はイスラム教徒の為、食材はHALALと決まっています。
最近は名古屋にもHALALスーパーが港区の方にできているのでずいぶん助かっていますが、ムスリムのお友達を招きたい時は、いろいろ気を付けなければいけません。
今日のテーマはHALAL(ハラール)
HALALの基本
ムスリムの食事に関することで一番有名なのが
- 豚肉を食べてはいけない
- お酒を飲んではいけない
という事でしょう。間違ってはいないです。
でも実は、もうちょっといろいろなルールがあります。
詳しくはこのページを見てください。ハラル基礎知識
豚でなくても牛や鶏、羊も決まった屠殺法でなければハラルにならないのです。(ちなみにこの処理をする人はムスリムでなければいけません)
だから、「豚でなければいい」というわけではありませんのでご注意ください。
また、豚を食べてる人を見るのも嫌うので同席の場合は気を付けましょう。
2030年には世界人口の4分の1がムスリムになると予想されています。
食事に対する戒律も宗派によってかなり違います。
まずは、もてなす人の食べれる、食べれないをしっかり聞いてあげることが基本です。
外食の場合
ハラルレストランがすぐ見つかる東京に住んでいるなら別ですが、普通の地方都市ではHALALレストランはなかなかありません。
あってもインド料理、トルコ料理、エジプト料理、モロッコ料理のレストランぐらいでしょうか?
(昨今のインド料理屋さんはネパール人がやっていることが多いのでパキスタン人かバングラデシュ人がやってる店を見つけましょう)
でもせっかくなら日本食も食べてほしいですよね?
そんなときの強い味方は 1.「天ぷら屋さん」
てんぷらの専門店の事ですね、てんぷらを扱っている店ではありません。(同じ店でトンカツあげてるとか絶対NGです。)
事前に天ぷら屋さんに確認すること
- 油は植物性か
- 肉類の取り扱いはしていないか
- 天つゆに酒やみりんを使用していないか
- みそ汁にアルコール添加の味噌を使用していないか
てんぷらの専門店は、基本野菜と魚介類しか扱っていないので安心です。
もちろん、天つゆとか味噌汁にアルコールが含まれているなら外してもらえばいい事なので問題ありません。
そして専門店であれば油にラードとかは使ってないはずです。ゴマ油や菜種油、椿油など植物性が多いです。これも安心材料の一つです。
東京日航ホテルの天ぷら屋さんに行った時は、さすがに慣れていました。
ウニや貝類の時は「食べれますか?」と確認してくれるし
天つゆは、説明してくれたうえで塩でも大丈夫、と言ってくれました。
〆のご飯まで配慮の塊でした。さすが!
ちなみに醤油や味噌ですが、自然発酵の微量なアルコール分はハラムとならないという人もいます。(添加物としてアルコールと表示してあるものはハラム)
意外と難しい 2.寿司屋
これは、お店によりますね。回転寿司は楽しいけど、ファミリー向けのお店だと揚げ油でなにかのお肉を揚げている場合があるので要注意。
醤油もアルコール添加のものが多いでので、持参した方が確実です。
お酢もどんなものを使っているか確かめなくてはいけない事(アルコール添加はNG)
そもそも刺身を食べることが難しいので、卵とかキュウリになるんだけど、イスラム圏の人は
冷たいご飯を食べることに慣れていない
ため寿司屋は避けたほうが無難でしょう。
おうちに招待
ホームパーティは楽しいし、日本の暮らしも見てもらえるのでとてもおすすめです。
が、お料理になるとなかなか難しいです。
なぜならハラルでないもの(ハラムと言います)を調理した鍋やまな板、フライパンなどを使用するのがNGだからです。
ちなみにお皿も避けたほうがいいです。
この辺は、個人個人違うと思うので
お客さんに直接聞いた方が間違いない。
気にしない、と言ってくれればそれでいいし
気にするというのであれば、紙皿と新しいフライパンや包丁を準備した方が間違いないです。
そう考えると、あたらしい網を買ってBBQでもするのが無難かもしれません。
肉はもちろんハラール肉を準備します。(最近は焼き肉用の切り身も通販で買えます。)
肉を焼くときの注意としては、基本ウェルダンです。赤身の肉は嫌います。
昔、通販で宮崎牛のステーキ肉を奮発して楽しみに家に帰ったら
すでに料理がされていました。
しっかりと煮込まれていました‥‥ 残念。
あと、手巻きずしもいいね。
具はツナや野菜中心で。卵も温かいもので準備できるし。
外食の寿司は、添加物とかで難しいけど家だったら材料は吟味できます。
上手く巻けるかどうかはその人次第でしょう。
手作りピザやパスタもおすすめです。ドウも手作りの方がいいね。
野菜はとにかく何でもいいので具だくさんのピザになることでしょう。
おうちごはんであれば、カレー作っても鍋しても材料さえ気を付ければ日本食はあまりもんだがないので、いろいろな日本食メニューを楽しんでもらえることでしょう。
焼き魚におしんこ、でもいいのですが魚の頭がついてるのは嫌いますのでお頭付きは避けたほうが無難です。
魚は問題ないのですが甲殻類とか貝とかはルールがいろいろありますので確認が必要です。
GW中、今年はラマダン中でもありますからぜひご近所のムスリムを誘って楽しいイフタールをお過ごしください。
デザートも準備することをお忘れなく。
こちらも忘れてはならないサラダ「あなたにサラダ」
以上。
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