海外へ修学旅行添乗に行く時には、事前に学校へお邪魔して先生方にご挨拶するときがあります。
時には、挨拶だけだからと言われて学校に到着すると、すでに生徒たちが体育館に集められいて、突然説明会をしなくてはいけない羽目に陥ることがあります。
事前に教えておいてほしかった…
とはいえ、こちらもプロの添乗員。
そんなことでは、動じてはいけません。
学校側が何をどこまで準備しかは知りませんが、ひとしきりしゃべります。
今回は、どんなことをしゃべっているのか忘れないように書いておく回にしましょう。
例題は台湾の台北滞在。B&Sと学校交流、観光が入ってる日程。
できれば以下の事をさっと確認したいです。
- EDカードなどの署名の必要があるのか?
- 事前学習でどのようなことを勉強したのか?
- 教職員用のしおりが完成しているのか?
たぶん、行程やその学校の情報(初めて海外の修学旅行に行く)とかは営業マンに聞いていると思うので割愛。
ではココから↓↓ 一般的な学校の場合。
みなさん、こんにちは。私は添乗員の●●と申します。
●月●日からの皆さんの修学旅行でご一緒いたします。よろしくお願いします。
さて、今日は事前説明会という事で簡単に準備・心構え・注意事項を説明したいと思います。
今回は台湾への旅行という事ですが、ワクワクしていますか?
とっても楽しみにしているとは思いますが、初めに添乗員さんから皆さんに3つのお願いをしたいと思います。
- 先生の話しをよく聞く事
旅行中は、学校内でなく日本国内でもなく外国の一地域です。
訪問するいろいろな場所で、様々な注意事項があります。海外旅行ではそな場に行かない分からない事もたくさんあります。
いつも先生方のお話しをよく聞いているとは思いますが、旅行中もしっかり先生方のお話しを聞いてください。
- 貴重品の管理は自分ですること
今回は海外旅行なので皆さんパスポートを持ちますよね。
パスポートって何か知っていますか?
外国に行った時に、みんなの身分を証明するとても大事な公的なものです。
パスポートを失くしたら、いくらみんなが日本語しか話せなくて「日本人です!」と訴えても誰も信じてくれません。
過去に「メモしてくださーい」と私が言ったら、パスポートにメモを取った生徒がいましたが、ダメです。
パスポートは借り物です。そして変なことが書き込まれていると効力がなくなってしまう場合もありますよ。
海外旅行では「命の次に大事」と言われていますよ。取り扱いには十分気を付けましょう。
台湾は、治安の悪い国ではありませんが泥棒はどこの国にもいます。日本にだっています。
お友達と一緒だからと言って、自分のカバンを安易に人に預けたり、バイキング会場でテーブルに置きっぱなしにしたり、ホテルの部屋に置きっぱなしにしたりすることがないように気を付けてください。
あわせて、忘れ物にも注意です。本当に忘れ物が多いです。
添乗員さんは、みんなにとって携帯電話がいかに大事なものか知ってるつもりです。
だから忘れたと言われれば必死に探します。でも残念ながら見つかる確率は低いです。
空港の中、飛行機の中、街中、バスの中…必ず持ち物を確認してください。
「忘れ物ないですか?」と旅行期間中、ずっと言い続けると思うので耳が痛いかもしれませんがぜひ気を付けてください。
- 生水を飲まない事
台湾は衛生状態が悪い国ではありませんが、台湾の人も水道水は必ず一度沸騰させてから冷ました水を普段から飲んでいます。
ホテルの部屋にはポットがありますので水道水を飲む場合は必ず沸騰させてから、またはコンビニが近くにありますのでミネラルウォーターを買ってください。
台湾のホテルにはお水のサービスがあるところが多いです。
また学校側で1日1本お水を手配してることろもあります。
食事の時にでてくるお茶などは安心して飲むことができます。
さて、みなさんはもう荷造りはしましたか?
皆さんのしおりの中には、手荷物にするもの、スーツケースに入れて準備するものの案内があったと思います。
もし、「これはどっちに入れたらいいんだろう?」と困っているものがあれば私に聞いてください。
携帯電話のモバイルバッテリーは必ず手荷物にしてくださ~い。これ大事で~す。
あとで質問タイムを作りますね。
例えば、虫よけやムヒの様なクリーム状のものはスーツケースに入れてください。
筆箱を持っていく生徒もいると思いますが、その中にハサミやカッターは入っていませんか?
刃物類の機内への持ち込みは禁止されていますので、どうしても持っていきたかったらスーツケースに入れてください。でなければ家に置いていきましょう。
あとご家族からお小遣いをもらっていく生徒もいるかもしれませんが、現金はぜーったいにスーツケースに入れないでください。なくなっても誰も補償してくれません。
あと、台湾のホテルにはパジャマがないです。シャンプーやリンスもみんなの髪にはあまり合わないかもしれないので気になる人は準備していきましょう。歯ブラシはあります。
スリッパはたぶんペラペラのものが置いてあると思いますが、ビーチサンダルを持っていくと便利ですよ。すぐそこのコンビニまでとかね。
台湾は雨がよく降るので雨具の準備は必ず持ってきてください。
到着してその日に観光がある場合、傘は手荷物が望ましいです。
九フンは雨の九フンと呼ばれています。
もし雨の季節に九フンに行くならカッパを持っていった方が絶対に良いです。
パスポート、今日渡した大事な書類、しおり、貴重品などは必ず手荷物に準備してくださいね。
そして忘れがちなのがスーツケースの鍵です。この間もいました。
しっかりと前日から荷物準備して、鍵もかけてそのまま机の上に鍵を置いてきた子。
これはもう、スーツケース壊すしかありません。
暗証番号を使ってる子はそれも確認してから家を出てきてくださいね。
次に簡単な現地情報です。
今の季節、台北はとても暑いですが、(冬なら寒いです。)屋内ならいたるところでクーラーが効いていますからカーディガンのようなものを持っていった方がいいと思います。
日本と気温がけっこう違うことに加え、外と中の温度がさらに違いますから、体調も崩しやすいですね。
普段から飲みなれた常備薬は自分で準備していきましょう。
乗り物酔いする人は酔い止めももっておいた方がいいですね。
皆さんが楽しみにしてることの一つに食事もあると思います。
私は、台湾のご飯とってもおいしいと思います。でも生徒さん達の中にはあまり口に合わないなぁってなる子がいるかもしれません。
もしそうであっても、大きな声で「まずい」とかは言わないでください。台湾の人は日本語は分かる人が多いですし、そうでなくても悪口は万国共通でなぜか通じます。
日本に来た旅行者が日本のものを食べて「まずい」って言われたら気分悪いですよね。
これも添乗員さんからのお願いです。
さぁ、皆さん台湾に行く気分が上がってきましたか?
一旦、私からの案内はここで一区切りとして、今までのところで質問ありますか?
持っていった方がいいかどうか迷ってる物とかあれば聞いてください!
スーツケースに入れたほうがいいかどうか分からないものあったら聞いてください。
整髪料とか、トイレその後に、とか日焼け止めとか大丈夫ですか?
エコバックも持ってきた方がいいですよ。
例題を出してどんどん質問を聞き出しましょう。
あと最近の子、時計をしないんだけど(携帯で見る)
旅行中は腕時計あった方が簡単です。
台湾元は、事前に両替の案内していることが多いです。
旅行保険も、事前に案内加入済み。
台湾のEDは最近WEB登録ができるので、現物なしの場合もありますがが、紙もまだ使えるので状況に応じて説明。
これらは、セットアップのビニールケースに入れて「大事な物入れ」と名前を付けておきましょう。
こういった配布物がある時は、初めに配布物の確認から始めましょう。
一通り説明が終わったら、出発当日の集合時間、パスポートなどの確認をして〆のあいさつをします。
では、皆さん出発まであと●日となりましたがくれぐれも体調管理には気を付けて、元気な顔でセントレアでお会いしたいと思います。
今日はありがとうございました!
ここまで。
学校によっては、親御さんが参加する「事前説明会」に添乗員が参加してくれという依頼を受けたりもします。
それは、また話す内容が変わってきますのでまた時間がある時に。
あ~あ、はやく台湾に行けるようになるといいなぁ。
ではあとはこの歌で中国語覚えてください。
完璧です。
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