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閑話

フィンランド航空エコノミーに乗る前に知っておきたいこと——機内食、飲み物、そして空腹との戦い

閑話

AY080/AY079 セントレア発着フィンランド航空 エコノミークラス 機内食 足りない!

添乗員
添乗員

え?これだけ?
(写真撮ってない、すみません)

フィンランド・ヘルシンキを経由してヨーロッパへ。

現在セントレアから唯一の欧州線・フィンランド航空(Finnair/AY)の人気は高いです。

人気と言うより選択肢がないからね、名古屋の場合。中東便も1便もなし!

そして今回、エコノミーで乗る予定の方にはぜひ事前に知っておいてほしいことがある。

それは、機内食の少なさと選択肢のなさです。

これ、知っているか知らないかでフライト中のしんどさがかなり変わってくるので、乗る前にちょっと読んでおいてもらえると助かります。

関連記事:機内食に恨みはないですが、理想の機内食

機内食、選べません。出てきたものを食べるだけです。

フィンランド航空の長距離エコノミーでは、機内食は無料で出てきます。

これはありがたい。腐ってもFSC。

でも、選択肢がまったくありません。

他の航空会社だと「チキンとビーフ、どちらになさいますか?」ってクルーが聞いてまわってくれますよね。

あれがないんです。

出てきたものを食べるか、食べないか、それだけ。

フィンランド航空の公式サイトにも正直に書いてあります。

「フードロスを最小化するため、長距離便のエコノミークラスでは機内食のメニューは1種類のみご提供しています」って。

フードロス削減のため、ということなんですね。気持ちはわかる。

でも、それで困る人もいるよ……というのが正直なところです。

実際に2026年5月、AY080(名古屋→ヘルシンキ)に乗って出てきた最初の食事がこれです。

「牛丼」。

牛丼って言ったらこれを想像するよね?普通

……牛丼、という名称は使ってほしくないレベルの内容だわ。

添乗員
添乗員

写真撮るの忘れた。(普段から撮ってないけど)
検索したらこの方のNO+Eに写真があったので見てみてください。
この方が乗った時にはまだ選択肢があったようですが、今はない。

薄切り肉が4切れくらい、白いご飯の面積のほうがはるかに広いわ、というちょっと悲しい紙パックが目の前に置かれました。

それに加えて、そばとパン。デザートはというと、なんとブラックサンダー。

牛丼、そば、パン、ブラックサンダー。どんな組み合わせ……? 

個人的にはどれをとっても「ないな」という感想しか出てきませんでした。

炭水化物に炭水化物を重ねて、締めがブラックサンダー。

フードロス削減の前に、メニュー設計をどうにかしてほしいと思ったのは私だけではないはず!

そして2回目の食事。

これはお盆にすら乗ってきませんでした。キッシュだったような気がするのですが、正直記憶が薄いくらいの存在感でした。

ちなみに、ベジタリアンやグルテンフリー、ハラールなどの特別食は、出発24時間前までに「予約管理」からリクエストできます。食事の選択肢がなくて不安という方は、これを活用するのも一つの手ですよ。

オレンジジュース、ないんです。世界的な事情があって。

機内でオレンジジュースを楽しみにしていた方、ごめんなさい。フィンランド航空エコノミーのメニューには、オレンジジュースはほぼないんです。

「なんで?」って思いますよね。実はこれ、フィンランド航空だけの話じゃなくて、世界的な事情が絡んでいます。

2023年ごろから、世界のオレンジジュース市場が深刻な供給不足に陥っているんです。
世界のオレンジジュースの約70%を作っているブラジルで、「シトラスグリーニング病」という木を枯らしてしまう不治の病気と、深刻な干ばつが同時に直撃しました。
生産量は30年ぶりの低水準になってしまったそうです。
さらに2024年秋にはスペインのバレンシア地方が大洪水に見舞われて、ヨーロッパのオレンジ農園にも大打撃。
ブラジルのオレンジジュース濃縮液の価格は前年比で130%以上も値上がりしたと言われています。
英国果汁業界団体は「オレンジジュースは50年ぶりの低供給状態」と警告を出しているほどです。

つまり、機内にオレンジジュースがないのは、節約というよりも世界全体でオレンジが足りていないという現実が背景にあるんですね。

飲み物の配り方もちょっと独特で、冷たい飲み物と温かい飲み物を一緒に配ってきます。

手間を省くためなんでしょうが、なんとも北欧的な感覚です。

そして搭乗したら前のシートポケットにいろはすの水がすでに突っ込まれています。

これは気が利いているようで、ありがたいのですが……ひとつ注意点があります。

このいろはす、ヘルシンキ空港の入国後のエックス線検査で没収されます。

ヘルシンキで乗り継ぐ際、EU圏内フライトへの乗り継ぎゲートに向かう途中でセキュリティチェックがあり、そこで液体物として引っかかります。(今現在 今後機械が良くなっていったら変わるかもしれません)

飲み切れなかった場合はトレーに出す前に飲み干すか、あきらめるしかありません。

機内でこまめに飲んでおくのが正解です。

アルコールについても少し触れておきます

エコノミークラスでは、機内食のときにビールかワインを1杯だけ無料で飲めます(スパークリングワインは除く)。この「1杯だけ」というのがポイントで、それ以上飲みたい場合は有料になります。

お客さん
お客さん

じゃ、自分で買って持ち込むわ!

という声が聞こえてきそうですが、航空機と言うのは自分で持ち込んだお酒を機内で飲むのは禁止されています

これ、意外と知らない方も多いんですが、日本独自のルールではなく、アメリカ連邦航空局(FAA)の規則(14 CFR § 121.575)で「乗客は航空会社のクルーが提供したアルコール飲料しか機内で飲んではならない」とはっきり定められている国際的なルールです。
違反すると多額の罰金や搭乗禁止処分を受けた例もあります。
ヘルシンキの免税店で買ったワインも、持ち込みはOKですが機内で開けて飲むのはNGなのでご注意を。

添乗員
添乗員

もし買っちゃったら飛行機乗る前に飲み切ってください!


EU圏内のフライトは水とブルーベリージュースだけ無料

ヘルシンキで乗り継いでヨーロッパ各都市へ移動する場合、そのEU圏内のフライトでは無料で飲めるのが水とブルーベリージュース・コーヒー紅茶だけになります。

コーラもアルコールも、すべて有料です。

でも、このブルーベリージュースが美味しいんですよ! 

フィンランドの野生のブルーベリーを使った、フィンランド航空の名物ドリンクで、毎年約100万リットルが機内で提供されているシグネチャードリンクです。

2024年にはレシピをリニューアルして、ブドウジュース濃縮液を廃止。

ブルーベリー12%の純粋な果汁飲料に生まれ変わり、よりすっきりした自然な甘みになりました。

添乗員
添乗員

それでもけっこう甘いけどね…

フィンランド航空に乗るなら、このブルーベリージュースだけはぜひ飲んでみてください。

「あ、これがフィンランド航空か」ってなりますよ。

それ以外の飲み物代は予算に入れておくか、乗り継ぎ地で購入するか。(機内で買うのと同じくらい高いけどね)

特にヨーロッパ内での乗り継ぎが多い旅程の方は、ちょっと意識しておくといいと思います。

持ち込み食料、これがあると助かります

機内食だけではお腹が持たないこともあるので、何か持ち込むのがおすすめです。(足らないと騒いでるのは私だけかもしれない、という問題はさておき)

私が実際に持っていくものを紹介しますね。

あられ・おせんべい系

小腹が空いたときの強い味方です。

私が好きなのは亀田製菓の「亀田の柿の種」梅シソ味ね。

柿の種とピーナッツのミックスで、適度な塩気と食べ応えがあって、長時間フライトにぴったりです。

同じく「ハッピーターン」も、甘じょっぱさが飛行機の乾燥した空気の中でじわじわくせになる安定の味ですが、ちょっとパラパラするのが玉に傷。

ナッツ類

タンパク質が取れて腹持ちも良いので、フライト中の心強い味方です。

カルディのミックスナッツ無印良品の素焼きミックスナッツがコンビニや駅ビルで手に入りやすくておすすめ。

塩分が気になる方は無塩タイプを選んで。

ジッパー付きのパウチ型だと、食べかけのままバッグにしまえるので旅行中にとても便利です。

お弁当——焼き鯖寿司問題

個人的に一番持ち込みたいのが焼き鯖寿司なんです。

真空パックになっていて賞味期限が長い。だから現地に着いたあとでも安心して食べられる。

脂の乗ったサバとご飯の組み合わせ、腹持ち抜群で最高なんですが…

なんと、現在セントレアでは焼き鯖寿司が売ってない!

由々しき問題が発生しています。なぜやめてしまったのか?いつ辞めてしまったのか?謎は深まるばかり…

焼き鯖寿司が見つからないので、もう天むすぐらいしか選択肢がない。

またはコンビニでパンやおにぎり。ゆで卵も忘れずに!

添乗員
添乗員

どうでもいい話ですが、空港のコンビニはファミマのみ。
そしてファミマには名古屋の人が愛する「タマゴロウ」の取り扱いはありません!
あしからず。

ただ、保安検査後のエリアでは軽食しか取れないので、しっかり食べたい場合は検査前に済ませておくことをおすすめします。


復路の名古屋便、ラウンジが閉まってるかもしれません

帰りのフライトについても一言。

ヘルシンキから名古屋への便は、ヘルシンキを深夜に出発します。

ヘルシンキを夜に出発する便の中でも、最も遅い時間帯のひとつです。

先日ヘルシンキ・ヴァンター空港に立ち寄ったとき、すでにビジネスラウンジが閉まっていました。

乗継時間がギリギリで半ばあきらめかけていたのですが、意外にも出国審査がスムーズに進み「搭乗前にラウンジで一杯ぐらいは行けるか?」と思ってご案内しました。

そして私が最後のお客さんとゲートに向かっていると、とぼとぼと歩いているラウンジに行ったはずのお客さんが。

「受付カウンターの人に『もう終わり!』と言われた」とのこと。

残念!

結局、自分でなんとかするしかない

フィンランド航空がエコノミーの機内食を1種類に絞ったのは、フードロスを減らすためだと会社自身が言っています。

その考え方はわかります。サステナビリティの取り組みとして大切なことですよね。

でも、正直に言いますね。

お腹は空きます。


選べない食事、少ないボリューム、アルコールは1杯まで。

10時間を超えるフライトをこれだけでやり過ごすのは、なかなかしんどいです。

フードロス削減はいいことだけど、乗客の満腹感まで削らなくてもいいのでは……と思うのは私だけでしょうか。

フィンランド航空エコノミーに乗るときは、どうかあらかじめ食料を仕込んでいってください。

あられでもナッツでもチョコでもなんでもいいです。

快適な空の旅にするかどうかは、最終的には自分の準備次第です。

次のシーズンメニューにはすべて有料になってしまわないか?無料のままでいてください!と願いながら今日も搭乗口へ向かっています。

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