添乗員の語学力 外国語
以前にも似た記事を書きましたが、添乗員あるあるで聞かれることはいつも同じです。
今回は、この中から「添乗員さんは何か国語じゃべれるの?」について説明したいと思います。
日本には素晴らしい添乗員さんがたくさんいるのできっと10ヵ国語くらいペラペラに話せる人もいると思いますが、私はよくいる凡人添乗員なので(もしくはそれ以下)、日本語もまともに話せません。
そんな私でも海外添乗へ行って、現地の人と話していると
添乗員さん、すごいわね。
いったい何か国が話せるの?
とお客さんは必ず言ってきます。
とても申し訳ない気持ちになるんです。なぜなら話せないんです、本当に。
今までにいろいろあった経験上、レストランでの会話とバスの運転手さんとの会話だけなら何とか話してる状態。
とりあえずその国の言葉で覚えておこう編
- 色(空港でポーターにこの色の荷物をとってと言わなくてはいけないから)
- トイレどこ?(パリでは私がウッ!と言うだけであっちだよと教えてくれる)
- ビール、ワイン、水、ジュース、コーヒーなど飲み物
- この料理(飲み物)が来てません。
- すみませ~ん!(ウェイターを呼ぶときの言葉)
- 数字と金額と時間(団体の人数と飲み物の料金、ドライバーとの待ち合わせを決める)
- お勘定お願いします!
- ここ、そこ、どこ、右、左、まっすぐ
- ちょっと待ってください!
- レッツゴーと「●●してもいいですか?」
これだけ言えれば、だいたいなんとかなる。はず‥
たぶんかなりへんてこな喋りをしてるんだけど、ホテルや飲食店、ブティックのスタッフは世界中からのお客さんを相手にしてるのできっと慣れてるんだと思います。へんてこな喋りをする人の扱いを。
アメリカ人の方が厳しい…
気がする
こんな感じでギリギリでどうにか話しているんだけど、たぶん照れや恥ずかしさはないんだよね。
堂々とむちゃくちゃな言葉をしゃべっている。
だからきっとお客さんは「この人何か国語しゃべるんだろう?」と思うのでしょう。
先日もスペインで、お客さんの人数は4人でも料理は3個のお皿が出てきました。(よくある光景)
でも、「一つ足りない」と言えないので「人、4 コレ、3」言いました。
これぐらいなら言える。
もちろん、店員さんも理解してくれて「すぐ持ってくるよ」と言ってくれたのです。(もちろんすぐには来ない)
でも、お客さんは「すごいね!スペイン語もしゃべれるの?」と言うのです。
しゃべれるうちに入るのかな、この程度で…
でも、強く否定するのもなんだから「喋れるほどではないんですけどね…」と言葉を濁す。
韓国では、ちょっと有利です。なぜなら韓流ドラマを見まくっていたから言ってることが分かる(気がする)
実際に、お店の店員さんがなんか説明してたのをよどみなく訳して現地のガイドさんが「韓国語はどこで習ったのですか?」と聞いてきたほど。
でも、実際は「生タコが食べたいけどおすすめのレストランはありますか?」とか一切言えない。
「センナクチッ、オディエヨ」(生タコ、どこ?)とだけ言ってます。
滞在中は概ね、ドラマに出てくるような御曹司を探していますが出会ったことはありません。
サランヘヨ、は自信をもって言えます。
ちなみに日本人は英語ができないとよく言われていますが、それを示すこんな結果もあります。
2019年の世界主要国の英語力ランキング
1 | オランダ | 16 | ルーマニア |
2 | スウェーデン | 17 | セルビア |
3 | ノルウェー | 18 | ケニア |
4 | デンマーク | 19 | スイス |
5 | シンガポール | 20 | フィリピン |
6 | 南アフリカ | 26 | マレーシア |
7 | フィンランド | 33 | 香港特別行政区 |
8 | オーストリア | 34 | インド |
9 | ルクセンブルグ | 37 | 韓国 |
10 | ドイツ | 38 | 台湾 |
11 | ポーランド | 40 | 中国 |
12 | ポルトガル | 41 | マカオ特別行政区 |
13 | ベルギー | 52 | ベトナム |
14 | クロアチア | 53 | 日本 |
15 | ハンガリー | 54 | パキスタン |
53位… 残念!中国韓国台湾に全部負けている。
シンガポールやオーストラリア、南アフリカは英語の国じゃん、とは思うけどポルトガルとかにも負けちゃうんだと思うと悲しいね。
翻訳機もどんどん機能が向上しているので、私の様な「外国語喋れてる風」でごまかしている添乗員の本質がバレる日も近い。
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