よもやま話

時を戻そう!

よもやま話

『いやぁ、今日は、日付変更線がくっきり見えてましたねぇ?見ました?』

ハワイに飛ぶときの鉄板ネタです。

日本時間の真夜中から早朝に当たるまだ頭がぼーっとしている時間に到着なので、だいたいのお客さんが「え?見えるの?」と騙されてくれます。

私は時差の計算が苦手です。

もうずいぶん長く添乗員をやっていますが、毎回一生懸命計算しています。

世界を旅するわけですから時間を気にしないわけにはいきません。

ということで、今回は「時差」の話

乗継事故

時差と言うものが、はっきりわからない人はCITIZENさんの「時計の知識」を読んで勉強しましょう。

海外へ行くときは、目的地の時間だけを調べても足りません。乗継地の時差をすべてチェックします。

以下の時は、注意しましょう。

乗継地がヘルシンキ

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたフィンランド航空。コロナ前までは日本=欧州便では最大便数を誇っていました。

添乗員
添乗員

名古屋からはLHかAYしかヨーロッパ便がなかったので、大変お世話になりました。

名古屋から新規就航便が出る時は、ほぼT社(愛知を代表する自動車会社)が関係しています。

2005年T社がサンクトペテルブルグに進出。2006年にAYが就航いたしました。

その昔、天津に工場を作ったときは、北京便をやめて天津便を就航させました。JLがね。

コロナになってなかったら、セントレアはダラス便を就航させたいと思っていました。

添乗員にとっては、ヘルシンキのあのとってもコンパクトな空港は乗継も便利でとても使いやすい空港です。

問題はただ一つ。他のヨーロッパ諸国と時差がある。

フィンランド航空を利用する日本便の乗客の8割は乗継客。添乗員付きなら注意をしますが、個人旅行客の中では乗り過ごしが頻発。

飛行機を利用するときに1時間の時差は大きな問題です。

特に往路。目的地がイタリアやフランス、スウェーデンであっても時差は日本から‐8時間。フィンランドは-7時間。

目的地の時差だけを調べて時計を合わせてしまうと乗り遅れます。

アメリカ内乗継

以前、名古屋からはデルタのポートランド線が就航していました。(小牧空港の時代)

ラスベガスへ行こうとしたときに安かったからかNGO-PDX-SLC-LASという経路がよくありました。

これ、とてもトリッキーですね。

ポートランドは時差が‐17時間。ソルトレイクシティは‐16時間、ラスベガスが‐17時間。

これもよく乗継乗り遅れが起こってました。

私は若かりし頃に「この便の時差は気をつけなさい」と先輩に注意されたので時差をしっかり調べるようになりました。

アメリカは、サマータイムも州によって導入してたりしてなかったり。

とにかく到着したらその空港にある時計を確認しましょう。

時差は変わる

よく行く国の時差はだいたい覚えています。でも気を付けて!

時差は変わります。

最近で言えばモロッコ。

2018年から通年サマータイムとなりました。 以前は-9時間であった時差が1時間短く‐8時間変更。

理由は、フランスに合わせたかったから。(たぶん)

これはちょっとしたらまた変わるんじゃないかな?と思っています。だって生活にあっていない。

実際、2011年に通年サマータイムにしたモスクワは2014年に時差を戻しました。

サマータイムは体に良くない、って毎年ニュースにもなりますね。

上で紹介したCITIZENさんのページにも書いてありますが、時差は国の事情が働いて決まるものなのでいつ変わってもおかしくない。

毎回しっかり確認しましょう。

サマータイム

できれば、ツアー中になってほしくないサマータイム始まりの日と終わりの日。

これは、長年サマータイムを使っている国の人でも間違える。

だからお互い周りの人に「明日の朝起きたら早めるんだよね?(遅めるんだよね?)」と確認します。

飛行機使う日に切り替え日が当たらないように願うばかりです。

陽の長さについてはコチラも見てね

変な時差

これは、もう中国でしょう。

世界で第4位の国土面積を持ちながら時差が一つ。-1時間

だから西の方では時計は目安でしかありません。生活は太陽とともに。


ちなみに1位のロシアの時間帯は11個。10時間の差があります。

モスクワで夜が明ける頃、ウラジオでは日が暮れます。だから物事はうまく進みません。

第2位のアメリカの時間帯は本土4つにアラスカとハワイ足して6つ。グアムなどの準州は別勘定。

第3位のカナダには6つの時間帯。

1都市集中滞在型が多いアメリカと違ってカナダは東西へ移動するツアーが多いので時差は気になりますね。


あと、ネパールの時差。-3時間15分。15分って…。

なにかのネットを見ていたらインドとの違いを表すための15分と書いてありました。

そのインドは‐3時間半。オーストラリアにもあるよね、この30分っていうやつ。面倒くさい。


時差ボケ対策として一番いいのは「寝ない」事。(これは時差に負けずお仕事をしなければいけない人用)

では、今日の歌は「Mr.サマータイム」に決まり。

以上。

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