マナー

海外旅行添乗員が知っておきたい最低限のマナーその1 お買い物マナー

マナー

イタリアの項でも書きましたが、もう少し書き足します。

(高級ブランド店でのお買い物です)

最近は、ブティックって言い方しないのかな。通じない…


ゆっくり買い物の日が取れる個人旅行や、フリータイムの多いツアーなら観光か終わってから服着替えて、または荷物置いてからさっそうとブティックにお出かけできますが、忙しいパッケージツアーやそもそも買い物時間が想定されていない視察旅行の場合は、そんなこと言ってられません。

時間ができたときに、ぱっと行ってぱっと買ってぱっと帰ってこなくてはいけません。

そんな時でも、守りたいマナーは、

あいさつ

とにかくしっかりあいさつさえできれば、どんな格好をしていてもぞんざいに扱われることはありません。

そして、空いている店員さんを素早く捕まえてあまり時間がないことを伝える。(でも急がせないでね、急いでるのはこちらの事情だから)

添乗員
添乗員

言い方にもいろいろあると思うけど、こちらの事情を相手にぶつける前にちょっと状況を考えてからにしたい。例えば、レストランでも時間がないなら「早くできるものは何ですか?」って聞くよね。そんな感じ。私は、ツアーでメニューが決まっているときだとよく「急いでください!」の代わりに「お腹がむちゃくちゃ空いてます!」って言いますね。

ま、中国だったら思いっきり「快点!」って叫んでるだろうけど…所によって一番伝わりやすい方法は変わりますからね。

この様な事柄を事前にバス内で説明しておけば、ずいぶん違ってくると思う。

1軒で最低でも30分は見といた方がいいね。計画がとても大事

免税と免税

お客さんによくみられるのが、日本の免税範囲と外国の税金払い戻し手続きを混同してしまってる人。同じ「免税」という言葉を使うのが紛らわしいのかもしれないです。

ここは、最初に説明しておきましょ。

● 日本の「免税」とは、免税範囲を指しますね。そもそも関税とは

歴史的には古代都市国家における手数料に始まり、内国関税、国境関税というような変遷を経てきましたが、今日では一般に「輸入品に課される税」として定義。

日本税関

だから、本来は外国から持ち込む物品には何でも関税がかかってくるんだけど、旅行やお仕事で外国に行ったらお土産ぐらいみんな買うでしょ。そこにはある一定の範囲をもって関税をかけずに通関していいですよ。

っていうのが日本の免税範囲です。逆に言うと、免税範囲内であっても日本で商売するための「商品」であれば、金額に関わらず申告が必要となります。

参照URL:免税範囲


● 外国の税金払い戻し制度(日本の外国人に対する免税制度も同じ)

ヨーロッパでは基本内税方式ですね。商品によって税率が違うことが多いし、ぜいたく品には高い税金がかかってたりするからね。

でも、税金ってだれが何のために払うのか?

その国に住む人が公共サービスを受けたりするために国に支払うもの

なので、外国人観光客や一時滞在者はその恩恵を受けることがないので払う必要がありません。でも、お店ごとで払い戻しをしていたらとんでもない作業になってしまうので一旦税金込みの金額でお支払いをして、あとでその国を出たという証明をもってして返金してあげましょう、という制度ですね。

どこの国でもそうですが、一旦支払ったものを返してもらうのは、たやすいことではありません。間違えれば返金されません。

  1. 買い物時、自分から免税してください、という。
    (そこに住んでいる外国人か住んでいない外国人か店員さんには分からない)
  2. クレジットカードを準備する
  3. 老眼鏡を準備する(今はレシート式が多いので。字はすごくちっさい)
  4. 商品を手荷物にするかスーツケースに入れるか確認する。

同じシェンゲン内であっても、同じ国内であっても空港によって免税の手続きは違います。特に、商品をどこに入れるかなど。添乗員も現地についてから確認することが多いので、帰国前までには案内できると思う。

添乗員
添乗員

私たちはインターネットの情報を鵜呑みにしません。いつも変わるから。前回がそうであっても、現地でもう一回確認しますね。

こういった点を押さえておけば、お客さんがもし混同してても分かりやすく案内ができると思う。

免税手続きする商品が20万円超えてるんだけど、日本の税関で捕まっちゃいますか?

これ、よく出る質問。もう、答えは簡単です。


≪知っておくと便利なこと≫

2019年2月1日に日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が発効してワインの関税がかからなくなりました。

添乗員
添乗員

じゃ、今までワイン1本あたり100円ぐらいの税金払ってたけどいらなくなるの?(4本目からの1本)

すぐに、税関員に聞きに行きました。カスタムアンサーのページへ

(私たちの仕事のいいところは、しょっちゅう税関員に直接聞けることだね。)

正解は・・・

払わなくてはいけません!とのこと。関税はなくなったんだけど代わりに消費税とかなんかつくらしい。そして安くなるように計算してくれるらしいです。なので、ワインをたくさん買った時は、ちゃんと税関に申告しましょう。

昔は、空港での納付は現金オンリーだったけど、今はどうなんだろう・・・

税関の話は尽きないので、また別の項で紹介します。

以上!

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