添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け 国際宅配便を頼まれた 知っておくべき事

添乗員の仕事

台湾ツアーでの一コマ。

とある企業の招待旅行でした。招待旅行ですから、お土産を山ほど買っていかなければなりません。

(部署を代表して、しかもお仕事を休んでツアーに来ているので、同僚、部下、上司とお土産が必要なんです。)

そこで、台湾と言えば『パイナップルケーキ』(結構かさばる)

そのお客さんは言いました。「段ボール2箱分買うから宅配便頼んで!」

そんな時、添乗員ならどう答えますか?

そんなわけで、今回は『宅配便』

国際便

国内で宅配便を利用するのと国際便で利用するのとでは、大きく違います。

国際便を利用する場合の基本を押さえておきましょう。

  1. 荷造りをしたらその内容物をしっかりメモしておきましょう。(インボイスの作成のため)
  2. 箱、または頑丈な袋に入れる。(スーツケースはそのまま送れます。)
  3. 船便か航空便かを選ぶ(価格も日数大きく違う)
  4. 送り状とインボイスを作成する(輸出ですから)
  5. 日本帰国時に別送品申告書を提出する(中身は開けられます)

え?それだけ?簡単じゃん!と思った人~? やってみてください。面倒くさいから。

ここで上記の問題、パイナップルケーキは送れますか?正解は、

送れません!(航空便の場合)

(詳しくは黒猫宅急便(台湾)のページを見てください。コチラ)

検疫や税関、航空便なら飛行機に載せていいものか?などの問題が絡んでくるんですよね~。

旅行者個人で海外のお土産として携帯して持ち込むものとは別のルールが適用となります。

なので、送るときや着いたときに内容物の確認もよくあることですので、整理して何がいくつ入っているのか把握しておかなければなりません。

なので安易に送っちゃいましょう!なんて答えてはいけません。これだけ手間がかかりますよ、とお伝えしましょう。

ワイン

ワイナリーツアーが人気です。せっかくヨーロッパの素敵なワイナリーで過ごしたらそこのワインをお土産に買って帰りたくなるに違いありません。

ワイナリーももちろんそんなことは分かっていますから、シッピングの準備を整えています。

問題は添乗員が一緒にいるということは、お客さんが一人ではないと言う事。

一組二組のお客さんにならゆっくり対応できるワイナリーの人も団体が来たらお手上げです。(しかも団体客はたいてい滞在時間が少ない)

なので、添乗員も頑張って要領よくことを勧めねばなりません。

箱詰め、プチプチ緩衝材が有料の場合もありますから、しっかり確認しましょう。

安い安いと言ってたくさん買っても、輸送に航空便を使えばかなり高額になってしまうので納得できる限界点を見極めましょう。

(金額なんて関係ない!と言うお金持ちの方なら、言うことを聞いておきましょう)

余談ですが、EPAによりワインの関税はもう撤廃されたけど、簡易税率の方が安いので今は1本200円ぐらいのお金を払えばいいだけです。

(税関のHPはこちら

そしてヨーロッパでも安心のヤマト運輸ならば3本で大体100€で送れます。(高いと感じるか安いと感じるかはあなた次第)

当然、たくさんの本数送った方が割安です。(業者にもよるけどホテルまで取りに来てくれるサービスもある)

でも添乗員としてはできれば手荷物で持って帰ってほしいです。1ダース段ボールにプチプチ入れて、それで1個の荷物。

(もし輸送途中でワインが割れても補償の対象外です。)

土産屋

そのほかにも別送扱いにしなくてはいけないお土産も結構あります。

  • トルコの絨毯
  • ベネチアのシャンデリア
  • タイの高反発のマット

だいたいこういった別送がマストなお土産屋さんは日本に代理店を持っていてそこで輸出入の手続きをしてしまうので、お買い物したお客さんは一切手続きがいりません。(お店から指示がない限り)

だから楽ちんですね。

なんで、別送品申告しなくても大丈夫なのか、ぐらいは説明できるようにしておきましょう。


外国からの国際便を体験してみたいという人は、ソウルの東大門(問屋街)にいけばテントを張った国際郵便受付の人たちがたくさんいるのですぐ送れますよ。

と言うことで、今日の歌は『プリーズ・ミスターポストマン』だよね、絶対。

以上

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