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閑話

添乗員の空想旅行 どこかに行けるようになったら

閑話

1年を振り返ってネタ探し

まだまだ旅行に行ける日は来そうにないので、旅行再開後を空想(妄想?)してみようと思います。

私は、けっこう長めのプロジェクトに関わることが多かったのですが、昔のBOSSが話してたことを今でもよく覚えています。

「仕事は打ち上げを想定してやろう。」

旅行の無事終了ではなくて、その後の身内の打ち上げの事です。

その打ち上げの時にどんな思い出話、苦労話、面白話をするのかを考えながらお仕事しようと言うものでした。

そしてそれは、きちんと形になっていつもプロジェクトは大成功で終わっていたのでした。

だから今日は、コロナが収束して旅行に行けるようになったら、の話をしようと思います。

絶対にお客さんから「コロナの間は添乗員さん達、どうやって過ごしてたの?」て聞かれるに決まってる。

そこでどれだけ面白い話ができるか、それが勝負だよね。

まずはコロナになってからの1年を振り返ってみよう。

2月

2月前半のアメリカツアーが最後のツアーになってしまった。

ぎりぎりだったのかも。ニュースではクルーズ船の話ばかりでした。

ツアーがどんどんトケていくので、このサイトの準備かかる。

ちょっと興味があったんだよね、コンピューターの世界。

まだ全然理解してないけど、今でも続けていることは素晴らしいことです。

3月

ツアーの全トケが決定。

まだ、楽観視していた。

だってアメリカのテロの後だって、SARSの後だって、リーマンショックの後だって旅行は一瞬なくなったけど必ず復活していたかね。

添乗員で集まってのんきにBBQやお花見をしていました。(屋外を選んで)

だから、仕事をさがしても「旅行が復活したらそちらに戻るので長くは働けません」と面接で答えてました。

まさか、こんなに長期になるとは… 甘かった。

派遣会社(事務系・アパレル系)2社に登録。

求人サイトで見つけた不動産系会社へ面接に行ったが、不採用。

空港近くの航空貨物の会社にエントリーするも不採用。

なんか嫌な予感が漂ってきた。

でも、毎日暇だからYoutube動画作ったりしてみました。

これが意外に好評で… 全部で5本くらい作ったけど旅行が再開したら恥ずかしいので下げようと思っています。

事務系派遣会社の求人にエントリーしまくってみたが、すべてお断りの返信。

こうなったらタクシーの運転手さんになって二種免許取ろう!と電話をかけてみるも短期はお断りされる。

ようやく「短期」と言っていては、仕事なんてないと気付く。

4月

バイトはじめるも緊急事態宣言発令

ぎりぎり学童のバイトに採用された。1週間のみ。

子供たちはむちゃくちゃ可愛かったが、百貨店のバイトが見つかったので1週間で終了。

黒い服を身につけて百貨店で働き始める。が、3日間働いたところで営業自粛。

でも、この百貨店での営業自粛期間もシフトが決まっていたので雇用保障がちょっぴりされました。嬉しかった。

この頃、毎日Youtubeみて過ごしていたので、あっという間にアルフィーのファンになってしまった。

アルフィーの沼は深いと書いてあったが、どこまで落ちていくのだろうか…。

コロナの出口が見えなくなってきたので、トラック運転手の派遣会社に登録に行く。

トラックなら人との接触がなくていいかな、と思ったのとニュースで運送会社は忙しくて大変だ、といってたので「これだ!」と思ったのですが。

こんな状況で初心者を教育してる場合じゃない、と倉庫仕事を薦められる。

しかし我が家には高齢の母がいるので、換気の悪い倉庫でたくさんの人と働く環境ではまずいと思い断念。

5月

このままどうなってしまうのかと思ったが、給付金のバイトが決まる。やったぁ。

ここから百貨店バイトと給付金バイトの2足のワラジ生活が始まる。

百貨店では、己の不器用さが露呈してうまくラッピングができず、怒られまくる。

そして、噂にたがわぬ意地悪おばさん達にいじめられる。(でもやさしいおばさん達もいた)

給付金のバイトでは、今まで知らなかった世界を知ることになりました。

旅行にくるお客さんってなんだかんだまともな人たちなんだ、と思い知りました。

毎日役場に通ったおかげで、市の職員さん達の大変さも知りました。

でも皆さんいい人たちで、最高のバイト環境でした。

さらにお仕事もう一本、去年もやったんだけどとある専門学校で旅行についてを話す講師の仕事が今年も来ました。

唯一、旅行に関わる仕事です。

半年間15コマ、頑張るぞ!

6月

2足のわらじ生活が板につき始め、給付金バイトも忙しさのピークを過ぎ、毎日が穏やかに流れ始める。

7月

ともっていたら、会社から突然役場をやめて名駅の事務所に働きに行け、と指令が下る。

役場では8月末まで働くつもりだったのに。ひどい辞め方になってしまった。

そして、地獄のECサイト運営のための準備が始まった。

まだ百貨店をやめてないので、ここでも2足のわらじ。

当初、長くても8月の半ばぐらいまで、と言われていたので百貨店をやめるわけにいかなかった。

ところが、ECサイトの仕事は知れば知るほど、準備をしてもしてもぜんぜん形が見えてこない。

休みの日は、初めてのHTMLコードなどを一所懸命勉強。ちんぷんかんぷんでした。

この仕事は年が変わった今でもまだ終わっていない。

ECの仕事に巻き込んでしまった同僚2人には、いまでも申し訳ない。

でも、この頃から修旅が動くとのうわさが回り始める。

8月

ECの仕事が、どうやら終わりそうにない、という事が判明して百貨店を8月いっぱいでやめる決意をした。

あんなに使えない、と怒られたのに辞めると言ったら引き留められた。

人というのは、分からないものだ。

ECの方は、開店できるのかどうかも分からないまま、とにかく想像で仕事をしていた。

私的にはサイトの勉強と仕事の進め方を一所懸命考えて、すごい大変な思いをしてた時期なんだけど、週に3回ぐらいしか会社に行ってなかったので周りからするとそのイメージはなく、たまに来る人という位置づけだった。

そして、周りでは国内旅行が動き出していた。

私達は、内勤仕事を受ける時の条件は、添乗の仕事がある時はそれを優先すること!なんだけど、会社はそんなことはすっかり忘れているかのように添乗の仕事はもらえなかった。

そしてもう一つGOTO事業が動き出した。

アルフィーが配信ライブを2日間開催。

これが、私の初めてアルフィーになりました。

9月

ECサイトがどうにか動き始める。

小売業の何たるか、を全く分かっていない私たちは参画事業者さん達にとにかくお叱りを受ける。

でも、事業者さん達もECサイトが何たるか、を知らないのだからお互い様である。

よくわからないなりに実際にモノが動き出せば、こういう事かと理解できるようになってきた。

初めての購入者からのクレーム。

低評価レビューを書かれたときの衝撃。

コメント返信の書き方すらネットでお勉強。

ECの世界はなんだかすごいみたいだ。

10月

もうずっとECのお仕事が続いていく。

周りの添乗員は秋の旅行シーズンとGOTOのおかげで大忙し。

でも私はECのお仕事。そんな中ようやく入った添乗の仕事は、県内の日帰りバスツアー。

それでも最高に楽しかったです。やっぱりお客さんと一緒にツアーができるのはとても楽しい。

いい天気だったし、お客さんも喜んでたし。

旅行はいい。

10月からアルフィーの配信ライブが始まった。

正直、収入は半減しているから配信ライブチケットなんて買ってる場合じゃないんだけど、そこは新規ファンの矜持。

「推しのためにお金を使って初めてファンと名乗れる」「推せるときに推しておけ!」

清水の舞台から飛び降りて全部の回のチケットを買ってやりました。後悔はしていません。

11月

まだまだ国内旅行は大繁盛。今度は添乗員が足りないと言い出した。

みんなバイトしてるからね、直前まで催行かどうかわからない添乗はアサインがギリギリになるから突然言ってと言われても難しかったと思う。

おかげで私も1泊2日の募集ツアーに添乗することができました。

久しぶりすぎて話すこともままならなかったけど、行先は近郊だったのでバスガイドさんいなかったけどどうにかやり遂げることができました。

でも、なんだか不穏な空気が漂い始める。

ECも軌道に乗り始めたのだけど、売り上げが付いてこない。

最初は、店さえ開店すればいいと言ってたのに、販売目標額が実はあったことを知る。

うらないかんがや。

12月

GOTOが悪者になってきた。

ECサイトは12月の売り出し時期で順調に売り上げを伸ばしたけど、旅行の方は残念ながらまたも緊急事態宣言が一部地域に発令されことをうけてストップ。

2021年1月

だれがこんなお正月を予想したでしょう。

毎年行っていた学校の修学旅行も延期延期の末中止に。

コロナの終わりすら見通せなくなってきた。

世界各国から日本がだいぶ遅れているという事にも気づき始めた。

ECは、こんな環境下ではさらに順調に進むからあまり問題なく進んでいる。

2月

もう1年経ってまったがや。

ネタ探しとか言ってたけど、もう何があったか忘れ始めている。

同僚とおしゃべりすれば遠い昔の話ばかり。

だいじょうぶかぁ?


こうして振り返ってみたけど、「何をやってたの?」と聞かれて答えられるのは「太ってた」という事ぐらい。

イカン、面白くない。

百貨店でいじめられた話ももう新鮮じゃない。

ECにはけっこう詳しくなったけど、そんなの誰も聞きたくない。

役場では面白エピソードいっぱいあったけど、口外できない内容ばかり。

おかしいなぁ、けっこう毎日何かしら笑える話をみんなでして楽しく過ごしてるはずなのに。

このままでは、何も面白く答えられないではないか!

とりあえず「アルフィーファンになった」、「どうにか生きて過ごせた」ということで良しとしよう。

以上。

コメント

  1. 非常事態宣言で身動き取れない客 より:

    いやー、YouTube動画消さないで―!!

    お客さん、絶対聞きますよね。
    【コロナの時はどーしてたの?】って。
    あの動画をそのまま伝えるのが、
    一番判ってもらえ易いと思いますよ。

    • 管理人 より:

      ありがとうございます。
      でも~、他の添乗員さんに「あの人じゃない?」って指さされたらちょっと恥ずかしいでしょ?
      自分、恥ずかしがり屋さんなので…

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