よもやま話

海外旅行 添乗員 小ネタ 嘘も方便 April Fools’ Day 小さなウソ

よもやま話

エイプリルフールですね。

ウソをつきましたか?

私は、このイベントが大好きです。

添乗にでてる頃なら、「飛行機の隣の席●●だった」とその国の有名人を言ったりしてましたね。

でも、添乗員ならエイプリルフールでなくても、普段から小さなウソをつきまくり。

今回はウソの話。

誰だってベテランと旅行したい

よっぽどの海外旅行通でなければ、添乗員付きのツアーに来るぐらいですから、その目的地に慣れたベテランさんが添乗員であってほしいと思っているはずです。

でも添乗員にだって「初めて」はある。

私の所属する会社は一応研修がありますが、もちろん1回きり。

例えばイタリアに研修に行ったのに、初めてのヨーロッパ添乗はイギリス、とかよくある話です。

添乗員になる前にたくさん旅行をしてたとしても、お客さんを連れて添乗に行くのとは全く違いますからハラハラドキドキです。

ただでさえハラハラドキドキしているのに、会社からは「あなたが行ってもベテラン添乗員が行っても、お客さんが払うツアー代金は同じなんだから!」とものすごいプレッシャーをかけられます。

そしてついてしまう小さなウソ…

  • この国何回目? 3回目です。(ウソ、初めて)
  • 添乗員何年目?3年目です。(ウソ、1年目)
  • 前回は●●へ行ってきたんだよ~。あ~いい所ですよね(ウソ、行ったことない)
  • 道に迷って… アレ?前回来た時と変わってる~(ウソ、初めてだから分からない)

ずーっとこんな調子でウソつきまくっています。

でも、小さい頃から教えられている通り、ウソをつくのは簡単でもウソを突き通すのは難しい。

この小さなウソ達をつきとおすために、新人添乗員はものすごく頑張ります。

今思えば、ベテランのお客さんにはバレてたのかもしれません。でもベテランですから、温かい目で見守ってくれていたのでしょう。

手配ミス

もう習性になってるとしか言えない、この手のミスのカバーの仕方。

  1. レストランの予約が入ってない。
  2. メニューが違う。(肉のメニューなのに肉が足りないと言われた。)
  3. ポーターの予約がされてない。
  4. バスの拘束時間が間違ってる。
  5. 見学箇所が休園だった。

もちろん、素直に謝った方がいい時は謝る。そしてお詫びをする。(お土産つけるかドリンクサービス)

でも思いっきり手配ミスの時もあれば、トラブルが起こった時点では誰の責任か分からないという状況も多々ある。

今は、何でも謝ればいいという時代ではない。旅行社の責任でなければ必要以上に謝ることはできません。

ただし現場では、誰の責任かは分からないけどトラブルは起きているのだから、なんとか言い訳をします。

例えば上の様な状況の場合、

  1. 予約時間をレストランが間違えたよう… すぐ準備してもらいます。
  2. お肉が苦手な人~?(魚に誘導)
  3. ポーターを待ってるより自分たちで運んだ方が早いですよ~。(待つわって言う人がいたら添乗員が運ぶ)
  4. この街は、バスで回るとかえって時間がかかる。歩きましょ!
  5. あら、休園日が変わったのかしら?

と取り繕います。(ま、正直バレてるときもありますよね。)

でも添乗員は頑張って話を作ります。盛ります。小さな一つの事実をそれが全てかのように話します。

お客さんに不利益にならない程度に。不愉快にならない程度に。

ウソではない、本当でもない話を繰り広げていきます。

こんな話も書いてます。I knew it!

山・花・木の名前

「添乗員さん!この花の名前は何?」

私:「・・・」

全く分かりません。日本では見たことの無いようなお花だからこれは何の花か?と聞いているのでしょう。

私は日本の花ですら、バラやチューリップでない限り、見分けがつきません。

誰かが「●●に似てるわね~」と言えば「西洋●●」と答え、「▲▲みたいだわ」と聞けば「アルペン▲▲」。「富士山みたいな山がある~」と言われれば「スペイン富士」

どうして、知らないなら知らない、と言わないのか?

添乗員をしてる人は、サービス精神が旺盛。知らなくても何か答えてあげたいと思っちゃうんですよね。

決して、まじめに答えているわけではありません。お客さんにも冗談と分かるように答えます。

それで話に花が咲けばいいじゃないかな。


今年の面白エイプリルフール→このページから

私は、毎年バーガーキングネタを楽しみにしています。

さて、今日の歌はもうこれしかない。「嘘」中条きよし

以上。

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