添乗員の仕事

海外添乗員 初心者向け 列車にまつわる話

添乗員の仕事

日本は島国だから国際列車がないです。

だから、列車で国境を越えていくのは何となく変な感じ。

それでなくても、異国の地での列車に乗るというのはワクワクするものです。

でも、気を付けなくてはいけないのは、日本とは列車の事情がちょっと違うことですね。

と言うことで、列車の話

出発のベルはなりません

列車の出発時間が日程表に記されていれば、逆算してこれくらいの出発時間かな?なんて想像することができますが、それ何分前に到着することを想定していますか?

外国で、列車に乗るときは最低でも1時間前には到着するようにします。もし、駅までが長距離であればさらに時間に余裕をもって到着できるように時間を調整していきます。

それが朝早かったりすると、お客さんからは『なんでこんなに早く?』と言われがちですが、必要なんです。

まずスーツケースがあるしね。自分で持つ場合とポーターを頼む場合がありますがいずれにしてもバスから降ろして運ぶだけでも時間がかかる。

場所によってはエックス線検査があるし、国際列車ならパスポートチェックがあるところもあるしね。

あと、駅が広いこともあれば、上級クラスならラウンジ利用もあります。

とはいえ、順調に進めば駅での待ち時間は結構できてしまいます。でも駅構内も何もなくても結構楽しいと思います。

だから少し自由時間を取ってもいいですね。(ただし、駅は治安が悪いところが多いでので気を付けましょう)

そして、列車が入ってくる15分前くらいにはホームへ移動。だいたい列車がどの辺に止まるかなんてわからないので勘で進みます。

(日本の様な印はあんまりないし、あってもそこに止まることがない)

そしてお客さんには予めいくつかの注意事項を伝えておきましょう。

  • 刻印が必要な刻印をする
  • 出発のベルはならないので乗車したら写真撮るために降りたりしない。(写真は先に撮っておく)
  • 座席はクルっと回らない
  • 座席番号は、続き番号だとは限らない
  • 指定の席に誰か座ってることが多い
  • 時間通りには進まないことが多い
  • 車掌が来たら(検札が来たら)添乗員のを呼べ(団券の場合)
  • 到着した時の注意(荷物の事・ホームで全員揃うまで待つこと)

もし、ポーターサービスがついてないツアーで自分たちで荷物を載せこまなくてはいけないときは、チームワークが必要です。

まず、ヨーロッパの列車はステップがあることが多い。つまりスーツケースを持ちあげなくてはいけないんですね。

だから団体にもよると思うけどできれば力持ちの人何人かボランティアを募って荷物班。全部の荷物をバケツリレー式に運んでもらうのも一案です。

荷物班でない人は、違う扉から速やかに乗車して座席に座って待つ。(列車内は狭いからね)

荷物スペースには限りがあるので、椅子の間なども活用してできるだけ網棚の上には小さな荷物だけ載せるように頑張りましょう。

列車内で

最近は、WIFI環境が整ってきてるからその使い方を説明するのは重要です。

どっち側の景色がいいか?と聞かれることがありますが、観光列車でもない限りどっちでもいいじゃないかな。

トイレの場所、食堂車(カフェ)の場所などをご案内したらゆっくりタイムになりますね。

列車の乗車時間が長いならおやつを持っていくといいですね。

ちなみに海外では携帯電話で通話するのはマナー違反ではありません。なので突然大きな声で話し出す人がいてもびっくりしないで下さい。

列車によっては車内販売がありますね。これも楽しみの一つですね。

もし、国際列車でEU国を出て違う国に行く場合は列車内で免税手続きをしておかなくてはいけません。

これ、すごいドキドキします。なぜなら税関員が乗り込んでくる場合EU最後の国で載ってきて到着国の最初の駅で降りていってしま

場合があるからです。税関員はずっと乗っていません!

でも、そんなココが最後の駅とか最初の駅とかなんか分からんし。どこに乗ってきてるか分からんし。

なので、まず乗車したら車掌さんに『私のグループには免税手続きしたいメンバーがいる!』と宣言しておきましょう。

そして何度となく『来た?まだ?』と聞きましょう。

出発駅や、途中駅で下車して通関する方が気持ち的には楽ですね。

到着したら

変な途中駅での下車じゃない限り、ヨーロッパの駅はターミナル方式が多いので停車時間はそれなりにあります。そんなに急がなくても大丈夫。

日本の新幹線みたいに停車時間30秒!見ないなことはないので安心です。

とはいえ、終点でない限りゆっくりすることもできないので、スムーズに降りていく事が重要です。

ガイドさんやアシスタントさん、ポーターさんが迎えに来てくれていると安心ですが、そうでなければちょっと心配。

たくさんの人が乗降するわけですから、まずはホームで必ず人数確認。これが済むまでは動かないようにお願いしておきましょう。

で、人の流れが落ち着いたらみんなで移動。(写真撮りたい人がいたらこの前にね)

こういう時にWCとか言われたくないので基本的には列車にないでトイレは済ましておいてもらいましょう。(TIPいらないし)

バスにうまく会えるかな?ドキドキします。


イタリアなんかだと列車が停車するたびに泥棒に盗られないように荷物置き場の前に立って番してたなぁ。

ある時親切なイタリア人が下りていくのに荷物下ろすからここにも置いていいよってたぶん言ってくれてたのに、警戒心いっぱいで睨みつけてしまって後で謝ったこともあったなぁ。

長距離列車は旅感が増すよね。

では今日の曲。もうこれ以外ない。『train train』

以上

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