
入国カード登録しようとしたけどできんかったがね!
ベトナムでも始まってしまいました、オンライン入国カード…
過去のベトナムの記事:ハノイ乗継案内
2026年4月15日、ホーチミン市タンソンニャット国際空港で外国人向けの「入国事前申告登録制度(Pre-Arrival Information)」がスタートしました。
ホーチミン出入国管理局によると、義務ではなく推奨という位置づけですが、多くの添乗員さんが気になっているのは結局のところ「これで入国審査は速くなったのか?」という一点だと思います。
完全な私の肌感覚だけをベースに情報をまとめてみました。
1. 結論:少し早くなったと思う。これからに期待
まず結論! 体感としては、確実に早くなった(と思う。)
入国審査ってタイミングもあるので何とも言えないけど、今回は結構空いてる時間に並びました。
だから「劇的に」早くなったとは思わなかったけど、そして有人カウンターであることは変わりないんだけどそれでも以前と比べれば早くなったと思います。
もともとベトナムの入国審査自体が非常に時間のかかるものだったのでね、余計そう感じるかもね。
まず並ぶ場所
入国審査場に着くと、レーンが「ALL Passport」と、事前登録者向けのレーンに分かれています。
現地の表示では「PIS(Pre-Arrival Information)」みたいな表記で書かれていました。
事前登録を済ませたお客様はこちらのレーンに並ぶことになりますが、正直なところこのレーンが空いていれば結局ここに未登録の旅行者が並んでいたりしているので、「どっちでもいいんじゃん?」と思ったりしました。

ベトナムの入国審査はフォーク型行列ではなく並列型なので並ぶ場所によって通過する時間が大きく違うんだよね…
でもこれはおいおい変わっていくことでしょう。(これを書いているのは2026年7月現在)
とはいえ、これまでのタンソンニャット空港の入国審査は国際的に見ても待ち時間が長いことで知られていたので、制度全体としては改善方向にあるというのが率直な印象です。
今後、運用が定着してPIS専用レーンの利用が徹底されれば、差はもっとはっきりしてくるはずです。

ガイドちゃん情報では、新しい空港になったら機械化されると言っていた。
今はその準備段階
2. QRコードは「見せるだけ」
事前登録すると、登録完了後にQRコードが発行されます。
多くのサイトで「入国審査でQRコードの提示が必要」と書かれていますが、実際の使い方は以下の通りです。
在ホーチミン日本国総領事館の案内でも、登録完了後に送られてくるQRコードはスマホのスクリーンショットか印刷物を用意し、入国審査窓口で提示することで手続きができるとされていますが、実際の運用を見る限り、シンガポールやフィリピンの入国審査と同じく、情報自体はすでにパスポートに紐づけられており、QRコードは「事前に登録済みですよ」ということを証明する“通行手形”のような役割に近いようです。
つまりQRコードを提示できなくても致命的なトラブルにはなりにくいですが、念のためスクリーンショットは必ず保存しておくよう、お客様には伝えておきましょう。
3. 制度の概要と気をつけたいポイント
制度の基本情報は次の通りです.
- 対象:タンソンニャット国際空港(SGN)から入国する外国籍旅客、およびビザを使用して入国する在外ベトナム人(ベトナム国籍者・乗り継ぎ客は対象外)
- 登録可能期間:入国予定日の3日前から
- 費用:無料。クレジットカード情報の入力も不要
- 登録サイト:https://prearrival.immigration.gov.vn/
- 対応言語:日本語を含む複数言語
- 現時点での対象空港:タンソンニャット空港のみ(ハノイ・ノイバイ空港やダナン空港などは対象外)
事前登録の詳しい手順や注意点については、こちらの記事の内容にもおおむね同意で、非常に参考になります。
現場で分かった「あるある」トラブルと対処法
団体のお客様を案内する中で分かったのが、端末やブラウザによって登録画面がうまく動かないケースが一定数あるということです。
こうした場合は慌てず、別のブラウザ(Chromeなど)で試す、別のスマホで試す、またはPCで試すなど、端末を変えてみるとあっさり解決することが多いです。
事前に「もしうまくいかなかったら端末を変えてみてください」と一言伝えておくだけで、当日の混乱をかなり防げます。
また、登録画面には日本語表示も選べますが、翻訳のニュアンスが微妙で逆に迷ってしまうこともあります。
無理に日本語にこだわらず、分かりにくいと感じたら英語表示に切り替えるのも一つの手です。
4. 補足:新空港「ロンタイン国際空港」の建設状況
ホーチミンでは現在、タンソンニャット空港に代わる新しい国際空港「ロンタイン国際空港(Long Thanh International Airport)」の建設が進んでいます。
5. 変わらない点:税関のX線検査とタバコ・電子タバコの持ち込み
最後に、入国審査を通過した後の税関についても触れておきます。
- 手荷物は全てX線検査を通す運用に変更はありません。
- 電子タバコ・加熱式タバコ(IQOSなど)はベトナムへの持ち込みが禁止されています。
2025年からの新しい法律では、海外からの持ち込みについても厳しいルールが適用され、旅行や出張で訪れる短期滞在者であっても、カバンに入れたままにしているだけで罰則の対象となる可能性があるとされています。
日本人利用者の多いIQOSも対象になるため、出発前の説明会などで必ず注意喚起しておきたいポイントです。
さらに注意したいのが、「ベトナムに入国しない乗継客」も対象になるという点です。
参照:VIETJOベトナムニュース(2026年5月21日配信)によると、タンソンニャット国際空港では、第三国への乗り継ぎのみの日本人旅行者が、預け入れ荷物に電子タバコを入れていたことで空港職員とトラブルになった事例が報告されており、在ホーチミン日本国総領事館はトランジットのみでベトナムに入国しない場合であっても、電子タバコおよび加熱式タバコを持ち込まないよう注意を呼び掛けています。
「自分は入国しないんだから関係ないだろう」と思ってしまいがちですが、ルールはルールです。
また2026年5月15日からは使用時の罰金が300万〜500万VND(日本円で約1万8000円〜3万円)に引き上げられたばかりで、金額もそれなりに大きいので、乗継便を利用するお客様にも一律で「機内持ち込み・預け荷物ともに電子タバコ類はNG」と伝えておくのが安全です。
まとめ
- 事前申告登録制度により、入国審査は体感として早くなったが、これは制度そのものというより、ベトナムの入国審査全体の改善という側面が大きい
- QRコードは提示するだけで、実際に読み取られることは少ない。とはいえスクショ保存は必須
- 登録がうまくいかない時は、ブラウザ・端末を変えるだけで解決することが多い
- ロンタイン新空港は建設中だが開業時期は流動的、メトロでのアクセス整備もまだ数年先
- 税関のX線検査、電子タバコの持ち込み禁止は従来通り・今も厳格
制度は始まったばかりで運用も流動的なので、最新情報は都度、公式サイトや在ホーチミン日本国総領事館の案内で確認しながら、お客様には落ち着いて対応するよう伝えていきましょう。



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